プレイレポート
初の拡張パックが登場! 「真・三國無双 Online 〜神将乱舞〜」先行プレイレポート
ニュース記事やお披露目会レポートでお伝えしているとおり,この拡張パックの柱となるのは,「乱戦」「錬成」「動物副将」の三つの要素。それらの詳細は別の記事でもお伝えしているが,今回4Gamerでは,神将乱舞の実装に先がけてこれらの新要素に触れる機会を得たので,そのインプレッションをお届けしよう。
12人対12人が新ルールで対決!
多人数対戦ならではの楽しみを味わえる「乱戦」
神将乱舞で最大の目玉となるのは,なんといっても12人対12人で戦う「乱戦」。これまでの「激突」が4人対4人だったので,ざっと3倍の規模に膨れ上がることになるわけだ。
乱戦に参加できるのは身分が「伯長」以上のキャラクターのみ。副将は連れていけず,強化スロットはランダムスロットに変更される。
また,乱戦スタート時はどのキャラクターもフル強化状態となっている。
それでは,テストプレイで確認できた乱戦の流れを紹介しよう。
乱戦に参加するには,新NPC「参軍」を介して「参加予約」を行う必要がある。乱戦の開催はシステム側で管理されており,乱戦の実装後,当面は毎週金/土/日曜日の19:00〜22:00に開催される予定。この時間中,5分刻みで次々に乱戦がスタートするのだ。
なお参加予約は,開始時刻の2時間前から行える。
同じ開始時刻でも,敵勢力や格,戦闘条件などが異なる複数のルームが用意される。ルーム数や各種設定などは,実装後の様子を見ながら適宜調整していくとのことだ。
参加予約を行った場合,乱戦の開始5分前に自動的にブリーフィング画面に移動する。このとき,街にいない,あるいは離席状態になっているとキャンセルされるのでご注意を。
また,ブリーフィングの時点でいずれかの勢力が12人に満たない場合,開始3分前に参加者の追加募集が行われる。これは,NPCの参軍が追加募集の告知を行うというもので,より多く乱戦に参加したい人は,こまめに追加募集をチェックするといいかもしれない。
追加募集しても12人に満たない場合はNPCによって補完され,乱戦がスタートする。
乱戦の勝利条件は,15分の制限時間内に画面上部左右に表示される敵勢力の兵糧をゼロにすること。タイムアップとなった場合は,兵糧の残量が多い勢力が勝ちとなる。
敵の兵糧を減らす手段は二つあり,一つ目はマップ上の拠点を2分間制圧し続けること。一度成功すれば,奪還されない限り,そのあとも2分ごとに敵の兵糧を減らせる。
敵の兵糧を減らすもう一つの手段は,敵陣の兵糧庫に設置された「火薬箱」を破壊し,火計を発動すること。火薬箱は四つあり,一つ破壊するごとに拠点制圧時の倍近い量の兵糧を減らせる。
首尾よくすべての火薬箱を破壊できれば,敵の兵糧をほぼゼロにできるとのことで,たとえ分が悪くても,火薬庫を壊せば大逆転を狙えるわけだ。
とはいえ,兵糧庫は敵陣の奥に配置されているため,簡単には近づけないし,火薬箱自体の耐久度もかなり高い。火計に巻き込まれてダメージを負うリスクもあり,残りの体力に気を配る必要があるだろう。
テストプレイではNPCが相手だったため,比較的簡単に拠点を制圧/維持できたが,実際にプレイヤー同士で対戦するときには一進一退の攻防が楽しめそうだ。
また,乱戦では12人で一つのチームを組むため,作戦やチームワークが重要となる。チームメンバーとの連携をサポートするのが「方針」コマンドだ。
これは,各自の行動方針を味方の画面上に表示するとともに,パラメータにも変更を加えるものだ。テストプレイ時には,以下の五つの方針と,それに伴うパラメータの変化を確認できた。
■「攻撃」
戦闘中の攻撃力が大幅に増加し,防御力が低下する
■「破壊」
戦闘中の破壊力が大幅に増加し,攻撃力が低下する
■「守備」
戦闘中の防御力/体力が大幅に増加し,攻撃力/破壊力が低下する
■「移動」
戦闘中の移動力が増加し,攻撃力/破壊力/防御力/体力/無双が低下する
■「全般」
戦闘中の攻撃力/破壊力/防御力/体力/無双が増加する
各プレイヤーは,参戦時に方針を決定できるほか,マップ上の「石柱」で切り替え可能。石柱に攻撃がヒットするごとに方針が切り替わる仕組みなので,戦況に応じて選択しよう。
例えば,劣勢のまま時間切れを迎えそうなときは,全メンバーの方針を「破壊」に切り替え,いっせいに敵陣の火薬庫を狙うといった戦い方もできるわけだ。
スタッフに聞いた話では,相手チームより実力が相当高くない限り,15分以内に敵の兵糧をゼロにするのは難しいバランスになっているとのこと。
今後,必勝戦術などが編み出される可能性はゼロではないが,当面は制限時間をフルに使っての攻防が繰り広げられそうだ。
なお乱戦の場合,勝敗にかかわらず参加したプレイヤー全員に論功行賞が行われる。当然ながら,勝者と敗者では獲得できる品は異なるものの,うれしい配慮ではないだろうか。
また乱戦では,一つの勢力が12人と「激突」より多く,そのため一人一人の参加者に求められる技量の高さや,課される責任の重さが緩和されている。ビギナーでも気軽に参加でき,モチベーションを維持しやすいシステムといえるだろう。
コミュニティを活性化する生産システム「錬成」
「錬成」は,専用家具と,燃料の「錬丹」を使用するアイテム生産システムだ。錬成では,服飾の「仕立て」「染色」,そして消費アイテムの「合成」が行える。錬成を重ねるにつれてプレイヤーキャラの「錬成スキル」が上昇し,より上位のアイテムが生産可能になるとともに,その成功率も上がっていく。
なお錬成に失敗しても,成功時の半分程度の錬成経験値が獲得できる。
錬成前と後。これは粉末染料を使った場合の例 |
服飾関連の錬成には,ゲーム内で購入できる家具「錬成機」か,有料アイテムとして提供される「錬成機・改」が必要。後者は,ランク3以上の服飾を錬成するときの成功率が高くなっている。
仕立てでは,既存の服飾に特定の素材を組み合わせることで,新たなデザインの服飾を生産できる。もう一方の染色では,文字どおり服飾の色を変更可能。染料には粉末,液体,濃縮の3種類があり,それぞれ色や入手方法が異なるとのことだが,残念ながら,今回のテストプレイでは詳しいことは分からなかった。
なお,仕立てや染料で失敗した場合,素材と染料は消費されるが,ベースとなる服飾自体は元の状態のまま引き続き所持できる。
消費アイテムの合成には,各種の処方に加えて,ゲーム内で購入できる家具「錬成鼎」または有料アイテムの「錬成鼎・改」が必要となる。錬成鼎では処方ランク2までしか合成できず,錬成鼎・改であればランク3以上の処方を合成可能だ。
合成に失敗した場合は,素材に用いた消費アイテムは失われてしまう。
ここまで読んで,ランク3以上の錬成は有料アイテムの使用が前提になっていると思った人は,ご安心を。というのも,街に設置されている「共用錬成機」「共用錬成鼎」が,いずれもランク3以上の錬成に対応しているのである。
これらはオープンスペースに設置されているので,ほかのプレイヤーとコミュニケーションをとりやすく,生産したアイテムの交換や売買が活発に行われそうだ。
ただし,共用錬成機/錬成鼎の利用には,錬丹のほかに軍資金も必要となる点や,有料アイテムと比べ,錬成の成功率や獲得できる錬成経験値が低めに設定されている点に注意してほしい。
副将システムが拡張され,待望の「動物副将」が登場!
すでにお伝えしているように副将システムも拡張され,これまでの人間型に加え,動物型の副将が登場。その第1弾として登場するのが狼で,専用の期間限定特務をクリアすることで雇用可能となる。
人間型と動物型の副将に機能的な違いはなく,プレイヤーキャラクターが自宅に帰ったりすると,親密度に応じてさまざまなセリフを話す点も同様だ。
狼に続き,今後さまざまな種類の動物が登場する予定。同じ狼でも毛色やパラメータの異なるものも用意されているので,状況に応じて使い分けるといった楽しみ方もできそうだ。
また,副将のレベルキャップが20から40に引き上げられる。これに伴い,上位副将スキルが登場し,これまでのものと合わせて最大二つが習得可能となる。
また,副将との親密度が一定以上であれば,「護衛官」として街の中を連れ歩けるようになる。これにより,互いの副将を品評し合うといったプレイヤー間の新たな交流が生まれそうだ。
そのほか実用面では,副将を介し,街中でも「書簡」を確認可能となる。これまでは,自宅まで戻らないと確認できなかっただけに,なかなか便利に感じた。
「意欲」というパラメータも,興味深く感じた。人間型の副将には「点心」,動物型には「仙薬」といったアイテムを食事として与えることで,このパラメータが上昇する。
意欲が1以上の副将と戦闘に出ると,「献上品」として補助アイテムが獲得できることもあるのだ。これまでよりも手間はかかるが,副将に対する愛着も増しそうである。
中〜上級者向け新ステージ「連峰」登場!
そのほかの内容もより充実したものに
激突にも新ステージ「連峰」が登場する。連峰はかなり広いステージだが,進路が非常に狭く,敵から逃げ回ることが困難だと感じた。敵との戦いに時間をとられると,目標地点への到達に時間がかかってしまいそうだ。
また連峰では,ミニマップでいうところの右上および左下に,一方通行の部分が用意されていることもポイントになる。この場所は段差になっており,高いところから低い場所へは飛び降りられるものの,再び飛び乗ることは不可能なのだ。例えば,オトリを使って敵を下段におびき寄せ,時間を稼ぐといった利用方法が考えられる。
これらの点から,連峰は,これまで本作をやり込んできた中〜上級者向けのマップといえそうだ。
「争奪」にも一部拡張が加えられる。毎月第2/第4水曜日にマッチングが確定するのはこれまでどおりだが,争奪はその週の土曜日と日曜日の両日に開催されるようになる(従来は土曜日のみ)。
またマッチングには,「勢力対立度」というパラメータが利用される。これは従来の激突だけでなく,乱戦も含む,真・三國無双 Onlineにおける戦果のほぼすべてを加味したパラメータだ。なお,これまでマッチングに使われてきた「激突度」は,戦場の決定に使われる。
さらに争奪中,勝利を収めたキャラクターの身分が高い場合は,敵兵力に与えるダメージがこれまでよりも大きくなり,連勝数が増えるほど士気の減少を抑えられるといった調整も行われる。
一方,48人に拡張するには有料アイテムが必要となるが,その代わり武器庫が9個まで拡張される。ギルド定員が拡張可能となるのに併せ,「ギルド合流」と呼ばれるギルド同士の合併も行えるようになる。
スタンプを5個集めるごとにアイテムが手に入るほか,30個でコンプリートとなり,新たな無双盤がもらえる仕組み。毎日ログインして武将に会いに行くだけと簡単なので,「今日もちょっとプレイしておこう」という気持ちにさせてくれそうだ。
なお無双盤には複数の種類があり,今後も随時追加されていく予定となっている。
そのほか,すでにお伝えしているように,神将乱舞では新シナリオ「赤壁大戦」がスタートし,それに伴い勢力が三つになる。そして,新武器の「将剣」「投狐刃」「斬馬刀」が順次実装される予定となっており,神将乱舞には,三国志でも最も有名かつ人気の高い要素が凝縮されているといえるだろう。
また,目玉である乱戦の仕様やルール,ギミックからも,初心者から上級者まで,幅広い層に対する配慮が感じとれる。この記事を読んで関心を持った人は,ぜひ戦いに参加してほしい。
- 関連タイトル:
真・三國無双 Online Z
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