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NVIDIA主催のゲームイベント「GeForce LAN」,上海にてアジア初開催
4Gamerでは,数回に分けて本イベントの模様をお届けする予定だが,まずは初日となる10日に行われたイベントのオープニングや,会場の様子をお伝えしたい。
正大廣場の西側入り口。非常に規模の大きなショッピングモール |
9時頃の開場(現地のスケジュールはかなりアバウト)と同時に,待ちかねたゲーマーやパーツマニアが次々にイベントブースへ入っていく |
NGF2010が開催されたのは,上海浦東区にある正大廣場(Super Bland Mall)という,ブランドショップが集まるショッピングモール内に設けられたイベントブースである。
上海浦東区は,万博の開催に関連して再開発が進む地域。正大廣場は上海の発展を象徴する巨大なショッピングモールで,NGF2010の会場も非常に広い。標準的な体育館二つ分くらいの広さを思い浮かべてもらえれば,だいたい近いだろう。
そのほか,NVIDIA自らが「3D Vision」やテッセレーションの各種デモをインストールしたPCを並べたNVIDIA展示ゾーンや,NVIDIAのパートナーが製品を並べるパートナーゾーンといったエリアが設けられていた。
一般参加者には入場料が設定されていて,1日のチケットは前売りが30人民元,当日券は50人民元(日本円にして680円強)。当地の物価――例えばホテルのルームサービスで食事を頼んでも,高くて20人民元くらい――からすると高価に思われるので,この参加者の多さには感心させられる。
会場前方のイベントステージでは午後から,各ゲームタイトルのプレイ時のポイントなどをプロゲーマーやメーカーが解説するセッションが行われていたようだが,残念ながら解説はすべて中国語だったため,詳しい内容は分からなかった。だが当地で人気があるMKZやWarcraft IIIなどのタイトルの解説になると,大勢の人がステージ前に集まり,熱心に聞き入っている様子が印象的だった。APAC地域でPCゲームが盛んな国といえば韓国が代表格だが,中国の市場も着実に大きくなっていることが分かる。
オープニングのプレゼンテーションでは
PhysXやCUDAのパフォーマンスをアピール
氏はDirectXの過去を振り返ったうえで「DirectX 11でサポートされたテッセレーションは,GPUに新たな変革をもたらしゲーミングを変えるだろう」とテッセレーションの意義を強調。「テッセレーションは向こう5年のあいだ,最も重要なテクノロジーになる。『GeForce GTX 480』は素晴らしいテッセレーションのパフォーマンスを持っている」と語り,その例として「Stone Giant」をはじめとするデモを次々と紹介した。
むろん,次世代の技術を強調するだけでは,ゲーマーに対する訴求力は十分とはいえない。とくにAPAC地域でプレイされているゲームタイトルは,DirectX 9に留まるものが多いという事情もある。
既存タイトルのパフォーマンスがどれくらい向上するのか,その例としてHenry氏は,人気タイトルでGPU PhysXを使っている剣侠情縁3やMKZのデモを紹介し,それぞれ2倍,5倍といった実数を挙げながらGTX 480の性能をアピールしてみせた。
最後に氏は「GTX 480のローンチをここ中国で宣言できることを幸せに思う。GTX 480では,ジオメトリテッセレーションのパフォーマンスは競合のGPUに対して8倍になっているなど,我々が作ってきたGPUの中では最も速いGPUだ。新しいゲーム,新しい体験もたらしてくれることを確信している」と締めくくっていた。
当然といえば当然だが,Henry氏のプレゼンテーションに新しい情報というのはなかったものの,GTX 480のローンチを中国のゲーマーに向けて高らかに宣言するという点では,意味があった内容だったのではないかと思う。
なお,このオープニングイベントの終了後にはAPACのメディア向けに,Henry氏に対するインタビューの時間が設けられ,そこではいくつか興味深い話も出た。これらについては,またあらためて紹介していくことにしたい。
オープニングのスピーチの後,京劇の衣装で現れてパフォーマンスを見せるHenry氏。楽しそうだ。これはめったに見れる姿じゃないだろう |
オープニングイベントを前にしたDrew Henry氏が,NVIDIAの展示ブースでゲームを遊んでいた。ゲーマーとしても知られる氏らしい一場面 |
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