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「東京ゲームショウ2023」開催発表会レポート。幕張メッセ全館を使ったリアル会場と配信番組,VRのオンライン開催でかつてない規模のTGSに
テーマは“ゲームが動く、世界が変わる。”「東京ゲームショウ2023」の開催概要が公開に。出展申込の受付を開始
CESAは本日,「東京ゲームショウ2023」の概要を発表し,出展申込の受付を開始した。今回の会期は,9月21日から24日までの4日間で,千葉・幕張メッセのリアル会場では,21日・22日がビジネスデイ,23日・24日が一般公開日となる。今回はリアル,バーチャル,オンラインのハイブリッド開催となる。
TGS2023はCESA主催,日経BPおよび電通の共催で,9月21日から24日までの4日間にわたって千葉・幕張メッセで開催される。そのうち21日と22日がゲーム業界関係者向けのビジネスデイで,23日と24日が一般公開日となる。また今回のテーマは“ゲームが動く、世界が変わる。”である。
主催者を代表して登壇した,CESA理事イベント委員会 委員長の辻本春弘氏は,前回のTGS2022について,2019年以来のリアル会場での本格開催となり,直に見て触って楽しむという,イベント本来の楽しみ方を再度実現できたとコメント。またコロナ禍での開催方式として採用した, オンライン配信番組とVRでの展開を併せて行ったことで,距離や時間に関係なく参加できるようとなり,ほかにはない楽しみ方のできる展示会に進化したと語った。
TGS2023についてはリアル会場の完全復活に加え,配信番組とVRによるオンライン開催も行い,かつてない規模での開催を目指すとのこと。またTGS2023のテーマは,ゲームが日本の基幹産業の一員として,世界へ発信し影響をより強く与えていくという意味が込められているとも話していた。
TGS2023は辻本氏が言及したとおり,リアル会場を幕張メッセとし,公式番組やTGS VR 2023も継続・拡充させ,前回以上にリアルでもオンラインでも多くの人の期待値以上の内容を目指すとのこと。なお幕張メッセ全館を利用したTGSの開催は,2019年から4年ぶりとなる。
TGS2023の来場者数は20万人を予定しており,前回よりもチケットの販売枚数を大幅に緩和する。引き続きエリアごとに来場者の滞留人数を把握し,混雑時には入場規制も実施するが,前回以上に多くの来場者が入場できる体制を整えたという。またコスプレエリアが4年ぶりに復活し,さらには小学生以下の来場者も入場が可能となる。
従来のゲームスクールコーナーは,「ゲームアカデミーコーナー」に名称を変更した。この変更は,ゲーム関連企業が学生からに非常に人気であり,ゲームや関連するテクノロジーを学べる大学の学部や学科が増えていることから,ゲーム業界の人材育成の観点で行ったとのこと。大学院の研究室,各種研究機関なども出展しやすいコーナーを目指すそうだ。
新コーナーとして,「ゲーミングハードウェアコーナー」が設けられる。これは近年,PCのゲームユーザーが増加傾向にあることを踏まえたもので,最新のハードやデバイスをより多くの人にアピールする機会を創出するという。
同じく新コーナーとして,「ゲーミングライフスタイルコーナー」が設けられる。これも家具や防音設備,マンションなどゲームプレイのための環境を提供するメーカーが増えていることを踏まえたものだ。
新企画として,主催者コーナーに「クリエイターラウンジ」が設けられる。これは情報発信力アップを目的としたもので,動画投稿サイトやSNSでゲーム実況などを配信しているクリエイターやインフルエンサーが来場した際に,実況プレイ動画の編集ができる専用エリアとなる。
ファミリーゲームパークが,4年振りにリアル会場で復活。こちらは,中学生以下のお子さんと同伴する保護者が入場可能となるエリアで,「学ぶ」と「遊ぶ」をテーマに,ゲームを作る楽しさを学べるプログラミングエリアや,ゲームの仕事が学べる職業体験エリア,さまざまなタイトルを親子で体験できるゲーム体験エリアなど,ゲームの多面的な魅力や奥深さをゲームの次世代を担う子供たちに伝えていく狙いがある。
またゲーム体験エリアでは,対象年齢にあったゲームメーカー各社の最新ゲームを楽しめるとともに, ペアレンタルコントロールや親子のコミュニケーションなどについて考えるコーナーの設置も予定しているとのこと。
主催者特設ステージではTGS2023初日の基調講演を筆頭に,今回から新たに始まる各種ステージプログラムとして,ゲーミングチームやプロゲーマー,ストリーマーによるコンペティティブ大会,インビテーショナル大会,コミュニティイベントの実施を予定している。
TGS VR 2023は,前回の延べ来場者数約39万人,1ユーザーあたりの平均滞在時間は約33分,かつアンケートによる満足度も非常に高い結果が得られたという実績から今年も開催される運びとなった。今回はスマートフォンでの体験が可能となり,TGS VRのみの期間を含めて会期が11日間となる。
発表会の最後には,日経BP 東京ゲームショウ事務局長 田辺太陽氏が,ゲームは単なるエンターテイメントコンテンツというだけでなく,ゲームで培われたアイデアや技術がゲーム以外の産業や業界に大きな影響を与えていることを指摘。TGSの出展社が展示するコンテンツは,世界中のさまざまな産業から注目されており,国内外に大きな影響力があることを念頭に置いてほしいと語った。また,世界を支え,世界を牽引しているゲーム産業に携わっているということを誇りに思ってもらえるTGSの実現を目指していると述べた。
「東京ゲームショウ2023」公式サイト
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