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[E3 2006#116]自由度の高いヒーローアクション「Superman Returns」がプレイアブルな状態で出展
スーパーマンが最後にゲーム化されたのは1999年のことで,Titus SoftwareがNintendo 64用に開発した,「Superman 64」というアドベンチャーがそれだ。Superman 64は,スーパーマンの飛行速度と歩行速度に変化がなく,まるで幽霊が浮遊しているかのように移動する,出来の悪いゲームだった。「史上最悪のゲーム」として記憶しているゲーマーも多いのではないだろうか。
そのような経緯があるので,我らがスーパーマンことクラーク・ケントは,Marvelコミックス系のヒーロー達がゲームの世界で成功するさまを,寂しい思いで眺めていたことだろう。
その彼が,ゲームの世界に再び登場する。本作のデベロッパは,Electronic Artsの開発部隊の一つ,EA Tiburonオフィス。アメフトゲームの人気作 Maddenシリーズを手がける同オフィスがスーパーマンのゲームを作るという,その奇妙な組み合わせに対して,興味を抱いている業界関係者は少なくないようだった。
本作では,200平方キロメートルに及ぶ広大なメトロポリスが再現され,Activisionのヒット作「Spider-Man」のように一般人が街を行き交い,それぞれの日常生活を送っている。ビルの数は1万軒以上というから,かなりのボリュームだ。
この広大なマップを,スーパーマンは最高速度800km/hで飛び回るというからすさまじい。
そのほかに,X線ビジョン,ヒートビジョン,スーパーヒーリング,スーパーストレングス,スーパースピード,そしてフリーズブレスなどの能力を発揮できる。
メトロポリスでは,事件や事故が頻発する。木から下りられなくなった猫の救助にも借り出されるし,車泥棒をするチンピラや,突如として街を襲う巨大なモンスターなどの敵も出現するため,いつでも大忙しだ。
筆者がデモプレイを行ったときに遭遇したのは,ビルの数十階分に相当する巨大なロボットだった。腕がビルに当たるとガラスが割れ,コンクリートもバラバラと落ちてくる。あたかもそれを楽しむかのように,そのロボットは街を徘徊していた。
スーパーマンの特殊能力を使って反撃を試みたものの,なかなかうまくいかなかったので,ブースの係員の指示を仰ぎ,ビルの屋上に備え付けられている金属製の球体を投げつけたり,看板を楯として使い,ロボットが放つレーザー光線を跳ね返したりすることで,どうにか対等に渡り合えた。巨大な敵の周囲を軽快に飛び回れるのは,なかなか爽快だ。
本作の北米地域での発売は,映画の公開と同じ2006年の夏に予定されている。(ライター:奥谷海人)
- 関連タイトル:
Superman Returns: The Videogame
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