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[E3 2010]ローンチ間近! 警官対ギャングの抗争を描いたMMOG「APB」は,無限の可能性を秘めたキャラクター作成機能が魅力
デモンストレーションを行っていた開発スタッフは,ブース中央部分にあるラウンジでくつろいでおり,来場者は割と自由にゲームを遊べるようになっていたので,本作の仕上がり具合を確認してみた。
APBは,警官(Enforcer)とギャング(Criminal)の二つの勢力に分かれ,「サンパロ」と呼ばれるゲーム世界を舞台にそれぞれのミッションをこなしていく,PvP主体のMMOGである。
本作には経験値の概念はなく,ミッションを遂行しているあいだに倒された場合,近くにあるリスポーンポイントで生き返る方式となっている。どちらかといえば,三人称視点のシューティングアクションに近いといえるだろう。
キャラの育成要素が盛り込まれていないこともあり,RPGと比べて1回のプレイ時間は短くなりがちだ。そのため,プレイヤーに繰り返し遊びたい,より長く遊びたいと感じてもらえるかが,サービスの成功を大きく左右する。
プレイヤーのモチベーションを高めるための策として,本作では,プレイヤーごとに「Threatレベル」というパラメータが用意されている。これは,そのプレイヤーの強さの指標といえ,ミッションをクリアするにつれて上昇していく仕組みだ。
つまりゲームの大きな目標は,Threatレベルをより高くすることなのだが,それは相手にとって“倒す価値がより高いプレイヤーになる”ことも意味するため,戦いはよりシビアになっていくだろう。
APBでは,Criminalは事件を起こしている最中(現行犯)でない限り,Enforcerから攻撃を受けることはない。
今回筆者はCriminal側でプレイしたのだが,怪しげな男から現金の輸送を依頼され,指定された場所で現金入りの袋を受け取ったとたん,自分のキャラにフラグが立ち(キャラ名が灰色から赤色に変わる),集まってきたEnforcer側のプレイヤー達からいっせいに攻撃される羽目になってしまった。
本来,APBではグループ単位で行動するのが基本のようだ。現金入りの袋を手に入れる途中で奪った自動車に,同じCriminalのプレイヤーが同乗してくれていたのだが,道を間違えたため車を降りたところ,彼とはぐれてしまった。そのため,袋を手に入れたあと援護してもらえなかったのである。
さて,本作はそのほか,キャラクターや自動車のカスタマイズ要素を大きな特徴としている。以前,GDC 2010のレポート記事でもお伝えしたように,Realtime Worldsでは,カスタマイズ要素を開発するにあたって,Forza Motorsportsシリーズのデカールシステムや,「Saint Row 2」のキャラクター作成ツールを意識したという。
キャラクターに関しては髪型/体型から洋服やタトゥーまで,そして自動車では,アクセサリやデカールを細かくデザインできるので,この部分だけでもじっくり楽しめそうだ。
また,MIDIシーケンサーが内蔵されており,例えば,ミッションクリア時の自分だけのテーマソングを作成できたりする。そんなオンラインゲーム,ちょっと記憶にない。
すでにアメリカでは,APBの予約受付がスタートしており,価格は49.99ドル。この金額には50時間分のプレイタイムが含まれており,それ以降のプレイ料金は,20時間で6.99ドル,30日間で9.99ドルである。
ちなみに海外では,Steamで,3日早くゲームをスタートできる事前購入が可能となっており,申し込んだ人には,特典としてゲーム内アイテムなどがプレゼントされる模様だ。
- 関連タイトル:
APB Reloaded
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