連載
「キネマ51」:第41回上映作品は「スティーブ・ジョブズ」
1.同じスティーブでもジョブズというよりはウォズ
アップル社の協同経営者の一人,スティーブ・ウォズニアックのこと。初期Appleのコンピュータをほぼ一人で開発した。1979年にはApple I,Apple IIの開発によるPC世界への貢献を評価され,グレース・ホッパー賞を受賞している。グレース・ホッパーは第二次大戦中からコンピューターのプログラミング開発に関わり,COBOL言語を作り上げた人物で,この賞はその名を冠している。グラスホッパーとはとくに関係ない
2.モリッシー
1980年代イギリスを代表するロックバンド,ザ・スミスのボーカリスト・作詞家。解散後はソロアーティストとして活躍。シンセサイザーを使ったキラキラしたサウンドが主流となっていた時代において,かたくなにギターサウンドと若者の鬱屈とした想いを表現し,既存のポップスに満足できていなかった若者達から熱狂的な支持を得た。ちなみに支配人もその一人
3.デヴィッド・フィンチャー監督の「ソーシャルネットワーク」
2010年公開のアメリカ映画。Facebookを生み出したマーク・ザッカーバーグとその周囲の人物達を描いた作品。支配人の言うように主人公だけでなく,関わる多くの人物達の物語を同時に描き進めていくことで,Facebookに関わる現象を追っていく作品となっている
4.ト書き(とがき)
脚本(もしくは台本)において,会話とは別に,動きや音楽などの演出部分を説明する文章のこと。「◯◯,去っていく」「扉が開く音」など。「と,歩きながら話す」といった“と”から始まる表現を使った歌舞伎の脚本が起源とされる
5.ジャンボトロン
1985年茨城県つくば市で行われた国際科学技術博覧会,つくば科学万博で披露されたソニーが開発した巨大なテレビ。縦20m,横40mの2000インチサイズ。ジャンボトロンという名称は,ソニーのテレビブランド名「トリニトロン」に由来。これを使って行われた坂本龍一のライブ「TV WAR」はシンセサイザーの演奏と,ビデオデッキから流れるCGや加工された実写映像をシンクロさせたもので,水爆実験の映像や,点滅しつづけるCGなど,やや過激なパフォーマンスで話題を呼んだ
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AERO PORTER
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