「Silent Hunter III 日本語マニュアル付英語版」5月26日に発売

　Ubisoft Entertainmentとフロンティアグルーヴは，潜水艦シム「Silent Hunter III 日本語マニュアル付英語版」を，2006年5月26日に6090円（税込）で発売する。
　同作品は第二次世界大戦におけるドイツ海軍のUボート戦をモチーフとしている。プレイヤーはUボートの一艦長として，艦および部下達の指揮を執り，連合国の駆逐艦や護衛空母の目をかいくぐって商船を沈めるべく，各地に転戦するのだ。
　艦の針路や速度/深度，ソナーやレーダーの操作，パトロール中に発見した敵船めがけて魚雷を放つための一連の操作などについては，潜水艦シムらしく細かな指示が可能。プレイヤーが望めば，敵艦のシルエットと船籍簿を突き合わせて角度や距離を推定し，それに合わせて攻撃機動をとることまで可能だ。

　ソロプレイのキャンペーンである「キャリアモード」は，ミッションを通して艦長の戦歴を作っていく形で進む。ミッション目標を達成したり，敵船を沈めたりすることで，プレイヤーには「renown」（名声）が入る。そして，それを消費して新型艦に乗り換え，新兵器を導入し，新しい乗組員をリクルートするのだ。
　新型艦や新兵器はほぼ史実どおりのスケジュールで登場し，「bold」（水中デコイ）やシュノーケル，蛇行魚雷や音響誘導魚雷などが使えるようになるほか，大戦末期には，水上速力より水中速力が優る新鋭艦「XXI型」にも乗れる。Uボート戦モチーフに詳しい人には垂涎のシチュエーションといえよう。



　乗組員のスキルと疲労度が導入されたのも，Silent Hunter IIIの新機軸だ。乗組員は水上見張りや機関整備，兵装整備などそれぞれにスキルを持ち，その能力は経験を積むことで伸びる。艦長はそうした乗組員を艦内各部署に配置するのだが，乗組員は勤務を続けていると疲労して発揮能力を低下させていくため，定期的に交代させて休ませる必要がある。
　艦内のワークロードを調整しつつ，船団攻撃や損害の修復など，大きな出来事にうまく対処していくのが，プレイヤー＝艦長の手腕の見せどころ，というわけだ。また，マルチプレイやシングルミッションも楽しめる。英語版の詳しいゲーム内容については，当サイトのレビュー記事で確認してほしい。

　英語版は2005年3月に発売され，ウォーシミュレーションゲームの情報を扱うさまざまなメディアから賞を受けている。正直意外な登場タイミングではあるが，日本語版マニュアルでプレイできるようになるのは喜ばしい限り。海戦ゲームファンは，ぜひ注目していてほしい。（Guevarista）