復興支援のために販売中の「Team Fotress 2」向けチャリティアイテムの売り上げが，発売数日で30万ドルに

　Valveは北米時間の2011年3月29日，東北地方太平洋沖地震の復興支援を目的に販売している，「Team Fortless 2」用チャリティアイテムのセールスが非常に好調であり，30万ドル（約2500万円）に達したと公式サイトでアナウンスした。

「Team Fortless 2」公式サイト

　こうした海外メーカーによる被災者/被災地支援の動きは，3月28日に掲載した連載記事の第298回「東北地方太平洋沖地震に対する，欧米ゲーム企業/メディア/ゲーマーの動き」でも紹介したとおりだが，そこにも書いたように，Valveは映画「カラテキッド」に登場したハチマキを真似た「Humanitarian's Hachimaki」（ヒューマニタリアンの鉢巻き）を7.99ドル，烏帽子のような「Benefactor's Kanmuri」（支援者の烏帽子）を19.99ドル，そして「Magnanimous Monarch」（度量の大きい王冠）を99.99ドルという価格で，4月6日まで限定販売しており，売り上げはすべて義援金にあてられる予定だ。

　発売からわずか数日で30万ドルの寄付を集めたことは，Team Fortress 2の変わらない人気だけでなく，ゲーマーコミュニティのパワーが感じられる話で，しばらくはハチマキを巻いたり，烏帽子をかぶったりしているキャラクターがマップを走り回ることになるはずだ。ゲーム中にそんなプレイヤーを見かけたら，日本人として素直に感謝したいと思っている。