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全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート
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印刷2008/07/28 14:57

イベント

全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート

画像集#001のサムネイル/全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート
 エヌ・シー・ジャパンは,日本全国を対象とするオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!〜日本縦断ユーザーカンファレンス 2008〜」を開幕した。その核となるのは,2008年の7月から12月にかけて,福岡/広島/大阪/名古屋/札幌/東京の6都市で行われるオフラインイベントだが,それ以外にも,同社の看板タイトル「リネージュII 〜The Chaotic Throne〜」の体験会や,ネットカフェ対抗の対人戦イベントなどが各地で行われている。日頃からネットカフェ展開に力を入れている同社の強みを,最大限に生かしたイベントといえるだろう。

画像集#002のサムネイル/全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート
PCの台数でいうと50席ほどのキャパだが,最終的には200人弱のリネージュIIファンが店舗に訪れた
 全国6都市で行われるオフラインイベントでは,同社が運営するタイトルにちなんださまざまな催しや,新作タイトルの発表会などが行われるが,先週末の7月26日,その第1弾となる「リネージュII オフラインミーティング&カンファレンス in 福岡」が行われたというわけだ。本稿ではその模様をお伝えしていこう。

 会場となった“サイバック博多駅前店”は,福岡駅から徒歩数分という立地条件の良さが魅力の,リネージュII公認ネットカフェ。当日の福岡は最高気温が35度を記録する猛暑だったが,イベント開始時刻の12時前には,約100人もの熱心なファンが行列を作っていた。あとでスタッフに尋ねてみたところ,イベントの最終的な来場者数は約200人とのことである。


会場では同社の看板タイトル

「リネージュII」のイベントが目白押し


画像集#005のサムネイル/全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート
 同社を代表するタイトルといえば,月額課金制で成功している数少ないMMORPG,リネージュシリーズがすぐに挙げられるだろう。とくに「リネージュII」に関しては,7月22日に大型アップデート「リネージュII セカンドスローン 希望のグレシア」が実装されたばかりなので(アップデートの詳しい内容は「こちら」),プレイヤー達も相当盛り上がっているはず。
 当イベントの特設サイトでは,「リネージュII」に関するさまざまなイベントがあらかじめ告知されており,夏休み時期ということもあって,同タイトルの熱心なプレイヤーが,会場に多く訪れる結果となった。

画像集#003のサムネイル/全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート 画像集#004のサムネイル/全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート

 開場からイベントの開始までには30分ほど時間があったのだが,来場者は入場時に2枚のメダルを手渡され,これを使ってガチャガチャが行えるようになっていた。主な景品は下記のようになっており,当日のイベントに参加することで,再度メダルがもらえるチャンスもあった。Sグレード武器が当たった人はいたのだろうか?

・片手剣(Sグレード) フォーゴットンブレード
・赤鬼のツノ
・クリムゾンバタフライ
・祝福された帰還スクロール
・甘いフルーツカクテル×5個
・爽やかフルーツカクテル×5個
・ダークエルフミニフィギュア


昨年行われたファンフィクションコンテストの優秀作品も展示されていた
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ゲーム内の各種傾向が紹介された

「リネージュII まるみえ情報局」


 それでは,当日行われたイベント内容を順に見ていこう。最初に行われたのは「リネージュII まるみえ情報局」。これはリネージュIIに関して,プレイヤーが窺い知れないゲーム内の統計情報などを紹介するというものだ。エヌ・シー・ジャパンのスタッフによるコメントや,参加者達の笑い声が絶えない,賑やかなムードで発表は進行していった。

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 「人気のあるクラス」に関しては,アイテムの収集や生産が得意なタイプに人気が集まっていたようだ。とくにセカンドキャラクター以降でこれらのクラスを選ぶ人が多く,それがこのランキングに影響しているのではないか,とのコメント。そのほかにはバフ系のクラスや,パーティに比較的参加しやすいクラスも,ちらほらと上位に入っていたようだ。
 サブクラスに関してはオーク系が独占する結果となった。見た目重視でエルフなどを使っていても,性能面では有用性を重視したいという人が多いのだろうか。

「最も多く討伐されているボス」はこのような結果に。主な理由としては,攻略法が確立して倒しやすかったり(2位),目的地への道中にいるため自然と倒す機会が増える(1位),などといった点が挙げられていた
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●オーバーエンチャントについて

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 OE(オーバーエンチャント)とは,武器を+1,+2,+3……と強化していけるシステムである。しかしOEに失敗すると武器はロストしてしまい,優れた武器を手に入れるには凄まじいまでの努力と根性(そして運)が必要となる。このOEに関しては,全ワールドで一日にロストする武器の数が「3876本」という,プレイヤーにとっては衝撃的な数字が明らかになった。
 続いては,それらの困難を乗り越え,いったいどこまでOEできたのかというランキングが,武器のグレードごとに紹介された。

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 入手難度がそれほど高くないDグレードならまだしも,AやSのグレードで二桁に達しているというのは驚きである。Sグレードの最高OE,すなわち事実上のゲーム内最強武器である“+16 タラムブレード*ダークリージャン”は,攻撃力がなんと550に達するとのことで,開場内からは大きなどよめきの声が挙がっていた。

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●バイタリティシステムについて

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 希望のグレシアで導入された“バイタリティシステム”をうまく利用することで,レベル1から40までの育成時間もここまで大きく短縮された。セカンド以降のキャラクター育成や,新規プレイを検討している人にとって魅力的な数字である


●結婚について

 リネージュIIがきっかけで(リアルで)結婚してしまったというカップルは,1年で12組とのこと。ただしこの数字は,GMコールを通じての報告数とのことで,どちらかというと「結婚にちなんだゲーム内イベントを行いたい」という要望も含まれていそうだ。なので実際には,もう少し多くのカップルが結婚しているのかもしれない。もし今後も要望が増えてくれば,ゲーム内での結婚イベントをGMがサポートしてくれたりするかも?
 その一方で,なぜかGMに求婚をしてしまった人も,1年間に5人いたとのこと。親切なサポートを受けているうちに思わず惚れてしまったのか,あるいは冷やかし混じりなのか。この数字に司会者は苦笑いしつつ,「とりあえず,リアルでは会わないほうが良いのでは……」と,同僚ならではのコメントを発していた。

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もうすぐプレオープンが始まる

「まじかる☆スマッシュ」も公開


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 続いては,同社が運営するカジュアルテニスゲーム「まじかる☆スマッシュ」が,あらためて発表された。このタイトルではすでにCBTが行われているが,一般ユーザー向けにオフラインで紹介されるのは今回が初めて。開場内には試遊ブースも設けられており,CBTに参加できなかった人には嬉しい機会になったのではないだろうか。

 ちなみに「まじかる☆スマッシュ」については,明日7月29日(午後3時)から,プレオープンが始まる予定だ。playncアカウントを取得するだけでプレイできるので,気になった読者は,今から先行プレイレポートなどをチェックしておこう。

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最高性能のキャラクター50体+NCJスタッフが

激戦を繰り広げたオリジナル攻城戦


画像集#032のサムネイル/全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート
 今回最も大きな盛り上がりを見せたのは,リネージュIIの特設サーバーを用いたオリジナルイベント「エヌ・シー・ジャパンからの挑戦状」である。50人の参加者達が25名ずつの「黄昏の革命軍」「黎明の君主達」という即席チームを結成。エヌ・シー・ジャパンのスタッフ扮する強敵が待ち受ける“グルーディオ城”を,50分以内に攻略するという内容だ。

 攻城戦はリネージュIIを代表するコンテンツで,常日頃から親しんでいる人も多いかと思われるが,今回はキャラクターの性能が凄まく高い。なんとキャラクターのレベルはマックスの85で,“イカルス武器”や“ダイナスティ防具”をはじめとした,最高級装備に身を包んでいるのだ。これらが50人も集まった光景にはただならぬインパクトがあり,参加者の多くがしげしげと画面を眺めていたのが印象的だった。

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 50人の参加者は早い者勝ちで決められたが(参加できなかった人も多く,ここは次回以降の課題かも),その時点ではクラスはランダム。攻城戦の前には短時間のミーティングが行われ,ほかの人とクラスを交換したり,慌しくスキルスロットを調整したり,隣の席の人と戦術を打ち合わせたりしていた。

 そして攻城戦がスタート。なにしろ,これほどまでの強さのキャラクター50人が,一丸となって攻め込むわけである。グルーディオ城の城門はあっという間に粉砕され,黎明/黄昏の勢力はすぐに城内へなだれ込んでいった。ところが,城の中庭でいきなりティラノサウルスなどのモンスターが登場。派手なスキルエフェクトが豪快に飛び交い,凄まじい激戦となった。
 犠牲者を出しつつ奥へ進むと,なにやら大量の宝箱があるエリアへと辿り着いた。これはどうやら,イベント終了後にランダムでプレゼントを貰うための,キーアイテムだった模様。

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 そんなこんなで玉座エリアへたどり着くと,そこにはエヌ・シー・ジャパンのスタッフが分する敵対軍が集結していた。とはいえ,さすがにレベル85+最高級装備の50人,気がついたらエヌ・シー・ジャパン軍は皆倒されてしまっていた。スタッフ達はかなり悔しい思いをしただろうが,ひとまずは黄昏の革命軍が聖物との交感(支配者の刻印)に成功し,グルーディオ城は陥落。

 ……だがしかし,ここからが真の本番である。というのも黄昏の革命軍と黎明の君主達の2チームは,今回グルーディオ城を攻略するために,一時的に共闘していただけなのである。攻城戦終了までにはまだ時間があるため,今度は黄昏の革命軍に対し,黎明の君主達とエヌ・シー・ジャパンチームが攻め込むという展開になったのだ。3勢力が入り乱れての大混戦である。
 焦点となったのは,いかにして聖物との交感を成功させるかということで,この周囲には常に大勢が集まり激戦が続いていた。そんな中,ときにはエヌ・シー・ジャパンチームが刻印を行おうとして,司会者から「空気読めよ!(笑)」とツッコミが入る場面も。
 戦闘場所が固定されやすいため,遠距離からの攻撃や魔法などの格好の標的となるなど,得意キャラクターを選べた人は存分に力を発揮したのではないだろうか。そういった意味で,チームの総合的な実力が命運を分けたといえるだろう。

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 結果,50分の激戦を最終的に制したのは黄昏の革命軍であった。勝利チームにはもれなく,ゲーム内アイテム「種族別サークレット」がプレゼントされ,またチームに関係なく,先ほど宝箱の中から引き替えアイテムを入手した人に対し,ノートPCやガチャガチャ用のイベントコイン,Webmoney(1000円分)といった豪華プレゼントが授与された。

 司会者のトークが達者だったこともあり,この攻城戦イベントは大きな盛り上がりを見せた。ただその一方で,2チーム50人の枠に入りきらなかった人の気持ちを思うと,ちょっと残念な気がする。例えば勝者チームの予想を行って,的中すればガチャガチャ用コインが貰えるなど,彼らも何らかの形でイベントに関われるようにできれば,もっと良かったのではないか。

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開発スタッフとの生のやりとりが聞けた懇談会

「クリエイティブ コミュニケーション」


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リネージュIIの開発コーディネーターを務める申敏秀(シン・ミンス)氏
 本作の開発コーディネーターを務める申敏秀(シン・ミンス)氏を招いての,ユーザーとの懇談会も行われた。来場者は会場内にてアンケートを投函しており,それらに目を通したシン氏が,会場内で直接返答をするという流れだ。

 こういった懇談会のようなものは,オフラインイベントではまぁよくある光景なのだが,今回とても好印象だったのは,フィードバックを得ようとする,シン氏の貪欲なまでの姿勢である。例えば要望に対しては,ステージ上から来場者本人にその理由を問いただし,開発の立場からゲームバランスを踏まえた上での,別の対応策を提示することもしばしばあったのだ。

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 他タイトルのオフラインイベントでは,アンケート内容が“厳選されて”一方的な情報が公開されることもある中,シン氏のような対応をするメーカーはけっこう珍しいと思う。

 これらのやりとりについては,本ツアーの終了後に韓国側の開発スタッフと協議したうえで,結果報告を公式サイト上で行ってくれるとのことだ。それでは,会場内で行われた主なやりとりを,ごく簡単に紹介していこう。


要望:エンチャント(バフ)の効果時間を統一してほしい

回答:基本的にスキルの効果が強力なものは,時間を短めに設定しています。確かにバフの種類が多いと,管理は大変になるかと思います。対応策というわけではないのですが,韓国のプレイヤーの中には,バフの時間をストップウォッチで管理している人もいるようです


要望:GK(ゲートキーパー)の利用料金が高いと思います

回答:GKの値段をいきなり安くすることは難しいかもしれませんが,ご存じのように,価格設定は徐々に安くなってきています。その代わり,移動時の手間を軽減する方法を現在検討しています


要望:プレイヤーがログインしていなくても,アイテムの販売を行ってくれるような委託機能が欲しいです

回答:オークションハウス(競売所)に近いものでしょうか。売買をサポートする機能が,現在韓国で開発中です


要望:“幻想の島”エリアに,倉庫機能を設けてほしいです

回答:あのエリアはテーマパークをコンセプトに作りました。それが現在,別の方向で賑わっているのは少々複雑な気分です。幻想の島に関しては,本来のコンセプトに沿った変更を検討しています


要望:荘園の種が購入できないので,販売数を増やしてほしい

回答:仮に販売数を増やしても,一部のプレイヤーに買い占められてしまうのは変わらなさそうです。なので,1キャラクターが一定時間内に購入できる数に,制限を設ける方向性ではどうでしょうか?


要望:後衛系のクラスだと,なかなかパーティに誘ってもらえません

回答:現在は80%近くがハイレベルキャラクターだと認識しています。そういった中,前衛系クラスのほうがパーティに参加しやすい現状は確かにあると思います。ではどうすればいいのかというと……うーん,なかなか難しい問題ですね。引き続き検討していきます


要望:アカウント内の同一キャラクター間で,アイテムを共有できる機能が欲しいです。一部ヘアアクセサリなどの譲渡不可能なアイテムを,別キャラクターで試してみたいです

回答:リネージュIIには,1万を超えるアイテムが実装されています。それらの中から譲渡できるものと,そうでないものを振り分ける作業は大変そうです。しかし,とりあえずはどの程度の要望があって,実際の作業量が発生するのか,統計を取ってみることにします


要望:GMイベントの開催数をもっと増やしてほしい

回答:日本のプレイヤー達からはそういった要望が多いのですが,一方の韓国では少なく,そのギャップに驚いています。少なくとも日本に向けては,参加することそのものが楽しいイベントを,もっと増やすことを検討します


要望:サブクラス用のスキルを,メインクラスで使えるようにしてほしい

回答:メインとサブのクラス特性が混じることで,キャラクター全体の個性が薄まってしまうかもしれません。ですからメインクラスの個性を守った上で,幅広いスキルを追加していく方向性を検討してみます


シン氏にショートインタビュー

日本版の独自展開も?!


シン氏はかなりの親日家で,日本の漫画やゲームが大好き。「“るろうに剣心”を見ながら日本語を勉強しました。なので思わず,一人称を“私”ではなく“拙者”と言ってしまいます(笑)」とのこと
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 上述の懇談会の内容は,要点のみを抜粋して紹介しているので,会場内でのライブ感のようなものはあまり伝わってこないかもしれない。だが少なくとも会場で見ていた筆者は,シン氏のフィードバックを得るための姿勢は本気だと思えた。そこでそのあたりの背景などについて,懇談会の終了直後にシン氏に軽く話を伺ってみた。


4Gamer:
 先ほどはお疲れさまでした。懇談会が終わったばかりですが,今回の感想はいかがでしたでしょうか?


シン氏:
 こういったオフラインイベントに参加するのは初めてだったので,とても緊張しました。メールなどで送られてくる要望には普段から目を通していますが,オフラインで直接会話をすると,印象がまるで違うことに驚いています。来場者達の声や拍手の大きさなど,反響がダイレクトに伝わってくるのはとても参考になりました。同時に,みんなリネージュIIのことを本気で思ってくれているんだなと,嬉しく感じましたね。

4Gamer:
 懇談会の中で,“日本独自のリネージュIIを作りあげていきたい”と言っていたのが印象的でした。日本のプレイヤーにとってはとても気になる話だと思うのですが,これが形になるのは一体いつ頃なのでしょうか?

シン氏:
 そうですね,大体今年いっぱいをかけて,日本のプレイヤー達からの要望をまとめる予定です。その後は,専任の開発スタッフを準備して,実際にコンテンツ作成に取り掛かると思います。

4Gamer:
 なるほど,今回のツアーは7月から12月までまで続きますが,それには日本のプレイヤーからのフィードバックをまとめる,という目的も含まれていたわけですね。

シン氏:
 ええ,実はそうなんです。現在の私がメインで行っている業務もそれですね。今後行われる5か所のイベントでのフィードバックをうまくまとめれば,日本のプレイヤー達の要望について,かなり正確な情報が得られると期待しています。

4Gamer:
 この記事を読む人の中には,次回以降のイベントへの参加を検討している人もいると思います。彼らに対して,イベント会場でどういった要望を出してくれることを求めたいですか?

シン氏:
 本日の要望内容はどちらかというと,既存のコンテンツに対する修正案が多かったですね。それらも非常に参考になりましたが,個人的にはそれとは別に,リネージュIIでのまったく新しい遊び方や,コンテンツ案なども聞いてみたいです。
 近年はUCC(ユーザークリエイテッドコンテンツ)が注目を集めていますが,今回のプロジェクトは案外それに近いのかもしれません。我々はこれから,プレイヤーと共に,日本版のリネージュIIを作り上げていきたい。そのための第一歩として,彼らがいったい何を求めているのか,できるだけダイレクトに聞いてみたいのです。

4Gamer:
 その熱意は,今回の懇談会でもしっかり伝わってきました。ちなみに,このような現地化のプロジェクトは,日本以外の運営国でも行われているのでしょうか?

シン氏:
 リネージュIIが運営されているほかの国でも,同様のプロジェクトが動き出していると聞いています。韓国のプレイヤーが求めるものと,その他の国のプレイヤーが求めるものは細かく見ると結構違っているので,これからはこの点を重視していきたいですね。

4Gamer:
 現時点では,日本と韓国のプレイヤーの傾向で,大きな違いはどこにあると思いますか?

シン氏:
 いくつかありますが,韓国のプレイヤーはキャラクター/アイテムの性能や,報酬,そして結果を求め,逆に,そこまでのプロセスはあまり重視していません。日本はそれに対するプロセスを重視しており,例えばGMイベントでも,内容そのものが楽しければ満足という人も多いです。この点はGMイベントのみならず,ほかのコンテンツにも広く影響を与えそうです。
 先ほどの懇談会でも少し話しましたが,ツアーで獲得したフィードバックについては,イベント会場で紹介できなかった案も含め,その対応などを公式サイトで公開する予定です。

4Gamer:
 リネージュIIのカルチャライズは,着々と進んでいきそうですね。今回はお疲れ様でした。


NCJコンテンツのファンは

次回以降のツアーにも要注目!


画像集#046のサムネイル/全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート
 懇談会の後は,参加者全員を交えてのクイズ大会が行われた。かなりコアな問題もちらほら見受けられたが,見事に最後まで勝ち残った3名は,WebMoney(3000円分)を獲得。4時間近くの長丁場となった「リネージュII オフラインミーティング&カンファレンス in 福岡」はこれにて終了となった。

 今回のイベントを振り返ると,まずは,福岡という地域で開催したことが強く印象に残った。MMORPGを長期間プレイする人にとって,オフラインイベントは特別なものである。周りの参加者も熱心なプレイヤーばかりなわけで,そういった人達と時間を共有できるというのは,とても心地がよいものだ。
 とはいえ,多くのタイトルのオフラインイベントが,都内でしか開催されていないのが実情である。それだと地理的な面で参加しにくい人もいるわけだが,そんな中,エヌ・シー・ジャパンは全国6都市でツアーを行ってくれる。この点については,今回の参加者の多くが感謝していたのではないだろうか。

画像集#047のサムネイル/全国6都市を縦断するオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」が開幕! その第1弾となった福岡会場の模様をレポート

 来月以降は,広島をはじめとした5都市でオフラインイベントが行われる予定で,それらのスケジュールについては「こちら」で確認できる。具体的な内容は現段階では公開されていないが,エヌ・シー・ジャパンのコンテンツを楽しんでいるプレイヤーは,イベント内容の続報を楽しみに待っていてほしい。
  • 関連タイトル:

    リネージュ2

  • 関連タイトル:

    まじかる☆スマッシュ

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