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1万円前後で買いやすいLogicool製メカニカル10キーレスキーボード「G413 TKL SE」を写真でチェック
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印刷2022/08/24 12:00

テストレポート

1万円前後で買いやすいLogicool製メカニカル10キーレスキーボード「G413 TKL SE」を写真でチェック

 メカニカルキースイッチを採用しながら,実勢価格がほぼ1万円というゲーマー向け10キーレスキーボード「G413 TKL SE ゲーミングキーボード」(海外ではG413 TKL SE Mechanical Gaming Keyboard,以下 G413 TKL SE)が,ロジクール(海外ではLogitech International)から8月25日に発売となる(関連記事)。

G413 TKL SE ゲーミングキーボード
メーカー:Logitech International
問い合わせ先:Logicool サポート
直販価格:1万890円(※2022年8月25日現在)
画像集#002のサムネイル/1万円前後で買いやすいLogicool製メカニカル10キーレスキーボード「G413 TKL SE」を写真でチェック

 メカニカルキースイッチを採用しながら,1万円前後やそれを下回る価格を実現した製品は,他社からも登場している。ただ,価格を下げるために設定ソフトウェアをサポートしていなかったりなど,物足りない面があるのは否めない。それに対してG413シリーズは,ゲーマー向け周辺機器の最大手であるロジクールのゲーマー向け製品ブランド「Logicool G」から登場した製品であり,安さだけでなく,見どころの多い製品だ。
 本稿では,G413 TKL SEの実機を写真で紹介してみたい。

2022年8月25日18時頃追記:掲載当初,G413 TKL SEがG Hubに対応していると記載していましたが,正しくは非対応でした。訂正してお詫びいたします。

G413 TKL SEの製品ボックス(左)と内容物(右)。ケーブルは長さ約1.8mで,PCとの接続端子はUSB Type-A,キーボード側は本体に直付けである
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意外なほど上質で高級感さえある見た目


 G413 TKL SEは,2017年に登場した「G413 Mechanical Gaming Keyboard」(以下,G413)にマイナーチェンジを施したうえで,10キーを省略したキーボードだ。元のG413も,価格対スペック比の高さを特徴としていたが,その点はG413 TKL SEでもそのまま継承している。

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 G413 TKL SEの外観は,キーボードの天板上にキースイッチを並べた,いわゆるフローティングタイプのデザインを採用している。フローティングタイプの見た目そのものは,好き嫌いが分かれるだろうが,キースイッチに組み込まれたLEDイルミネーションが派手に光って見えるのが特徴で,キーの隙間に落ちたゴミを掃除しやすい実用面での利点もある。

フローティングタイプなので,天板とキーキャップの隙間から,LEDの光がはっきりと見える
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 公称本体サイズは355(W)×127(D)×36.3(H)mmで,実測もほぼ同じだった。公称本体重量は約350gだが,ケーブルを除いた本体の実測重量は,約340gだ。サイズや重さの面では,ごく普通の10キーレスキーボードと言えよう。

G413 TKL SEの幅は約355mm
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実測重量は約340gだった
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 キーボードの天板は,ヘアライン加工が施されたアルミニウム合金製のパネルになっており,シンプルながらも意外な高級感がある。言われなければ,1万円前後の製品とは思えないだろう。

ヘアライン加工を施した天板に,「G」をデザインした銀色のプレートが光る
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 先代のG413は,キースイッチとしてLogicool G独自のメカニカルキースイッチ「Romer-G」を採用するのが特徴だったが,G413 TKL SEでは,スイッチのブランド名は明らかになっておらず,押し込んだときにクリック感のある「タクタイル」タイプのメカニカルキースイッチであるという。

キースイッチはKaihua製だ。軸は茶色だが,Cherry MX Brownとは性格が異なる
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 そこで,実機のキーキャップを外して確認したところ,採用するキースイッチは,Kaihua Electronics(以下,Kaihua)製の「Longhua」と呼ばれるスイッチであった。見た目は,Cherry MX互換の十字軸タイプで,軸の色は茶色だ。ただ,ロジクールの製品情報ページでスペックを確認すると,押下圧は50gでアクチュエーションポイントの深さは1.9mm,キーストロークは4mmとなっている。それぞれのスペックが55g,2mm,4mmで,クリック感のないCherry MX Brownとは性格が異なるので,色だけ見て「Cherry MX Brown互換かな?」と思わないほうがいい。

 ちなみに,KaihuaのWebサイトで確認すると,Longhuaの基本的なスペックは,同社製Kailhスイッチと同じだが,Kalihスイッチが7000万回の打鍵に耐えうるところ,Longhuaは5000万回という耐久性の違いがあるという。Romer-Gの耐久性は7000万回だった。Romer-GとLonghuaにどの程度の価格差があるかは分からないが,コストダウンを狙ってのスイッチ変更と考えていいだろう。

 底面側も見てみると,四隅に横長のゴム脚が,奥側にはスタンドがある一般的なレイアウトだった。スタンドは,畳んだ状態と立てた状態の2段階で高さを切り替えられるタイプだ。

G413 TKL SEの底面
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スタンドを寝かせた状態(左)と立てた状態(右)
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 なお,ゲーマー向けキーボードで気になるキーの同時押しについて,6キーロールオーバーと,Anti-Ghosting(アンチゴースティング)対応であると,ロジクールは明らかにしている。先代のG413が26キーまでのロールオーバーに対応していたのに比べると,後退と言えなくもないが,片手でマウス,片手でキーボードというPCゲームでよくある操作スタイルを考えると,実用面で支障はないという判断だろう。
 そこで,キーボードテストツールの「Aqua Key Test」を使い,G413 TKL SEでの同時押しやゴーストの状況を確認してみた。すると,公称値である6キーを大幅に超える同時押しが可能だった。手のひらで無理矢理キーを押せば,10キー以上の同時押しも可能だ。メーカー保証値は6キーまでだが,実際はかなりの同時押しが可能のようで,安心して使えそうである。

キーボードテストツール「AquaKeyTest」を起動してキーを押した様子。[Print Screen]キーを含めて,10個のキーを認識している
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 G413 TKL SEをひととおりみてきたが,仕様面で非常に特別という点はない。オーソドックスなゲーマー向けメカニカルキーボードそのものだ。ただ,外観の上質さは,1万円前後という値段には思えないほどで,所有欲を満足させてくれるだろう。それに加えて,ロジクールの品質と2年間の製品保証が加わるとなれば,「メカニカルキーボードが欲しいけれど,なるべく費用を抑えたい」という人のお眼鏡にかなう製品となるだろう。

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●G413 TKL SEの主なスペック
  • 接続インタフェース:USB 2.0(※キーボード側USB 2.0 Type-C)
  • キースイッチ:Kaihua製メカニカル「Longhua」
  • 基本キー数:88キー(日本語配列)
  • キーピッチ:約19mm
  • キーストローク:約4mm
  • アクチュエーションポイント:約1.9mm
  • 押下特性:約50g
  • ロールオーバー:6キー
  • アンチゴースティング:全キー対応
  • キー耐久性:5000万回
  • ポーリングレート(USBレポートレート):未公開
  • オンボードフラッシュメモリ:非搭載
  • マクロ機能:非対応
  • LEDイルミネーション:搭載(単色)
  • 公称本体サイズ:355(W)×127(D)×36.3(H)mm
  • 公称本体重量:約650g(※ケーブルを含まず)
  • パームレスト(リストレスト):付属せず
  • 公称ケーブル長:約1.8m
  • 主な付属品:とくになし
  • 対応OS:Windows 10以降,macOS X 10.14以降
  • メーカー直販価格:1万890円(税込)
  • 保証期間:2年


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Logicool GのG413 TKL SE製品情報ページ

  • 関連タイトル:

    Logitech G/Logicool G

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