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新しい運営体制となる「SUN」。新プロデューサーへのインタビューで,今後の運営方針と2017年のロードマップを聞いてきた
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印刷2017/02/15 18:00

インタビュー

新しい運営体制となる「SUN」。新プロデューサーへのインタビューで,今後の運営方針と2017年のロードマップを聞いてきた

 ゲームオンが運営するMMORPG「Soul of the Ultimate Nation」(以下,SUN)で,本日(2017年2月15日)に「UPDATE Ver.EP2-21」が実施される。

画像集 No.003のサムネイル画像 / 新しい運営体制となる「SUN」。新プロデューサーへのインタビューで,今後の運営方針と2017年のロードマップを聞いてきた

 2008年4月に正式サービスを開始した本作は,今年の4月に9周年を迎えることになる。幾度となく繰り返されてきたアップデートと,熱心なファンに支えられながら,本作は歴史あるMMORPGとして成長し続けてきた。節目となる10年の始まりに向け,2017年のSUNでは,どんなアップデートが行われるのだろうか。
 そういったトピックを,運営プロデューサーの箕川 学氏に聞くことになっていたのだが,その席には,なぜか「ロードス島戦記オンライン」の運営プロデューサーである合田真二氏の姿も。その理由と,2017年のロードマップも合わせて聞いてきたので,お届けしよう。

「Soul of the Ultimate Nation」公式サイト



運営体制の変更でSUNはこれからどうなる? 新プロデューサーに今後の方針を聞く


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。今回は大型アップデートの話を聞けるということでしたが……まず,「ロードス島戦記オンライン」の合田さんが同席されている理由から聞いてもいいですか?

箕川 学氏
画像集 No.013のサムネイル画像 / 新しい運営体制となる「SUN」。新プロデューサーへのインタビューで,今後の運営方針と2017年のロードマップを聞いてきた
箕川 学氏(以下,箕川氏):
 実は配置転換がありまして,SUNの運営プロデューサーが私から合田にバトンタッチすることになったんです。現在(インタビューは1月26日収録)は,私と合田のダブルプロデューサーという形になっていますが,2月15日をもちまして,正式に合田がSUNの運営プロデューサーに就任することになります。

合田真二氏(以下,合田氏):
 昨年末からロードス島戦記オンラインの引き継ぎを行いつつ,SUNに関わらせていただいています。SUNのプレイヤーとしては,まだまだ初心者ですが,しっかりと運営していけるよう努力しますので,以後よろしくお願いします。

4Gamer:
 箕川さんはSNSを活用したり,直接ゲーム内に登場したりと,プレイヤーと頻繁にコミュニケーションを取っている姿が印象的でした。ここ最近は音沙汰がなかったようですが,やはり引き継ぎの関係が理由なのでしょうか。

箕川氏:
 ええ。合田と共に2017年のロードマップを詰めており,並行して引き継ぎ作業も行っていましたから,外に向けて発信する余裕がなかったんです。その間,プレイヤーの皆さんは,いろいろと憶測されていたようで……本当にご心配をお掛けしました。

4Gamer:
 合田さんは,SUNに関わってまだ日が浅いということですが,SUNの第一印象はどうでしょう。

合田氏:
 実際にプレイしてみると,歴史がある分システムが複雑になっていて,最初はとっつき難い印象を受けました。一方,プレイを継続していくと,SUNが持つダークファンタジーな雰囲気や,キャラ育成の自由度の高さが魅力的で,気づけば長時間プレイしていました(笑)。
 何年もプレイを続けているプレイヤーの皆さんに対して,新参の自分で良いのかと思うところ,プレッシャーのようなものも感じていますが,長年MMORPGの運営に携わってきた経験を活かしながら,SUNを盛り上げていきたいですね。

4Gamer:
 SUNを離れることになる箕川さんですが,このあと,例えばどんなタイトルに関わるのか気になります。

箕川氏:
 近いうちに,また皆さんとお会いできる機会があると思います。ここでは「乞うご期待」ということでお願いします(笑)。

4Gamer:
 分かりました(笑)。箕川さんは“顔の見える運営”スタイルでやってこられましたが,そのタイトルの運営を引き継ぐ合田さんがどんな運営方針なのかも楽しみですね。

合田真二氏
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合田氏:
 箕川の運営方針を完全に引き継ぐわけではありませんが,ゲーム内でのチャットや生放送,オフラインイベントなどで,プレイヤーの皆さんと直接触れ合うのは嫌いじゃないです……というか結構好きなんですよ(笑)。箕川と違うところも出していこうと考えたこともあったのですが,運営タイトルをプロデュースしていく姿勢については,結果的に箕川と変わらないかもしれませんね。

箕川氏:
 そもそも運営全体の方針が急に変わるようなことはないので,そこはご安心ください(笑)。ちなみに,レベルはどのくらいまで上がったの?

合田氏:
 レベルはまだ80台ですが,正式にプロデューサー就任となる前に,もう少し上げたいところですね。SUNのプロデューサーとしてもまだチュートリアルということで,これからプレイヤーの皆さんの前に出る機会に,ベテランの方々にいろいろと教えていただこうと思ってます。

4Gamer:
 合田プロデューサーの活躍を期待しています。ちなみに,生放送などを予定されてはいないのでしょうか。

合田氏:
 実は,2月24日の20:30から1時間やろうかと思っています。ぜひ見ていただきたいですね。

画像集 No.014のサムネイル画像 / 新しい運営体制となる「SUN」。新プロデューサーへのインタビューで,今後の運営方針と2017年のロードマップを聞いてきた


2017年のロードマップを公開。レベルキャップの開放をはじめ数々のアップデートが行われる予定


4Gamer:
 それでは,箕川さんと合田さんのダブルプロデュースの形で詰めたという,2017年のロードマップについて教えてください。

画像集 No.015のサムネイル画像 / 新しい運営体制となる「SUN」。新プロデューサーへのインタビューで,今後の運営方針と2017年のロードマップを聞いてきた
箕川氏:
 まず,2月15日にアップデートが行われ「セリエント争奪戦」というGvGコンテンツが導入されます。こちらは,ブラキオン大陸の争奪戦とは異なる新ルールとして,20人対20人という限られた人数で進行するのが特徴です。
 SUNのプレイヤーさんは社会人が多いのですが,GvGのタイミングでは多くの方がログインしてくれます。精鋭同士がぶつかり合うセリエント争奪戦がどのように受け取られるのか,個人的にも楽しみですね。

4Gamer:
 では,以降のアップデートの予定はいかがでしょうか。

箕川氏:
 2017年初夏から下半期にかけて,定番のレベルキャップ開放をはじめ,新規地域「夢幻の砂漠」や新システムなどのアップデートを行います。まだ具体的なスケジュールにはなっていないので,実装の順番とは関係なく大きな要素を紹介していきます。

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4Gamer:
 現役のプレイヤーにとっては,レベルキャップ開放と新規地域の追加が大きなトピックになりそうです。

合田氏:
 実装時期について言及できないのですが,待ち望んでくださっているプレイヤーさんは多いので,良い状態で提供できるようにがんばります。

箕川氏:
 開発の段階では,レベルキャップ開放と新規地域の追加は,それぞれ別個で考えられていたんです。ただ,新規地域には新しいクエストが追加されるので,レベリングを考えると同時期に入れたいんですよ。

4Gamer:
 確かに,レベルキャップのままで新クエストが追加されたり,逆にキャップが開放されてレベリングをある程度進めたあとに追加されたりすると,何とも間が悪いんですよね。

箕川氏:
 ええ。なので,その調整を行っているという感じです。

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合田氏:
 SUNをプレイして間もない私個人としては,「フィールドヘルモード」が一番注目しているコンテンツですね。

4Gamer:
 それは,どんなコンテンツですか?

合田氏:
 SUNにはこれまでなかった要素で,一般的なMMORPGにおける,フィールドボスやレイドボスなどと呼ばれているものです。本作では,バトルゾーンというインスタンスダンジョンでの冒険が中心で,巨大なボスはそのバトルゾーンにしか存在していませんでした。
 フィールドヘルモード実装後は,多くのプレイヤーさんで賑わうエリアに危険なモンスターが出現し,その場に居合わせた者が,共闘しつつ撃破を目指すことになります。

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4Gamer:
 それは盛り上がりそうですね。

箕川氏:
 ええ。昨年末あたりに,フィールドを対象としたイベントを行ったんですが,プレイヤーさんの反応が良かったんです。SUNは,インスタンスダンジョンでのバトルが軸であることは間違いないんですが,多人数が集えるフィールドにも何かコンテンツはあったほうが,遊びの幅が広がると思います。

4Gamer:
 インスタンスダンジョンだと,どうしても固定されたメンバーで遊ぶケースが多くなると思いますが,フィールドでの遊びが充実して,知らない人とのつながりができるのは大事なことだと思います。

箕川氏:
 おっしゃるとおりで,楽しくプレイできると同時に,プレイヤー間のコミュニティの広がりにも期待しています。

4Gamer:
 ところで,インスタンスダンジョンには高難度の“ヘルモード”がありますし,フィールド“ヘルモード”という名前だけに,相当強いモンスターが登場するのでは?

合田氏:
 強さはまだ調整中ですが,巨大な見た目は,かなりインパクトがあると思います。

4Gamer:
 いったい,どれほどの大きさに……。

合田氏:
 ええと,近接キャラで近くに寄ると,視界がかなり悪くなるくらい巨大です(笑)。ですので,立ち位置が把握できるように,キャラクターのより後方から見れるビューを追加します。

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4Gamer:
 後方からの視点は,GvGでも役立ちそうな気がします。

合田氏:
 GvGでその視点を使えるようにするかは検討中で,フィールドヘルモード限定になるかもしれません。

4Gamer:
 なるほど。では,「アクセサリーソケットシステムの追加」についても教えてください。

箕川氏:
 SUNでは,武具にさまざまな効果を持つ「ザード」というアイテムを埋め込むシステムがありますが,埋め込むソケットをアクセサリーにも追加します。これによって,さらなるキャラクター強化が可能になります。

4Gamer:
 新しい種類のザードが追加されるかどうかも含めると,思うより大きな変更になるような気がします。

合田氏:
 はい。そのため,まだ細かい仕様までは確定していませんが,しっかりとバランスを取ってから実装する予定です。

箕川氏:
 「[EX]アイオルト共同墓地」というエクストリームモードのインスタンスダンジョンも追加する予定です。エクストリームモードは,もともと強化したうえで挑戦するような歯応えのあるダンジョンですが,アクセサリーソケット実装の実装時期によって難度が変わる可能性があります。

4Gamer:
 強化できる部分が増えるわけで,それに合わせてということですね。

箕川氏:
 ですので,アップデートの日程についても,調整しながらになると思います。

4Gamer:
 では,「ソネンシャインバトルロイヤル2」というのは?

合田氏:
 毎週日曜日の21時から,「ソネンシャインバトルロイヤル」というPvEコンテンツが行われていますが,これのバージョンアップ版として「ソネンシャインバトルロイヤル2」を実装します。入れ替えではなく,別の時間帯に“2”も実施するという予定です。
 最後の「曜日別ミッション」というのは,月曜から金曜まで指定されたミッションがあり,それをすべてクリアすると土日にミッション達成者のみを対象とした特別なミッションを受けられるというものです。

4Gamer:
 毎日頑張れば,週末に美味しいミッションに挑戦できるわけですね。
 ところで,SUNではアップデートに“UPDATE Ver.EP2-21”のような名称が付けれらてますよね。EP2に突入したのが2011年7月ですので,そろそろEP3の話にならないのかなと気になったのですが。

箕川氏:
 今回のロードマップ上では,まだEP2が続く予定ですね。EP3にするには,それ相応の節目となる大きなアップデートが必要だと思います。

4Gamer:
 分かりました。プレイヤーとしては,これら新要素のアップデートは注目ポイントだと思いますが,プロデューサーが合田さんになって,これからSUNがどうなっていくのかも気になると思います。

画像集 No.012のサムネイル画像 / 新しい運営体制となる「SUN」。新プロデューサーへのインタビューで,今後の運営方針と2017年のロードマップを聞いてきた
合田氏:
 オンラインゲームである以上,コンテンツありきではありますが,運営としてできることを,自分自身の経験をフルに使って,イベントやキャンペーンなどに反映していきたいですね。まだまだSUNプレイヤーとしては駆け出しですが,プレイヤーさんと同じ目線でSUNをプレイし,プロデューサーとしてSUNを考え,区切りの10周年となる2018年4月を迎えたいと思います。

箕川氏:
 10周年の区切りは,プレイヤーの皆さんも喜んでもらえるよう,すごいことをやってほしいですね(笑)。

合田氏:
 10周年を盛大にお祝するのは当然なのですが,今年を10周年の準備の年とするのではなく,しっかりと盛り上げていきたいです。

4Gamer:
 では最後に,4Gamerの読者に向けてメッセージをお願いします。

箕川氏:
 冒頭でも話題に出ましたが,ここ数か月間,ゲーム内をはじめ,SNSやブログなどに露出できなくて申しわけありませんでした。プロデューサーを務めた3年間,プレイヤーの皆さんに支えられ,タイトルもそうですが,私自身も成長できました。プロデューサーを引き継ぐ合田は,運営経験もありますし,新しいものを作り出す力もあります。今後のSUNに大いに期待してください。

4Gamer:
 分かりました。合田さんからもお願いします。

合田氏:
 プレイヤーとしては初心者で,SUNの知識はベテランのプレイヤーさんに比べるとまだまだです。ですが,運営チーム一丸となり,さらにプレイヤーの皆さんの力も借りつつ,SUNを盛り上げていきます。なお,生放送などに登場していたGMひよこ豆は,SUNに残ります。ゲームを知り尽くした彼のサポートを受けて,プレイヤーの皆さんを落胆させることにならないよう,頑張っていきますので,よろしくお願いします。

4Gamer:
 新プロデューサーとしての活躍に期待しています。本日はありがとうございました。

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