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【PR】これが「ゲーマー向けUltrabook」だ。ドスパラの「U2442F」が持つ衝撃のポテンシャルをチェックする
ただ,デスクトップPCを持ち運ぶなんてことはできるわけがないし,一般的なゲーマー向けノートPCも,重量は2kg超,3kg超が当たり前の世界であり,屋内での移動はまだしも,外出先へ持っていくというのは,クルマでも使わない限り,なかなか難しい。最近,Intelは超薄型でバッテリー駆動時間が長いことを謳うノートPCの新ジャンル「Ultrabook」の訴求を進めているが,UltrabookはほぼすべてがCPU統合型グラフィックス機能(以下,統合型GPU)を採用しており,本気で3Dゲームをプレイするなど,夢の夢だった。…………今までは。
開発したのは,国内だとマザーボードやグラフィックスカードなどのメーカーとしてよく知られているGIGA-BYTE TECHNOLOGY。それを,ドスパラが,ゲーマー向けPCブランド「GALLERIA」(ガレリア)の1モデル「Note GALLERIA U2442F」として販売している。
では,「3DゲームをプレイできるようにしたUltrabook」というのは,果たしてどのようなものなのか。テストにより明らかにしていきたい。
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Kepler世代のGT 650Mを搭載するUltrabook
外出先での利用を想定した本体設計に注目
本体重量は標準構成時に約1.6kgで,モバイルノートとして持ち運べる重さにまとまっている。軽くするために本体の外装をケチっているかといえばそんなことはなく,シャンパンゴールド色の筐体はヘアライン加工がされていたりして,安っぽさはない。
冒頭でも簡単に紹介したが,世にあるUltrabookのほとんどは,グラフィックス機能を統合型GPUに頼っている。そのため,3D性能はカジュアルゲームをプレイするのが手一杯で,3Dオンラインゲームもかなり厳しい,といったところだ。
その点Note GALLERIA U2442Fでは,「Kepler」(ケプラー)と呼ばれる最新世代のNVIDIA製GPUを搭載し,さらに専用のグラフィックスメモリも容量2GBのDDR3 SDRAMで確保しているため,大幅な性能向上が期待できる。
単体GPUを搭載すると,消費電力の増大が気になるところだが,Note GALLERIA U2442Fでは,NVIDIA独自のスイッチャブルグラフィックス技術「Optimus」に対応しているため,GT 650Mの性能が必要とされない局面(≒3Dゲーム実行時以外)は,統合型GPUを描画に利用し,GT 650Mへの給電をカットできるようになっている。
不満がなかったといえば,プリインストールの64bit版Windows 8にもそれは当てはまる。確かにスタートスクリーンが毎回毎回「どん」と全画面開いてしまうのはちょっと残念だが,それを補ってあまりあるほどに,OSの起動が速いのだ。その模様は下にムービーでまとめたが,外出先でゲームを起動したいと思ったときに,この速度で起動してくれるというのはありがたい。
なお,Note GALLERIA U2442Fのストレージは容量128GBのSSDだ。この容量は,そのとき最もよくプレイしているゲームと,あと1本程度をインストールしておくくらいなら十分といえる。
またLEDといえば,本機は本体手前側に,無線LANやBluetooth,電源などの青色LEDインジケータが用意されているのだが,PCの電源がオフのときは,ここがバッテリー残量インジケータとなることも紹介しておきたい。全部で5つあるLEDがすべて光ればフルで,以下バッテリーが減るごとに1つずつ消えていく。タッチパッド部の右ボタンをクリックすることで,バッテリー残量をざっくり確認できるようになっているのは,実際に運用を開始してみると便利だった。
さらに,見た目では分からないポイントとして,無線LANの送信用アンテナを2本,受信用アンテナを2本搭載している点が挙げられる。これは,2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応し,5GHz帯を用いたIEEE 802.11n無線LANだと,最大300Mbpsの転送速度を実現するためのものだ。オンラインゲームでは安定して高速なネットワーク接続こそがキモとなるだけに,この仕様は歓迎したい。
また,液晶パネル部の上部にはWebカメラとマイクも用意されているので,フレンドの顔を見ながらのボイスチャットも可能だ(※ゲームをプレイしながらボイスチャットしたいときは,本体内蔵マイクではなく,ヘッドセットの利用をオススメしたい)。
そんなNote GALLERIA U2442Fの主なスペックを表1にまとめておいたので,参考にしてもらえればと思う。
Windows 7搭載のデスクトップPCと比較
参考までに“標準的なUltrabook”とも比べてみる
では実際のところ,「単体GPU搭載Ultrabook」のゲーム性能はどの程度なのか。今回はデスクトップPCとの比較から,その性能を明らかにしてみたい。
比較対象となるPCのスペックは表2のとおりで,デスクトップPC用のGPUとしては,GT 650MとGPUコアが同じで,シェーダプロセッサ数も384基で揃う「GeForce GT 640」(以下,GT 640)と,その下位モデルで,Fermiアーキテクチャを採用する「GeForce GT 440」(以下,GT 440)を用意した(※GeForce GT 440は現在,「GeForce GT 630」という製品名にリネームされている)。
なお,GT 640カードとして用意したZOTAC Internationalの「ZOTAC GeForce GT 640(ZT-60201-10L)」は,リファレンスよりメモリクロックが若干低いため,EVGAのオーバークロックツール「Precision X」(Version 3.0.4)を用いて,メモリクロックのみリファレンスレベルにまで引き上げて利用している。
Ultrabookのほとんどが統合型GPUを用いているというのは前述のとおりだが,統合型GPUだとどの程度の性能になるのかを見るべく,今回は参考までに,Note GALLERIA U2442FでGT 650Mを無効化した状態でもテストを行うことにした。以下テスト考察の段落では,本文,グラフ中とも,Note GALLERIA U2442Fを「普通に」用いて,GT 650Mによる3Dグラフィックス処理を行う状態を「U2442F」,GT 650Mを無効化して,統合型GPU「Intel HD Graphics 4000」を用いた状態を「U2442F+HDG4000」と書いて区別したいと思う。
ところで,デスクトップPCのOSがWindows 7で,Note GALLERIA U2442Fと揃っていないのではないかと思った人もいると思うが,アンケート結果からして,4Gamer読者が主に使っているOSはWindows 7であるため,今回はあえて選択した次第だ。この点はご了承のほどを。ただし,グラフィックスドライバは「GeForce 310.90 Driver」で揃えている(※統合型GPUのテストに向けて,Intelのグラフィックスドライバは「15.28.7.2867」を導入した)。
レギュレーション準拠のタイトルでは,GT 650MがエントリークラスのGPUであることから,「標準設定」や「エントリー設定」を行うことにするが,「Battlefield 3」(以下,BF3)では,標準設定でも描画負荷が高すぎる懸念がある。そのため,Note GALLERIA U2442Fにセットアップした状態で自動設定を行い,それを「特別設定」として,比較対象システムでも適用することとした次第だ。
i7-3770T+GT 640にほぼ匹敵する3D性能
設定さえ適切に指定すればBF3もSkyrimもプレイ可能
グラフ1は,「3DMark 11」(Version 1.0.3)において,「Entry」と「Performance」,それに「Extreme」の各プリセットにおける総合スコアをまとめたものだ。U2442Fは,Entryプリセットだとi7-3770T+GT 640とi7-3770T+GT 440のほぼ中間の位置に収まっているが,Performance,Extremeと,描画負荷が高まるにつれ,i7-3770T+GT 640とのスコア差を詰めていく。
なぜこういうことになるかというと,Extremeが最もGPU性能を問うテスト,Entryが最もCPU性能を問うテストになっているからだ。比較対象として用意したデスクトップPCでは4コア8スレッド対応でベースクロックも2.5GHzあるCPUを使っているため,EntryプリセットはU2442Fにとって分が悪いが,PerformanceおよびExtremeプリセットでは,GPU性能が問われるようになるため,i7-3770T+GT 640と同じようなスコアになっていくというわけである。
なお,U2442F+HDG4000でExtremeのスコアが得られていないのは,何度実行してもエラーが出て終了してしまったためだ。
BF3のスコアをまとめたグラフ2でも,スコアの傾向は3DMark 11を踏襲している。U2442Fは,1280×720ドットでi7-3770T+GT 640とi7-3770T+GT 440の間に収まり,1600×900ドットではi7-3770T+GT 640に並んでいる。
ただそれよりも注目したいのは,4Gamerのベンチマークレギュレーションで合格ラインとしている35fpsを,U2442Fが大きく上回ってきたことだ。グラフィックス設定さえ適切に行えば,最新世代の3Dゲームすら快適にプレイできるというわけである。
描画負荷の低いゲームタイトルの代表として,大多数の3Dオンラインゲームにおける性能を推し量る指標として用いている「Call of Duty 4: Modern Warfare」(以下,Call of Duty 4)。そのスコアをまとめたものがグラフ3だが,ここでU2442Fのスコアは1600×900ドットでもおよそ100fpsと,非常に高い。最新世代の3Dエンジンを採用した,俗にいう“重い”タイトルはともかく,ほとんどの3Dオンラインゲームは問題なくプレイできるだろう。
i7-3770T+GT 440と比べて29〜40%高いスコアを示しているのも目を引くところだ。
公式の高解像度テクスチャパックを導入しているため,「エントリー設定」であっても,今回用意したタイトルのなかでは飛び抜けてグラフィックス描画負荷の高い「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下,Skyrim)の実行結果がグラフ4となる。
Skyrimテストにおける負荷の多くはグラフィックスメモリであり,そうなると,DDR3メモリが組み合わされたU2442Fは,さすがにデスクトップPCと比べて不利だ。i7-3770T+GT 440で用いているGT 440カードではGDDR5メモリが組み合わされている関係で,U2442Fは1600×900ドットでi7-3770T+GT 440に迫られ,1280×720ドットではCPU性能差もあって逆転を許してしまっている。
ただし,エントリー設定とはいえ,高解像度テクスチャパック導入+「Detail:High」という条件にもかかわらず,4Gamerが合格ラインとしている40fpsに迫るフレームレートを示しているのは評価に値するだろう。高解像度テクスチャパックを外しさえすれば,確実に合格ラインを超えられるはずで,その点において,20fpsにも満たないU2442F+HDG4000との違いは歴然といえる。
最後にPSO2のベンチマークスコアをまとめたものがグラフ5で,ここではなんと,U2442Fがわずかながらi7-3770T+GT 640をかわしてトップスコアを示した。ハードウェアのスペック的には,U2442Fのほうがi7-3770T+GT 640より低いので,これはもう,“軽くなった”とされるWindows 8の効果と見るべきではなかろうか。
なお,PSO2のスコアは,2000以上出ていれば「標準的な動作が見込める」ラインだが,U2442Fは簡易描画設定3でこれを簡単にクリアしてきている。PSO2も問題なくプレイできると述べて差し支えないだろう。
多くのUltrabookではメインメモリがシングルチャネルで構成されており,U2442Fも例外ではないのだが,一方で統合型GPUはメインメモリの一部をグラフィックスメモリとして用いており,3D処理にあたってはグラフィックスメモリ転送が大量に発生する。そのため,シングルチャネルであるがゆえに十分な帯域幅を確保できていないUltrabookでは,3D性能が伸びきらないという事態が生じうるのだ。
その点,専用グラフィックスメモリが確保されたGT 650Mを搭載するU2442Fで,メインメモリのシングルチャネルアクセスに起因する問題を心配する必要はない。U2442Fが,参考までにテストしたU2442F+HDG4000をスコアで圧倒した理由は,ここにある。
ノートPCらしく消費電力の低さが光る
ACアダプタが小型で,持ち運びやすいのも○
外出先へ持っていくPCとして,消費電力やバッテリー持続時間は気になるところだ。まずは消費電力から計測してみよう。
今回は,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用い,システム全体での消費電力を,U2442FとデスクトップPCとで比較する。テストにあたって,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とした。もちろん,U2442FではOptimusによってアイドル時にGT 650Mが無効化されるよう設定済みだ。U2442Fで,GT 650Mを無効化したまま3Dゲームを実行するケースは考えられないため,ここでU2442F+HDG4000のテストは行っていない。
というわけでグラフ6がその結果である。U2442FのスコアはさすがUltrabookといったところで,アイドル時に14W,アプリケーション実行時に66〜73Wというのは,デスクトップPCと勝負にならないほどだ。
これが,実際のバッテリー駆動時間にどう影響しているのか。お次はFuturemark製のバッテリーベンチマークソフトである「PowerMark」(Version 1.1.1)の実行結果を示してみたい。
PowerMarkは,満充電の状態からバッテリーの残量が5%に減るまでの時間を計測するベンチマークソフトで,「Productivity」と「Entertainment」,それに「Balanced」という,3つのワークロードが用意されている。Productivityはワープロソフトによる文書編集とWebブラウジングを,Entertainmentは3Dアプリケーションの実行とビデオ再生をそれぞれ交互に実行し続けたときのもの,BalancedはProductivityとEntertainmentを繰り返したワークロードとなっている。そのため,バッテリーのみでゲームをプレイし続けた際の持続時間を知るには,Entertainmentの結果が参考になるというわけだ。
ただ,移動時間中や空き時間にプレイする分には,十分すぎる時間なのも確かだ。また,ACアダプターが非常に小さいので,鞄に忍ばせて一緒に持ち運ぶというのはアリだろう。PC単体では気軽に3Dゲームをプレイでき,ACアダプターもセットで持ち運べばさらに安心というわけだ。
最後に,高負荷時のGPU温度をチェックしておきたい。
ここでは,システムに100%の負荷をかけ続けるツール「OCCT」(Version 4.3.2)でCPUを“いじめ”続けつつ,同時に3DMark 11を実行し,完走するまでの間に最も高い消費電力が記録された時点を「高負荷時」とし,前出のアイドル時ともども,CPU温度とGPU温度を取得することにした。高負荷時にCPUへかかる負荷は,3Dゲーム実行時のそれを遙かに上回っているので,あくまでもGPU温度テスト用のための措置だと考えてほしい。
CPU温度は「HWMonitor Pro」(Version 1.15)で,GPUの温度を「GPU-Z」(Version 0.6.7)でそれぞれ取得することとし,結果をまとめたものがグラフ8,9だ。
テスト時の室温は24℃。デスクトップPCのほうは,PCケースに組み込まず,いわゆるバラック状態でテストを行っているため,総じてU2442Fには不利なテスト条件となっているのだが,それでも,高負荷時のGPU温度が63℃で収まっている点には注目しておきたい。Ultrabookという薄型筐体のなかにあって,問題のないGPU温度に冷却できている点は特筆すべきだろう。
なお,U2442Fでアイドル時のCPU温度とGPU温度がともに若干高めなのは,アイドル時のファン回転数が相応に低く抑えられているためだ。問題のある温度ではないので,むしろ非常に静かなことを評価したい。
ついに登場した「ゲーマー向けUltrabook」
積極的にPCゲーム環境を持ち運びたいなら買い
それでいて,サイズと重量は,間違いなく持ち運びに適している。キーボードのLEDバックライトといったUltrabookらしい配慮や,バーチャルサラウンドサウンド出力といったゲーマー向けの機能が同居しているのも魅力で,その製品が11万円を切る価格(※2013年1月26日現在)で購入できるのだから,驚くほかない。
「外出先でもPCゲームをしたい」と本気で思っている人にとって,Note GALLERIA U2442Fは間違いなく買いだ。また,そうでない場合でも,ゲームをプレイできる性能を持ったモバイルノートPCを探しているなら,有力な選択肢として検討に値するだろう。
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