テストレポート
HW短評:Kingston「HyperX Cloud Stinger」(3)装着感とまとめ
外観はつや消しの黒が基調色で,HyperXのロゴがエンクロージャ(=イヤーカップ)部にワンポイントで入るという,HyperXらしいデザインだ。公称重量は275gなので,軽い部類と紹介して差し支えないだろう。純然たるアナログ接続型ヘッドセットということで,LEDが光るといったギミックはない。
エンクロージャは密閉型で,そこにネオジム磁石を用いた50mm径のスピーカードライバーを搭載している。
エンクロージャは,縦方向がやや大きめかつ,厚みはそれほどでもない印象。バンド部分が90度回転して,携帯しやすくなる,いわゆる「鯵の開き」状態にできる |
携帯性を謳う製品だが,50mmの大口径ネオジム磁石製ドライバーを搭載する。イヤーパッドは着脱可能なので,外して洗濯も可能だ |
HyperX Cloud Stingerでは,インラインリモコンを搭載しないのも特徴の1つだ。
ヘッドフォン部の音量調整は右耳用エンクロージャ下部のスライダーで行う仕様で,大きなマイクブームは下ろすとマイク入力が有効,跳ね上げると無効(=ミュート)になる。ここは前回も触れたが,シンプルでいいと思う。
気になる装着感だが,ヘッドバンド内側のクッション量が十分で,また,イヤーパッド生地として採用されている合皮素材の肌当たりがよく,クッションも柔らかいため,端的に述べて快適である。
というわけで,3回のまとめを述べてみよう。
出力波形は少々歪(いびつ)に見えるものの,ボリュームを適切な音量まで下げて聴いてみると意外と音楽もゲームも聴きやすい。音量がとにかく大きいので,ノートPCのオンボードサウンドでも十分な音量を確保できそうというのは,HyperX Cloud Stingerがターゲットとする市場を考えるに,間違っていないと思う。
また,軽量でありながら,よくある「モバイルヘッドセット」と比べて装着感もいい。マイクの品質は「価格なり」だが,エントリー市場向けヘッドセットの中では,かなりよい選択肢の1つではないかと考えている。
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KingstonのHyperX Cloud Stinger製品情報ページ
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