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Intel,新世代モバイルプラットフォーム「Centrino 2」を正式発表
- CPU:45nmプロセスルール採用Core 2 Duo/Extreme
- チップセット:Mobile Intel 4シリーズ
- 無線LANコントローラ:Intel WiFi Link 5000シリーズ
TDP 35W&25WでFSBクロック1066MHzを果たした
新世代Penryn搭載。Extremeモデルは3GHz超え
ラインナップは大きく分けて3種類。ノートPC向けCore 2として史上初めて動作クロック3GHzの大台を突破した「Core 2 Extreme X9100/3.06GHz」以下,L2キャッシュ容量が共有6MBとなるCore 2 Duo T/P9000番台と,同3MBのCore 2 Duo P8000番台が用意されている(表)。TDPは「X」が44W,「T」が35W,「P」が25Wだ。
発表時点のチップセットは3製品
グラフィックス機能と単体GPUを切り替える機能も
- Mobile Intel PM45 Express
いわゆるディスクリートモデルで,グラフィックス機能非搭載。メモリコントローラはDDR2-800およびDDR3-1066をサポートしており,簡単にいえばデスクトップPC向けである「Intel P45 Express」のモバイル版。1000個ロット時の単価は39ドルとなる - Mobile Intel GM45 Express
グラフィックス機能「Graphics Media Accelarator 4500MHD」を統合したチップセット。DirectX 10に対応するほか,AVCおよびVC-1,それにMPEG2-HDの動画再生支援機能を搭載する。Intel G45 Expressのモバイル版という位置付けで,グラフィックス機能のコアクロックは533MHz。1000個ロット時の単価は43ドルだ
有線LANコントローラは必須の構成要件になっていないが,Centrino 2と同時発表された業務用モバイルPCプラットフォーム「Intel Centrino 2 Processor Technology with vPro」のキーコンポーネントとして,PCのリモート管理機能「Intel AMT」やネットワーク上のトラフィック監視機能「System Defence Filters」をサポートした最上位の1000BASE-T対応製品「Intel 82567LM」がリリースされ,合わせて同製品からvPro関連の機能を省いた一般ユーザー向けの「Intel 82567LF」,さらに機能を簡略化したローエンド向けの「Intel 82567V」も用意されている。
さらにCentrino 2では,二つのオプション機能が用意される。ノートPCゲーマーにとってより重要なのは「Switchable graphics」で,これは,Mobile Intel GM45 Expressに統合されたグラフィックス機能と,別途ノートPCに搭載された単体GPUのどちらを用いるか,グラフィックス負荷によって切り替える機能である。AMDの「PowerXpress」やNVIDIAの「HybridPower」と同等の機能といっていいだろう。Intelは単体GPUをリリースしていないため,このSwitchable graphicsにより,チップセット統合型のグラフィックス機能と,AMDもしくはNVIDIA製GPUを,場面に応じて使い分けられるようにしているというわけだ。
なおもう一つのオプションは「Intel Turbo Memory」。こちらは従来の「Intel Centrino Processor Technology」から“続投”で,Centrino 2でもサポートされる。
現在のところ,Intelの日本法人であるインテルからの正式発表はないが,ノートPCベンダー各社は活発な動きを見せているため,ゲーム用途に向くモデルもそう遠くない将来に発表,発売されるだろう。近々ノートPCの購入を考えている人達は,しばらく,各社の発表内容をマメに追っていたほうがいいかもしれない。
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