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AMD,「1月末公開予定」としていた新版Catalystのリリースを延期。ドライバがないままEAからは「Mantle版BF4」がリリースされる
これは日本AMD広報担当者への取材により明らかになったもので,それによれば,AMD独自のグラフィックスAPI「Mantle」と,Radeon R9 290&260シリーズおよびKaveri世代のAPUで搭載されるプログラマブルサウンドエンジン「TrueAudio」,「HSA」(Heterogeneous System Architecture)ベースでCPUとGPUがソフトウェア的にメモリ空間を共有する「hUMA」(heterogeneous Uniform Memory Access)に対応した初のグラフィックスドライバとして登場するはずだったドライバは,「1月中には公開されない」とのこと。2月中に公開されるかどうかも,現時点では明らかになっていない。
一方,歩調を合わせていたと思われるElectronic Arts(以下,EA)からは,1月30日付けのアップデートに含まれる形で,Mantleのサポートが追加された。アップデートを適用すると「オプション」−「ビデオ」に新しく用意される「GRAPHICS API」から,選択項目を「MANTLE」に変更し,ゲームを再起動すれば,Mantle APIを利用できるようになるようだ。もちろん,AMDが対応ドライバ――EAによると「Catalyst 14.1 Beta」――を用意してくれれば,だが。
ただ,気になる情報もある。開発元のEA DICEが運営するBattlelogによれば,対応OSは64bit版Windows 7・8・8.1のみ。また,Mantleは「Graphics Core Nextアーキテクチャに対応するGPUはすべて対応」のはずなのだが,今回のアップデートでMantle対応が実現されるのは「Radeon R9 290X」「Radoen R9 290」「Radeon R7 260X」とKaveri世代のAMD A-Series APUのみとのことだ。GPU制限はあくまでも「いまのうち」とされているが,今後,どのようなペースで対応GPUが広がっていくかは予告されていない。
というわけで,Radeon派,APU派にとってはいろいろと大変残念なお知らせになったが,こればかりは待つほかない。続報に期待しよう。
関連記事:AMD,1月末公開予定の新しい「Catalyst」でMantle&TrueAudioに対応と予告。Kaveriの実力を引き出すためのアップデートも
Battlefield 4のMantleサポートに関するポスト(英語)
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