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[韓国ゲーム事情#436]熱血高校シリーズがオンラインゲームに
Windysoft,「熱血高校オンライン」など新作ラインナップを公開(2005/11/9)
Text by Kim Dong Wook特派員
韓国でオンラインアクション「Get Amped」(邦題 ゲットアンプド)のサービスを行い,累計1000万人もの会員を獲得しているWindysoftは11月8日,ソウルのルネサンスホテルで,新作ラインナップ発表会を開催した。
小中学生を中心に低年齢層からの知名度が高い同社だが,2002年8月リリースのGet Ampedに続くヒットタイトルはなかった。2005年9月13日には,オンラインアクション「Infinity」のオープンβテストを開始したが,他社の派手なタイトル群と比較すると,少し地味なイメージは否定できない。
だが今回,日本で多くのファンを持つ熱血高校シリーズを含む,6タイトルを一挙に公開。ネガティブなイメージを一気に吹き飛ばしてしまった。
ちなみに11月10日には,ゲームショウ「G★2005」の会場で今回とほぼ同じ内容の発表会が行われる予定だが,4Gamerではそれに先駆けて同社の新作ラインナップを紹介しよう。
■熱血高校オンライン
日本の読者にとって最大の注目作は,オンラインアクションRPG「熱血高校オンライン」だろう。これは,1986年に登場したアーケードゲーム「熱血硬派くにお君」以来,ファミコンやゲームボーイなど多くのプラットフォームで30種類以上のタイトルが発売され,日本以外でも人気を集めた,熱血高校シリーズの誕生20周年記念タイトル。
ちなみに熱血高校シリーズは,全世界で累計1000万本のセールスを記録しており,現在でも2000以上のファンサイトが存在する世界的なヒットコンテンツだ。
同社の発表によると,サービス開始は2006年の予定。まずは韓国ではなく,日本市場に投入するとのこと。
なお,開発はWindysoftの子会社であるARN Gamesが担当。熱血高校オンラインを原作に忠実なゲームにするべく,シリーズのファンにはお馴染みのクリエイターである吉田ミツヒロ氏と関本ヒロユキ氏も開発に加わっている。
本作のコンセプトは,原作のゲームの特色を残しつつ多彩なコンテンツを追加し,「オンラインで仲間と一緒に全国制覇を狙う」というもの。コミカルで可愛らしいグラフィックスは,同シリーズならでは。コミュニティ性にも重きが置かれていて,プレイヤー達と持続的なコミュニケーションをはかりながら,ゲームの世界を発展させていく意向のようだ。
メインターゲットは,過去に熱血高校シリーズをプレイした経験のある20〜30代の層と,アクション性が高いオンラインRPGを好む層。このタイトルが成功すれば,日本市場でのオンラインアクションRPGの流れをリードすることになるかもしれない。
ゲーム内容に関しては,多くのイベントやクエスト,アイテム,スキル,テーマ,背景などで,従来のシリーズの素材を活用するとのことだが,詳細で具体的な情報を公開できるほど開発が進んでいるというわけではないようだ。
WindysoftのLee Han Chang社長は,「コミカルな格闘ゲームとして,世界中で人気を集めた熱血高校シリーズが,20年の歳月を経てオンラインゲームに生まれ変わることに大きな意味を見いだし,このプロジェクトを進めることになった。1980〜90年代に学生時代を過ごした大人達は懐かしさを感じてくれるだろう。また,現在の青少年層からも,独特のゲーム性で人気を集められそうだ」とコメントしている。
その他のラインナップは,以下のとおり。
■Buzz Fellowz
「Buzz Fellowz」は,Windysoftが開発しているフル3Dのロボットアクションオンラインゲーム。コミカルながらもちょっと不気味な機械生命体が,パーツを使って変身したりと,さまざまなアクションをこなすタイトルだ。
瞬間的な判断と緻密なコントロールを駆使し,相手プレイヤーとの対戦を行う。コミカルな演出とオリジナリティ溢れるキャラクター性,そして打撃時のド派手なエフェクトは,緊張感を味わわせてくれる。
ゲームプレイ(バトル)の前には,倉庫で特殊パーツをセッティングしたり,ゲーム途中でもマップ上に置かれたパーツを拾って変身したりといったことが可能。変身のタイミングには,戦略性も求められるようだ。
■Ludy Pang
最近,韓国ではカジュアルシューティングアクションがブームになっている。そんなジャンルの新作「Ludy Pang」は,GameMixが開発中でWindysoftがサービスを行う予定のタイトル。
横スクロールのマップで可愛らしいキャラクターを操り,多彩なモードを楽しめる,7〜14歳がメインターゲットのゲームだ。
さまざまなパラメータを持つアバターシステムが採用されており,プレイヤーごとに異なる能力や外見の,個性的なキャラクターを作成/育成できる。また,ゲームスピードが非常に速いのも特徴だ。 単純な対戦だけでなく,ほかのプレイヤーと協力するモードも用意されている。
■Round闘
「Round闘」は,学校ロマンアクションゲームという独特なジャンルのタイトル。カスタマイズしたキャラクターを操り,学校というフィールドを奪い合うという,少し過激なコンセプトのオンライン格闘ゲームだ。
一つのルームにつき最大8人のプレイヤーが入場でき,そこで自分の勢力を結成し,ほかの勢力と競ができる。
Get Ampedと似たゲームだが,「ドラマチックサーバー」という空間が用意されており,そこではプレイヤーが実際に在学している学校の名称をそのまま使って,ほかの学校の勢力と競争するという,ある意味リアルな(?)ギルド対抗戦を楽しめる。
今後は,ドッジボールモードとサッカーモードが追加される予定。
■Type-F
GameGraphが開発し,Windysoftがサービス予定の「Type-F」は,バイクアクションオンラインゲーム。カートレースゲームとシューティングゲームの長所を混ぜ合わせ,「Super Bike」という乗り物で,地上はおろか空中でも戦闘を行うという内容だ。
Super Bikeの操縦は易しく,「Jump Jet機能」を利用して空を飛ぶことができる。スピード感に溢れたこのタイトルのコンセプトは,「3E」(Easy,Exciting,Exclusive)とのこと。
対戦時には,可愛いペットが固有のスキルを発揮してプレイヤーをサポートしてくれる。このあたりで,既存のオンラインシューティングゲームとの差別化を図っているようだ。
■Punky On
日本のケイブとWindysoftが共同開発している「Punky On」は,プレイヤーキャラクターがタンクに乗って1 vs. 1から4 vs. 4までの対戦を楽しめる,オンラインタンクバトルゲーム。
一言で説明するならば,「ポトリス」と「BnB」の長所を組み合わせたようなコンセプトで,リアルタイムに大砲を撃ち,相手を倒すという内容だ。
プレイヤーは自分のタンクをカスタマイズ可能。地形はリアルタイムに変形するシステムが採用されており,ゲーム中に登場するすべてのオブジェクトを破壊しながら相手を攻撃することができる。
また,タンクの階級(レベル?)が上がったときには,スピード,攻撃力,防御力などのパラメータを振り分けられるという,RPG的な要素もある。
Windysoftは,現在運営中の「Windy Zone」をオンラインアクションゲームに特化したゲームポータルとしてリニューアルすべく準備を進めている。そして,この日公開したラインナップと,これ以外にも確保しているオンラインゲームタイトルをすべて合わせ,Windy Zoneでサービスする予定。また,2006年には熱血高校オンラインを皮切りに,日本市場に本格進出する計画を立てているそうだ。
オンラインアクションゲームが好きな4Gamer読者は,同社の今後の動きに注目していてほしい。
- 関連タイトル:
熱血高校オンライン:山田の復讐
- 関連タイトル:
Punky On
- 関連タイトル:
Type-F
- 関連タイトル:
Round闘
- 関連タイトル:
Ludy Pang
- 関連タイトル:
Buzz Fellowz
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