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[AGDC 08#10]ビジュアル一新の「Fallen Earth」,搭載エンジンはiPhone/iPod touchに対応
まず,ゲームの舞台背景について説明すると,原因不明の伝染病が蔓延したうえ核戦争が勃発し,文明が崩壊の危機を迎えている,22世紀の世界が描かれている。枯渇した水や石油などをめぐり,さまざまな勢力が戦いを繰り広げるのだ。
本作では,人工衛星で撮影されたグランドキャニオンなどの写真が利用されており,マップの広さは計7000平方km以上に相当するという。
実は筆者は昨年まで,本作について「アイデアはなかなか面白いが,ビジュアル面はビミョーなゲーム」という印象しか持っていなかった。
しかし,キャラクターモデルやテクスチャデータが2008年8月に一新されたそうで,見た目のクオリティもかなりのレベルに達していた。今のペースで開発が進めば,2009年第1四半期には正式サービスにこぎつけられる見通しとのことである。
さて,本作に利用されているのが,昨年開発チームを独立させて設立した子会社,Icarus Studiosが手がけているMMORPG/バーチャルワールド向けゲームエンジン「Icarus Platform」だ。
Icarus Platformはスケーラビリティの高さをウリとしており,ブースでは,一つの世界を共有した3Dゲームと2Dゲームのデモンストレーションが行われていた。
片方のディスプレイには3Dゲーム,もう一方にはFlashをベースとする2Dゲームが映し出されており,3Dゲーム側でキャラクターを動かすと,2Dゲーム側でも,対応するキャラクターが同じ動きを見せていた。
Icarus Platformには,ボイスチャット部分に「Vivox」,物理エンジンとして「PhysX」,フェイシャルアニメーション部分に「FaceFX」といった具合に,一流どころのミドルウェアが組み込まれている。
Icarus Platformのライセンシーは,Icarus Studiosのスタッフからテクニカルサポートを受けられるだけでなく,ゲームデザインへのアドバイスも受けられるということで,Icarus Platformは,ゲーム開発のトータルソリューションとして提供されることになるのだ。
そして,Icarus Publishingブースでのもう一つのトピックは,同社がAGDCに合わせて発表した,Icarus PlatformのiPhone/iPod touchへの対応。このエンジンを用いれば,iPhone/iPod touch用のMMORPGが開発できるのだ。加速度センサーにも対応しており,本体を傾けることでキャラクターを操作できる。
iPhone/iPod touch対応版Icarus Platformの開発者への提供は,2009年第1四半期に開始される予定とのことだ。
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Fallen Earth
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