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[E3 2005#022]今度は時間も操作できる! 「NFS:Most Wanted」
その円形ブースの中で,プレイアブル展示されていた"Need For Speedシリーズ"最新作,「ニード・フォー・スピード モースト・ウォンテッド」(原題 Need for Speed Most Wanted。以下,Most Wanted)。
NFSシリーズは,第1作「The Need for Speed」から,2005年で丸10年を迎える人気シリーズ。シリーズのなかでも段違いの進化を遂げた「ニード・フォー・スピード アンダーグラウンド」(原題 Need for Speed Underground)は,市販車で違法のストリートレースができる点と抜群に美麗なグラフィックスで,大きな人気を博した。
Most Wantedも,そのUndergroundをベースとした作品である。
この日は,EAのブースの脇にある「NEXT」と書かれた"次世代機専用ブース"で,Most Wantedを見ることができた。実は次世代機の一つ,Xbox 360での展示はオープンブースでも行われていたわけだが,冒頭に書いたように,そこは雑音とBGMの嵐。短い時間ではあるが,静かなクローズドブースでじっくりと話を聞いてきた。
"Most Wanted"とは実にうまいネーミングで,本作では,同時に15〜20台も迫り来る多くのパトカーの追跡を振り払い,警察のブラックリストの上位に名を連ねるのが,プレイヤーの目的となる。プレイヤーが悪名を高めていくにつれて,より多くの違法レースに参加できるという仕組みだ。
ただし今回のデモは,そのメインフィーチャー部分の説明はなく,1〜2分の簡単なドラッグレースをひととおり見せる"技術デモ"として行われた。デモで見せてくれたのは,カスタムされたBMWがガレージから出て,走行し,トレーラーや踏切といった障害物をやり過ごしつつゴールするまで。もちろんすべてのシーンに本作のフィーチャーが詰まっており,ほんの1〜2分でも見るべき点が多い。
まず暗いガレージから突然明るい日の下に出ると,視界がパッと閃いて,そして徐々に目が慣れていく。これは「Splinter Cell:Pandora Tomorrow」などでも使われている,人間の瞳孔の動きを再現するエフェクトで,トンネルの出口などでも同じ効果がある。
その後,ニトロなどでNFSシリーズ共通の爆発的な加速感が健在なことを見せてくれた。そして走行中,ふと画面左から巨大なトレーラーがクルマの目前を横切ったわけだが,そこで見られた本作の新フィーチャーがまた面白い。
トレーラーを目前にすると突如時間が流れが遅くなり,落ち着いて操作してトレーラーの車輪の間を通り抜けることができたのだ。そう,"バレットタイム"と呼ばれる時間操作である。この時間の流れを遅らせる機能は,ニトロと同様,画面下部のゲージがゼロになるまで,どこでも任意に使える。
つい先日リリースされたアルファロメオのレースゲーム「S.C.A.R. − Squadra Corse Alfa Romeo」などでは,さらに進んで"時間を戻す"という「Prince of Persia:Sands of Time」顔負けのミスリカバリ機能があったが,こちらもアクションゲームの定番機能を使ったうまい演出である。もちろんこれは,次々と湧いてバリケードを敷いてくるであろう,パトカーにも応用できるはずだ。
ほかにも本作は,HDRレンダリングをふんだんに利用した光,タイヤの巻き上げる砂塵,またすべてレーザースキャンで実車から取り込んだというクルマのグラフィックスなど,ビジュアル面でも十分に満足できるデキである(ボディはもちろん,NFSらしい"あの"ツヤだ)。
本作のPC版は,2005年11月に発売予定。また日程こそ未定だが,日本語版ももちろん発売される。
Xbox 360版がリリースされることもあり,今後も常に最新のテクノロジが盛り込まれるであろうMost Wanted。基本的なゲーム性やカスタマイズ機能は前作を踏襲しているので,本作の発売に向けて過去の作品をキチンとプレイしておきたい。(Gueed)
- 関連タイトル:
ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド
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