プレイレポート
攻略の鍵は連続スキルとパーティプレイ「The Tower of AION」クローズドβテストレポート
今回は,CBTで確認できたAIONの各種ゲームシステムを,プレイレポートとしてお届けしよう。例によって記事内容の重複を避けるため,過去に2回掲載したプレイレポートの続きとなっている。OBTで新たにAIONへ参戦しようか悩んでいる人は,まず以前の記事で基本情報を踏まえてから,本稿を読み進めていくのがよいだろう。
●part1:聞きしに勝る大作MMORPG「The Tower of AION」の先行プレイレポートを4Gamerに掲載
https://www.4gamer.net/games/030/G003061/20090522019/
●part2:天族と魔族どちらを選ぶ? 「The Tower of AION」のFFTプレイレポートを掲載
https://www.4gamer.net/games/030/G003061/20090611040/
ベルテロン/アルトガルド以降の冒険
ソロプレイでも十分遊べるAIONだが,パーティプレイを知ると面白さの幅が一気に広がる。パーティプレイ用の便利な機能も多いので,ぜひとも覚えておこう |
覚醒後のキャラクターは,それからレベル20程度になるまでの主な期間を,この両地域で過ごすことになる。ポエタ/イスハルゲンの地域と比べると,数倍の広さがあると思うのだが,依然としてローディングがないことに改めて驚かされる。
クエストで語られるストーリーは,じっくり目を通すとなかなか興味深いものが多い。天族と魔族とで雰囲気は大分違うが,それぞれで一貫性がある |
適正レベルのミッションは積極的に行っておきたい。クエストと比べて全体的に報酬のグレードが高く,またゲームの進行上必須のものもある |
レベル10までの育成時と比較して,プレイヤー視点で違っているのは大きく二つ。一つは,転職後のクラスに応じたキャラクターの個性が芽生えてくること。そしてもう一つは,パーティプレイの要素が次第に見えてくることだ。それぞれ詳しく見ていこう。
連続スキルを大別すると,任意で連続実行させるタイプと,一定確率/条件下で発動させるタイプの2種類がある。前者はマクロ登録が有効だ |
例えば,スキルを適当に使いながら攻撃しているだけだと,同レベルのモンスター相手に1対1でいい勝負といったところだ。これが連続スキルを軸に上手に立ち回ると,レベルが+1のモンスター相手にも余裕で勝てるようになる。クレリックやキャスター系のクラスでもこれは同様だ。
そのため,クラスごとに用意されている連続スキルの種類を,まず頭に叩き込もう。その際は,ショートカット用のスロットを使いやすい場所に配置したり,マクロを設定したりすると楽になる。
そして,連続スキルが普通に出せるようになったら,その直前に弱体化や,継続ダメージ系(いわゆるDoT)のスキルを盛り込んでいこう。
装備を整え,万全の状態で戦闘を開始すれば,たとえレベルが+2の相手でも倒せるようになる。プレイヤーのテクニックが介入する余地は大きく,上達が手に取るように実感できるため,このあたりでAIONのバトルにハマってしまう人は多そうだ。
連続スキルが操れるようになると,キャラクターが一気に強く感じられるとともに,戦闘が面白くなる。キャスター系でも,ソロプレイで同レベルのモンスターと互角以上の戦いができるのだ |
うまく連続スキルが決まらないという人は,スキルスロットとマクロを整理し,イメージトレーニングを行おう。落ち着いて操作すればきっと大丈夫だ |
●[参考]連続技で己を磨け! 「AION」クラス別スキルコンボ紹介ムービー掲載
https://www.4gamer.net/games/030/G003061/20090625049/
AIONの採集と製作システム
製作では,序盤のスキル上げが手軽に行えるので,一度試してみてほしい。モーションも凝っていて,見ているだけでも飽きない |
生産活動の流れは,「材料の採集」「レシピの習得」「製作スキルの使用」の3段階に分かれている。製作ジャンルごとにスキル値が設けられ,次第に難度の高いレシピに挑戦できるようになっている。このへんは,ほかのMMORPGの経験者にとっては馴染み深いものだろう。
マテリアル/オードともに,採集(抽出)する際は右クリックするだけ。一か所のポイントから最大で3回抽出可能だ |
ショップでレシピを購入し,必要な材料を揃えたらいよいよ製作開始だ。初級レシピの製作では,必要な材料が2種類のみというケースが多く,あまりインベントリを圧迫しない。しかも材料さえ揃えておけば,複数回を連続して行わせることも可能だ。個人的に,製作/合成関連のシステムは,ほかのMMORPGの場合は面倒臭くて敬遠してしまうこともままあるのだが,AIONの場合はかなり手軽に行える印象を受けた。
生産できる料理や武具などは,冒険時には重宝するのはいうまでもない。製作時に必要な金銭が少ないこともあり,CBT段階でも代理販売を通じて数多くの製作品がやりとりされていた。また,マテリアル抽出はクエストで要求されることも多い。1ジャンルくらいは製作を専攻しておくと,きっと役立つこともあるだろう。
製作時はこのように,必要なレシピやスキル値が一目で分かるようになっている。材料さえ揃っていれば連続実行も可能だ |
委託販売に出されている武具の多くが,製作によって作られた銘入り品であった。価格もリーズナブルなのでこまめにチェックしたい |
覚えておきたい便利なシステムの数々
このあたりで知っておきたい小ネタを,写真とキャプションで簡単にまとめてみた。
戦闘を経て,MPの下にある“DP”のゲージが蓄積される。一定量が溜まると体全体が光り輝き,必殺技的なスキルが使えるように
環境設定を煮詰めれば,かなり幅広いプレイスタイルに対応できる。マウスクリックなしのプレイも可能で,うまくすればジョイパッドへの対応もできるかも?
マップ中の青いマークがあると気になるものの,クエストのクリアはとくに必須ではない。いずれ,到底こなしきれないくらいたくさんのクエストが登場する
この段階では飛行禁止区域が多く,滑空のほうを頻繁に使うことになる。高所からのショートカットや,モンスターから逃げる際に重宝する
お金に困ったら,しばらくソロプレイに専念してみよう。戦利品を委託販売に出せば,適正レベルの武具やスキル程度なら,すぐに揃えられる
シールドウィングでプレイ中,試しに両手剣を装備してみたところめっぽう強かった。2タイプの武器が装備可能で,状況に応じて使い分けるのがよさそうだ
首都エリアには外見変更用のNPCがいるが,レベル30で利用できるようになるとのこと。マイキャラのパラメータが確認できるので,この画面をキャプチャしておくとOBTで再現できる
次第に強敵が登場,パーティプレイに挑戦
フルパーティを組むと,ソロプレイと比べて経験値稼ぎのペースが断然速くなる。関連機能がいろいろとあるので,少しずつ慣れておきたい |
具体的には天族の場合だと,レベル17前後で訪れる「トルシン地方」でその壁を感じる。実はこれには仕掛けがあって,たとえモンスターのレベル表記が同じであっても,強さのランクが複数あるのだ。
モンスターのHPバーの左にある,★の数に注目。★4個はほかのMMORPGでいうところの,いわゆるエリートモンスターのようなものだ |
トルシン地方はモンスターの強さもさることながら,モンスターの巡回やリンクなど,総合的なパーティプレイが求められるエリアだ |
同じ★4個のモンスターでも,場所によって体感的な強さが大分違う気がする。天族に関しては,トルシンだけ強さが突出しているかも |
★4個が実際どれくらいの強さなのかというと,同レベルのフルパーティの戦力で,なんとか互角に戦えるというくらいである。★2個なら(同レベル相手に)ソロプレイでも倒せるので,はっきりいって全然違う。このあたりはゲーム上での説明がされないため,最初戸惑ったという人も多いのではないだろうか。言い換えると,4個のモンスターが数多く出現するトルシン地方は,パーティプレイの登竜門的なエリアなのである。
ということで,少しずつパーティプレイにも馴れていきたいところだ。AIONではパーティプレイに関連した便利な機能が多いが,いきなり6名のフルパーティに挑戦するのはちょっと難しい。最初はレベル差の少ないキャラクターの,2〜3名による小規模のパーティで練習することをお勧めしたい。
大体レベル15以降は,パーティを組んでモンスターを倒し続けるだけでも十分おいしく稼げる。クエストも絡めればなおよい |
経験値はパーティプレイのほうが効率よく稼げる感じだ。金策のペースは,戦利品を独り占めできるソロプレイのほうがよい印象を受けた |
この少人数パーティでは,クラスの相性を考慮する必要は全然ない。レベル差さえ大きく開いてなければ,極端な話,スペルウィングが2名のような尖った構成でも十分イケる。パーティプレイ時の経験値ボーナスは大きく,クエストなどを考えずに★2個のモンスター相手に狩り続けるだけでも,結構おいしく稼げるだろう。
フルパーティに拘る必要はまったくない。2〜3人の小規模編成なら,リーダー役の負担は少なく,それでいて得るものも多い |
スペルウィングが2名という変わった構成だが,普通にプレイできてしまった。同じクラスでも,連続スキルを入れるタイミングなど参考になる部分は多い |
そしてなにより,パーティを組むという経験そのものから,いくつもの発見があるはずなのだ。パーティプレイ時に知っておくと便利な情報を,写真とキャプションでいくつか紹介していこう。
・ターゲットシステム
パーティプレイでぜひとも活用してほしいのが,ターゲット関連のシステムだ。たとえ混戦時でも,これらの機能をショートカットに割り当てておけば,素早い指示やアシストが可能となる。
モンスターの頭上にマークを付けてみた。とても目立って便利だが,マークを付けられるのはパーティ内のリーダーのみという点に注意
マークを付けた相手に対し,ほかのメンバーが追尾(アシスト)する機能もある。混戦状態でもワンボタンで集中攻撃できるのだ
・チャット関連システム
普段何気なく使ってるメッセージウィンドウにも,実はいろいろな機能が含まれている。とくにパーティのリーダー役にとっては,重宝するものばかりだ。
メッセージウィンドウは,タブをドラッグすると分割できる。またクエスト名やアイテムアイコンを「Ctrl+右クリック」すると,直接リンクを張ることが可能だ
マップ内の任意のポイントを,「Ctrl+クリック」すれば,他人に直接伝えられる。集合場所などを示す際に便利だ
チャットウィンドウ内のキャラクター名をクリックすると,そこから直接メッセージを送ったり,パーティ招待が行える。チャンネルやエリアが違っていても大丈夫
仮にパーティメンバーが一時的にログオフ(強制切断など)しても,パーティ編成から外されない。さりげない機能だが,リーダー役にとっては実に助かる
レベル20で新天地へ
この段階で,また新たなシステムがいくつかお目見えになる。とくに重要なのは,クラスに新たな個性を芽生えさせる“スティグマ”が登場すること。それともう一つ,ついにPvP関連のシステムに挑戦できるようになることだ。これら2システムをはじめとしたレベル20以降の冒険については,また稿を改めて紹介したい。
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The Tower of AION
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