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「キネマ51」:第41回上映作品は「スティーブ・ジョブズ」
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印刷2016/02/13 00:00

連載

「キネマ51」:第41回上映作品は「スティーブ・ジョブズ」


 グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏が支配人を務める架空の映画館,「キネマ51」。この劇場では,新作映画を中心としたさまざまな映像作品が上映される。第41回の上映作品は,当劇場では2回目の登場,ダニー・ボイル監督の「スティーブ・ジョブズ」

「スティーブ・ジョブズ」
2016年2月12日公開
配給:東宝東和

映画「スティーブ・ジョブズ」公式サイト



前回に引き続き余談から


関根:
 前回はあまりにも余計な話に花が咲きすぎて,大幅にカットする羽目に陥ってしまったのですが。

須田:
 そうでしたっけ。

関根:
 はい。支配人は実に楽しそうにお話しされていましたが,あとで録音を聞き直してみたら,ほとんどが……。

須田:
 タメになる話。

関根:
 いやいや。

須田:
 ……ところで今度,うちの若いのが東京マラソンに出るんですよ。

関根:
 言った矢先にまさかの余談! 安定の支配人ペースですね……。

須田:
 それでですね,オフィスのある16階までエレベーターを使わずに階段を登って出勤しているらしいんですよ。それを聞いて,「16階ぐらい,大したことないだろう」なんて思っていたんで,今日はランチにラーメンを食べちゃったこともあって,食後の運動で試してみたんですね。

関根:
 なぜ大したことないと思ったのか大いに疑問ですが,それでどうでした。

須田:
 いや,まあ,なんといいますか……死ぬかと思いました。ホントに死ぬかと思いました。

関根:
 でしょうねぇ。でも毎日やっていたらどんどん楽になってきて,きっと夏には100kmマラソンに出られるぐらいの肉体ができあがるんじゃないですか?

須田:
 確かに。体がスマートになって,スティーブ・ジョブズみたいな体型になれると。

関根:
 おやおや?

須田:
 ということでね,今回は偶然にも「スティーブ・ジョブズ」という映画を紹介しようと思っていて。

関根:
 うまいことを言ったつもりでしょうけど,全然そんなことないですからね。

須田:
 おやおや?

関根:
 ついでに言わせていただければ,支配人の今の体型は同じスティーブでもジョブズというよりはウォズ[1]ですけどね。

須田:
 それはひどいですよ,部長。

関根:
 この作品はハズレのないダニー・ボイル監督の作品です。以前,同じ監督の「トランス」もご紹介させていただきました。

須田:
 ダニー・ボイル,いい監督ですね。彼の写真を見てるとモリッシー[2]だなって。歳をとってきて,ますます似てきているんですよ。

関根:
 言われてみれば何となく。世代はほぼ一緒ですよね。

須田:
 たぶん年齢差はないです。



同じ脚本家なのに違ったアプローチ


須田:
 この作品,デヴィッド・フィンチャー監督の「ソーシャルネットワーク」[3]と同じ系譜の映画だろうと思っていたんですよ。

関根:
 同じ系譜とは,どういうことですか。

須田:
 ソーシャル・ネットワークみたいな群像劇になるんだろうなって。シリコン・バレーのデジタル・ヒッピー達がこぞって登場して,当然あのメガネでおなじみの方も出てきて,浮かれポンチな映画かな〜なんて思っていたんですよ。
 ところが想像とは違っていて,群像劇どころかスティーブ・ジョブズという人間の周辺だけを描いた映画でした。

関根:
 周辺って人間関係とかそういう周辺だけじゃなくて,物理的な話としても周辺でしたよね。

須田:
 そうそう。身の回り半径10mからカメラが離れないぐらいの。


関根:
 面白いのは脚本家がソーシャル・ネットワークと一緒なんですよね。アーロン・ソーキンさん。

須田:
 あ,そうなんですか。正反対のことをやったんですね。オシャレだな〜。

関根:
 資料によると,脚本は会話だけらしいですね。いわゆるト書き[4]がないんですよ。
 ソーキン曰く「(ダニーは)会話劇をまるでアクション・シーンのように撮って,魅力的なヴィジュアルにしてくれた」らしいです。

須田:
 ひたすら言い争ってましたよ。言葉だけのバトルなのに迫力ありました。

関根:
 この作品はジョブズが行った三つのプレゼンテーション,すなわち1984年のMacintosh発表会,1988年のNext Cube発表会,そして1998年のiMac発表会を取り上げて,それぞれの直前までを描いているんですが,プレゼンテーション自体のシーンは描かれていないんです。

須田:
 おそらくアメリカの人達は,その内容を知っているのが当たり前だから省いているんでしょうね。

関根:
 たぶん。

須田:
 幾多の本が出ているわけですよ,このスピーチに関して。

関根:
 たぶんね。

須田:
 デジタルチルドレン達はみんなそれを熟読していて。

関根:
 ……たぶんね。

須田:
 部長,同じことばっかり言ってるじゃないですか。

関根:
 だって知らないもん。

須田:
 ですよね。


関根:
 まあ,これでジョブズを描いた映画も3本目ですし,知っていて当然のことなんだろうとは思います。

須田:
 さっきも話しましたけど,半径10m以内で,ほぼ会場のシーンしかない結果,密室劇を見ている感じがするんですよ。登場人物も少ないし。

関根:
 ダニー・ボイルの「(ジョブズは)まるでシェークスピア作品に出てくるような人物だ。残忍なのに,魅力的で楽しくて」という言葉も相まって,舞台劇をみているような気分になりました。

須田:
 また余談ですけど,ケイト・ウィンスレットってすごくいい女優になりましたよね。

関根:
 もともと魅力的ではありましたけど,この作品であらためて感じました。一瞬,誰が演じているのか分からなかったぐらいですよ。

須田:
 そうそう,なりきっていましたね。

関根:
 余談ついでですが,今回のチラシとかプレス用資料,実は角が丸いんです。

須田:
 あ,ほんとだ。これ,こだわってますね。

関根:
 理由は映画を見れば分かるんですけど。

須田:
 ジョブズの強い思いが反映されているんですね。

4Gamer:
 「シカクいアタマをマルくする。」ですよね。

関根:
 それ,日能研ですから。


スティーブ・ジョブズは極端だけど


関根:
 ちなみに支配人はプレゼンをすることなんてあるんですか?

須田:
 たまにありますよ。

関根:
 やっぱり原稿を頭に叩き込んで臨むんですか?

須田:
 いや,だいたいアドリブですね。

4Gamer:
 プレゼンで「ジャッカス」の映像を流して,お客さんドン引きっていう。

須田:
 そうそう(笑)。

関根:
 何なんですか,それ。

須田:
 「NO MORE HEROES」を説明したときに,このゲームはこういうイメージですって言ってジョニー・ノックスビルの乳首にワニが噛み付いている映像を流したんですよ。そうしたら会場がシーンとなって,僕が一人で爆笑してたっていうね。

関根:
 それはひどい(笑)。

須田:
 アメリカでは大爆笑だったんですけどね。

関根:
 笑いどころの違いってハッキリしてますね。
 ところで支配人もジョブズと同じく会社の代表ですけれど,そういう目線でも見ることはできました?

須田:
 共感する部分はありました。

関根:
 例えば?

須田:
 新しい物を生み出すって,基本的に理解されないんですよ,どんなジャンルであれ。

関根:
 はい。

須田:
 それを会社のスタッフに理解してもらい,同じ方向を向いてもらうためにはどうしたらいいのかっていうことを,あらためて考えました。ジョブズみたいな無茶はやらないですけど。


関根:
 無茶苦茶でしたね。

須田:
 多くの人が理解できていない,右を向いていいのか左を向いていいのか分からないという状況で,さらに左右なんてあいまいな方向性じゃなくて三百何十何度のこの角度,この先を目指すんだということを言っているんですよ,ジョブズは。
 彼にだけはっきりと見えているビジョンがあって,それを100人以上の規模の会社で同じ方向に向かせるなんて,本来,不可能に近いと思うんです。

関根:
 普通はやらないですよね,そんなこと。反感買うだけですよ。

須田:
 そう。だから周りは敵だらけ。でもそういう環境だから新しい物は生み出せるんだっていう,強い思いを感じました。ジョブズはこれだけのことをしていたんだなと。1984年にカスタマイズできないPCを作るわけじゃないですか。ありえないですよ。そりゃ誰でも反対しますよ。でも作っちゃった。凄いですよ。

4Gamer:
 時代を動かしましたもんね。

須田:
 ええ。僕もMacintoshを初めて見たとき,格好いいと思いましたもん。高かったけど。そうそう,初期のMacが当時働いていたグラフィックスデザインの会社に1台だけ置いてあって,毎日いじってましたね。魔法の箱だと思いました。



Macのゲームといえば?


関根:
 ところで支配人は,Macでよくやっていたゲームってありますか。

須田:
 うーん,「gadget」ですかね。

関根:
 うわ,懐かしい。CGアーティスト,庄野晴彦さんの代表作ですね。ゲームというよりCG映像作品といった印象のほうが強いです。
 庄野さんは1985年のつくば万博で坂本龍一さんがジャンボトロン[5]を使って音と映像のコラボレーションライブ「TV WAR」を行ったときに,映像担当をしていました。ゲームでは「かまいたちの夜2」のCGを担当されたそうです。

関根:
 TeTさんはどうですか。

4Gamer:
 Macで遊べるゲーム自体,選択肢は多くなかったんですけど,Mac版の「DOOM」はやってましたね。

関根:
 僕は「ザ・タワー」をやってましたよ。

4Gamer:
 あっ。僕もやってました! 斉藤由多加さんの作品ですね。
 ビルのどこにどんなテナントを入れるかとか,エレベーターをどう設置するかとか,細かい作業に没頭してしまうゲームでした。実際にエレベーターを待っているときも,いろいろと妄想してしまったり。

須田:
 ですね。本当によくできていました。
 なので,この映画に出てくる時代のMac気分を感じるにはザ・タワーがオススメですね。

4Gamer:
 ただ,ザ・タワー,iPhone版やiPad版もリリースされていたんですが,現在は配信されていないようで……。

須田:
 あらら。
 うーん,では,同じ斉藤さんの作品で「AERO PORTER」なんてどうでしょう。レベルファイブが出した「GUILD01」というオムニバスゲームがあって,うちが「解放少女」ニンテンドー3DS / iOS)で,斉藤さんはAERO PORTERで参加していたんです。そのときにお会いする機会もあったんですが,素敵な方でしたよ。

「キネマ51」:第41回上映作品は「スティーブ・ジョブズ」 「キネマ51」:第41回上映作品は「スティーブ・ジョブズ」

4Gamer:
 斉藤由多加さんはAppleやMacに関する著書もありますし。関係者へのインタビューもしていますから,今回の映画にまつわるゲームとしてAERO PORTERもぴったりですね!

須田:
 でしょ?

関根:
 おやおや,今日は美しくまとめましたね〜。

須田:
 Macだけにね。

関根:
 意味が分かりません。

 
 
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