従来作のように映画のライセンスに捕らわれることなく，ジェームス・ボンドというキャラクターを自由に使ってシナリオを書き下ろしたゲームが「Jemes Bond 007：Nightfire」である。Electronic Arts社はこれまでにもPC以外のプラットフォームで"007シリーズ"のゲームを発売しており，E3 2002後にNightfireをPC用ソフトとして開発中と発表していた。そこで，今回初公開となったのだ。

　Nightfireを制作しているのは，拡張パックの制作や移植などで名高いGearbox Software社。プレイステーション2版やNINTENDO GAMECUBE版とは異なるゲームエンジンで開発しているそうだ。そのため，PC版ではジェットパックやX線メガネのような特殊アイテムも利用できるほか，マルチプレイヤーモードも計画されている。ただし，今回のイベントではLANを利用するとしか発表されていなかった。

　本作で悪役となるのは前作「Jemes Bond in Agent Under Fire」で登場したZoe Nightshadeで，主な舞台となるのは日本だ。今回のEA PLAYではムービーのみの公開だったものの，料亭や高層ビルでヤクザと激しい撃ち合いをしているシーンが多く見られ，第1人称視点のアクションゲームに強いGearboxらしさが出た作品に仕上がりそうだ。
　ボンドの運転するAston MartinもV12版へとアップグレードし，乗り物だけを使ったようなレベルもある。さらにムービーでは宇宙へ飛び出して戦闘するようなシーンもあったし，もちろんボンドガールとして日本人も登場することになっているのだ。（Okutani）