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アメリカ陸軍が開発したミリタリーFPS「America’s Army」,20年の時を経てサービス終了へ
America’s Army公式サイト:America’s Army: Proving Grounds Mission Success, Time to Withdraw
2005年3月30日に掲載した週刊連載でお伝えしたように,「America’s Army」は,アメリカ陸軍が企画,開発を行った異色の作品だ。コソボ紛争が最終局面を迎えつつあった1999年,アメリカでは陸軍への志願者が最低レベルを記録し,ゲームを使った新兵のリクルートというアイディアが生まれた。そのために作られたのが,本作だ。
公開前には,「国民の税金で遊んでいる」などと一部から批判されたが,新兵募集に費やされる年間予算の1%足らずで若者の興味をひきつける効果的なマーケティング手法としてプロジェクトは継続。「Unreal Engine 2」を使った最初のバージョンは2002年7月4日に公開され,CD-ROMの無料配布を含めて,1か月で50万人がプレイしたという。開発趣旨には沿っていないようだが,日本を含む,海外からのダウンロードも可能だった。
公開後,ゲームとしての楽しさと新兵が学ぶべきリアルさの微妙なバランスの間でバージョンアップが続けられ,2015年10月には現行版である「America’s Army: Proven Grounds」がリリースされたほか,コンシューマ機への移植なども行われてきた。
公式サイトでは,これまで3つの大きなアップデートが実施され,総計で2000万人を超えるアクティブプレイヤーが,約1億8000万のミッションを達成した。「Proven Grounds」だけで,2億5000万の「チームメイトアシスト」を記録したという。
発表では,「今後は,新しい手法でのリクルート方法を模索していく」と述べられており,時代に合った募集の試みは続けられていくようだ。
- 関連タイトル:
America's Army
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America's Army 3
- 関連タイトル:
America’s Army: True Soldiers
- 関連タイトル:
America's Army: Proving Grounds
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(C) America's Army 2004
(C)America's Army 2009