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Stronghold 2

Stronghold 2
公式サイト http://www.2kgames.com/stronghold2/
発売元・開発元
発売日 2005/04/19
価格 39.99ドル
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その他
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このゲームの読者の評価
75
グラフ
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  • 3D化が悪い訳じゃない。屋根と階段が悪いんだ。 75
    • 投稿者:Hermes(男性/40代)
    • 投稿日:2008/11/24
    良い点
    初代ストロングホールドと比較してということになりますが、

    「ゲームモードが増え、色々なシチュエーションが楽しめる」
     The Path of PeaceとThe Path of Warの2種類に大別される。

    The Path of Peace
    SIM CAMPAIGN: 内政キャンペーン。チュートリアル的な意味合いが強い。
    FREE BUILD MODE: 敵無しで自由に城造りが楽しめる。
    CUSTOM MAPS: ユーザーが作った内政キャンペーンが遊べる。

    The Path of War
    CAMPAIGN: Lost Kingというストーリーの戦闘キャンペーン。
    KING MAKER: いわゆるskirmishと言われるモード。最大8人戦でチーム編成も可能。
    CONQUEST TRAIL: ヨーロッパの実在する城で戦う。攻撃側・防御側の選択が可能。
    CUSTOM: ユーザーが作った戦闘キャンペーンが遊べる。

    「画面の回転・ズームアップダウンが自在になり視認性が良くなった」
     初代にあった、スペースキーを押すと全ての建物が消えて見えるという機能が無くなり、真上からの視点に代わったのは残念ですが、それ以外は概ね良くなったと思います。
     特にズームアップは相当近くまで寄ることができ、フリービューモードと合わせることで、住民の一人となって街を歩いてるような視点を楽しむこともできます。

    「インターフェイスが洗練され、必要な情報にアクセスしやすくなった」
     ショートカットキーを使うことで、画面は戦場を映しながらも、税率や食料配給量の変更・市場での売買・兵士の雇用まで、必要なことが少ない操作量でできるようになりました。

    「兵種や攻城・防衛兵器が増え、戦闘の幅が広がった」
     傭兵として雇える弓騎兵が移動しながら弓を撃てるという性能で、意外と侮れない強さです。相手の城から金を盗めるシーフや水上移動が可能なボート兵も、状況によって大いに役立ちます。防衛兵器では丸太がかなり強力で、うまく使うと大量の兵士を一気に倒すことができます。
    悪い点
    「建物全般の中が見えにくくなった」
     特に倉庫に屋根が付いたのが個人的に非常に不満です。ズームアップである程度寄れば屋根が消えて中が見えるのですが、ゲーム中は視野を広く保つため引きの視点が主にならざるを得ません。そうすると、住民がせっせと働いている様子が楽しめないということになります。箱庭ゲーム的な魅力もあるストロングホールドシリーズにおいてこれは大きなマイナスです。
     おそらく、建物の中で動いている大量の3Dキャラを一度に描写するとPCに負担がかかるのでこういう仕様にしたんだと思うのですが、せめて倉庫だけでも常に中身が見えるようにしておいて欲しかったです。

    「階段が作れなくなり、住民が上り下りしなくなった」
     これも個人的にかなり痛い変更でした。厳密に言うと階段が作れないというのではなく、階段の構造が変わって、Staircase(階段室)という一個の建物になり、それを城壁にくっ付けて使うようになりました。しかもそれは軍事ユニットしか通れなくなりました。
     初代ストロングホールドでは、階段を一段一段好きなように設置することができ、そこを住民や荷牛までもが通ることができました。つまり、城壁と階段をうまく設置することで、崖下の職場から倉庫までの近道を作ってやるなんてことも可能で、城作り・街作りの幅が非常に高かったのです。
     製作サイドは、そういう階段の使い方でゲームバランスが崩れるとでも思ったのでしょうか。とにかく、この変更は非常に残念です。

    「画面全体が暗い印象を受ける」
     これは何故なのか。大抵、自分の領地はマップの端にあることが多く、必然とマップ外の何も表示されてない黒領域が目に入ってきやすいからなのか、それともただ単に全体の色使いが暗めなだけなのか。自分でもはっきりとは理由が分かりませんが、とにかく見た目が暗めな印象を受けます。常にゲーム内の天気は曇りなんだろうな、という感じです。
     箱庭的なほのぼの感を出すためにも、もうちょっと明るい印象が良かったんじゃないかなと思います。

    「住民が無機質な印象を受ける」
     これはおそらく、前作までの2Dユニットをそのまま3Dにしてしまったからだと思います。たとえ低ポリゴンでも、ウォークラフトのようなデフォルメ化したユニットを使って性別や体型にメリハリをつければ、もう少し住民に人間味が出せたんじゃないかと思います。

    「英語版しかなく、キャンペーン間のムービーには字幕が出ない」
     英語が聞き取れないので、キャンペーンのストーリーは半分くらいしか把握できませんでした。キャラのジェスチャーや声の調子で喜怒哀楽は分かりますが、細かい内容を把握するのは難しいです。キャンペーン各章の目的と、そのとき置かれている状況はクエストログのようなものでいつでも確認できるので、そんなに支障はないとは思いますが。
     あと、ゲーム中ちょくちょく表示される各キャラのボイスの字幕も消えるのが早いです。しゃべり終わったのと同時くらいに消えるので最初の数行しか読めないと思います。
    総評
     このゲームの評判が芳しくないのは、「名作である前作と比較される」「発売当時のPCでは重過ぎた」からだと思います。2008年現在、前作を知らない人がそれなりのPCで遊ぶというのならば、私は大いにお勧めします。
     箱庭ゲーム的な内政の楽しみがやや減ったものの、「守り勝つ」というストロングホールドシリーズ最大の特長は、しっかりと今作にも受け継がれています。他のRTSをやっていて、自陣の防御を固めるのが好きな人にはたまらない作品となるでしょう。
     前作を知っている人も、Kingmakerモードはけっこう楽しめると思います。7人のAIチーム対自分一人とかで、存分に防御戦を楽しむことができるでしょう。

     マルチプレイ機能もありますが、さすがに今は人も少なく、ヨーロッパの人が多いようで日本からだと接続があまりよくないので、対戦相手を見つけるのにちょっと時間がかかります。
     ただ、今でも対戦用のマップが作られているようで、対AIではありえないような特長のあるマップ(最初から人口上限が400人以上だったり資源が豊富だったりする)を楽しむことができます。
     ひとつ注意することは、1対1はしないほうがいいということです。ゲームの性質上、防御側が圧倒的に有利なので、万全の準備をされてしまったらもう相手の城を一人で落とすのは不可能に近いからです。ですのでなるべく3vs3のチーム戦などがいいと思います。プレイ時間が長くなることを嫌い、1試合30分以内などと決めて遊んでいる人もよく見かけます。

     長々と書きつらねてきましたが、結局何が言いたかったというと

    「面白くないと思ってたけど、実際やってみたら面白かったので嬉しかった。何より3000円以下で買えるのがいいね。」

    ということです。おしまい。
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    2 3 5 3 4
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