インタビュー
「MHF-G」の大型アップデート「G9」直前インタビュー。新モンスター「ラヴィエンテ猛狂期」と“史上最強”「G級進化武器」を軸に据えた内容とは
今回のアップデートでは,新たに登場するG級モンスター「ラヴィエンテ猛狂期(もうきょうき)」をはじめ,“史上最強”を謳う「G級進化武器」の実装や既存コンテンツのリファインなどが予定されている。
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今回4Gamerでは,G9アップデートで実装されるさまざまなコンテンツについて,MHF-Gのプロデューサーを務めるカプコンの宮下輝樹氏と,運営プロデューサーの関野亮央氏に話を聞いてきた。
「G9」プレビューサイト
「モンスターハンター フロンティアG」公式サイト
ハンターの移動や画面の変化を意識した「ラヴィエンテ猛狂期」の大討伐クエスト
本日はよろしくお願いします。
今回のG9アップデートでは「ラヴィエンテ猛狂期」の実装が目玉となっていますが,ラヴィエンテに再びスポットを当てた理由を教えてください。
宮下輝樹氏(以下,宮下氏):
ラヴィエンテにはかなり以前から手を入れていない状態でしたので,どこかのタイミングで何かをやりたいとは考えていたんです。
関野亮央氏(以下,関野氏):
ハンターの皆さんからも,「ラヴィエンテや進化武器のG級対応はいつなのか」という問い合わせをいただいていました。
宮下氏:
ただ,ハンターの皆さんがおっしゃる“壁殴り”※の状態を解消するにはどうすればいいのか,その課題を解決するのに時間がかかってしまいました。
※ラヴィエンテは超大型モンスターなので,狩猟中はあまり画面が変わらず,ひたすら攻撃ボタンを押す状態になりがちなことの喩え。
関野氏:
ずっとMHF-Gチームでは検討を続けていたのですが,いかんせん超大型サイズのモンスターですので,そのぶん工数も多くなります。
したがって我々としては,ようやく新しいラヴィエンテを皆さんに披露できるという感じなんです。正直な話をすれば,もう少し早いタイミングで実装できれば良かったなとも思いますが。
宮下氏:
まさに「お待たせしました」といったところです。
4Gamer:
なるほど。従来のラヴィエンテとは,どのような違いがあるのでしょうか。
関野氏:
良くも悪くもラヴィエンテであることには変わりありません。新しいラヴィエンテとはいえ,従来の持ち味が無くなるような変化を求められていたわけではないと考えています。
ただ,宮下が言うように“壁殴り”の部分には変化を持たせなければいけない。そこで,ラヴィエンテ猛狂期はハンターが動き回って討伐するように意識しました。
宮下氏:
フィールドのギミックを避けたり,モンスターの背中に乗ったりと,ハンターの移動を落とし込んでいるんです。
関野氏:
とくに,「いかにして画面を変えるか」という部分についてこだわりました。ラヴィエンテに接近すると,どうしても壁を殴っているような画面になってしまいますから,背中に乗って弱点部位まで移動できるようにした,というわけです。
宮下氏:
つまり,尻尾から背中に乗って,振り落とされないように弱点部位を目指すという遊びが加わっています。
関野氏:
さらにフェイズごとにフィールドが大きく変化します。そうして,狩猟中の画面が常に同じにならないような状況を目指しました。
宮下氏:
現在公開中のPVではラヴィエンテ猛狂期のモーションの順序をあえて入れ替えているほか,未公開のモーションもありますので,ぜひ実際にクエストに挑戦して確認してください。
4Gamer:
ラヴィエンテ猛狂期が登場する「絶島地底」は,新規の専用フィールドですね。
宮下氏:
その名のとおり,「絶島」の地下です。あの火山の真下に広大な空間があったという設定になっています。
関野氏:
このアイデアを聞いたとき,「やっぱりラヴィエンテは青空の下で狩らないと!」と思ったんです。とくに狭い空間で同じモンスターを繰り返し狩猟すると,飽きにつながりますから。
ただ,実際に遊んでみたら絶島地底は相当広く,火山や溶岩の雰囲気も良くできています。ラヴィエンテ猛狂期の放つ攻撃も,周囲が少し暗いほうが映えるので,最終的には良い仕上がりになったと思います。
4Gamer:
フィールドのギミックにはどのようなものがありますか。
宮下氏:
ラヴィエンテ猛狂期の大討伐クエストは5つのフェイズに分かれており,フェイズが進むたびにフィールドの荒々しさが増していきます。第5フェイズでは「どうすればいいのだろう!?」というくらい大変なことになっています。
新登場の「支援クエスト」は結構忙しい
4Gamer:
ラヴィエンテ猛狂期の支援方法を教えていただけますか。
宮下氏:
新たに「支援クエスト」を用意しました。支援するハンターも実際にフィールドに出て,採取や運搬にあたってもらいます。
4Gamer:
支援クエストは,ラヴィエンテ猛狂期が出現中のフィールドで行われるのでしょうか。
宮下氏:
ええ。少し離れた場所で,モンスターが暴れているのを遠目に見ながら採掘や運搬をしていただきます。
関野氏:
遠くから眺めると新鮮な感覚がありますよ。逆にラヴィエンテの大きさを実感できるかもしれません。
宮下氏:
攻撃する部位を選んで,バリスタを撃つことも可能です。
関野氏:
支援クエストの追加は,ラヴィエンテ討伐に参加するまでのハードルを下げるという目的があります。従来の形だと,支援するにもアイテムボックスを整理しなくてはならないなどのシステマチックな部分があり,仮にそうした勝手が分かっていたとしても,かなり手間がかかりましたから。
宮下氏:
支援クエストでは,必要なアイテムを現地調達できますので,あらかじめ用意しておく必要はありません。
関野氏:
ただ,支援クエストに参加すると結構忙しいですよ。
宮下氏:
「次はこれ,その次はあれ」という忙しさに加えて,先読みをしなければならない部分もあります。支援とはいえ,良い緊張感が体験できると思います。
関野氏:
ベテランハンターを招待した先行体験会では「採取スキルや運搬スキルを揃えた防具を用意すべきでは?」との意見も出ていました。
4Gamer:
バリスタを撃つのであれば,砲術系のスキルも欲しいところです。
もちろんクエストですから,採取や運搬をスムーズに進めるために小型のモンスターを相手にすることもあります。支援クエストで大討伐のシステム的な部分に慣れていただいて,いずれは支援ではなくラヴィエンテ討伐に参加したい,と思っていただけると嬉しいですね。
4Gamer:
ちなみに,先行体験会で印象に残ったハンターの反応はありますか。
宮下氏:
先行体験会では32人1組でクエストに挑んでもらいましたが,相当な盛り上がりになりました。我々としては実際のプレイ環境を想定したテストなので,チャットでやり取りしていただきたかったのですが,皆さん隣り合わせでプレイしているので「うわ,来た!」「支援よろしく!」と会話でコミュニケーションされるんですね。
4Gamer:
思わず,声が出るくらいに盛り上がったということですね。
関野氏:
「皆さん,できればチャットでお願いします」というアナウンスを2〜3回しました(笑)。
4Gamer:
あらためてラヴィエンテ猛狂期の討伐クエストの参加条件を教えてください。
宮下氏:
狩人祭の入魂祭中でなければ,あらゆるG級ハンターが参加可能です。参加人数は最低24人,最大は支援クエストを含めて32人となります。
ただし,従来と同じくランドには1体しか出現しませんので,そのランドでラヴィエンテやラヴィエンテ狂暴期のクエストが始まっていると,それが終わるまでラヴィエンテ猛狂期のクエストを受注できません。
関野氏:
そこで,ターゲットが分かりやすくなるようにワールドの構成に変更を加えます。もちろん,多人数参加型のコンテンツなので,より多くのハンターの参加を促す施策も打ち出していきます。
宮下氏:
ラヴィエンテを一度も討伐したことがないというハンターに対しても,ゆくゆくはラヴィエンテ猛狂期に挑戦していただけるように,大討伐クエストの手順を紹介するムービーを用意していますので,ぜひ参考にしてほしいです。
“史上最強”を謳う「G級進化武器」,そして新スキル「不退ノ構」の真価とは
4Gamer:
続いて,G9のもう一つの目玉といえる「G級進化武器」についてお聞きします。
関野氏:
MHF-Gでは,初めて“史上最強”を謳う武器です。
オンラインゲームではアップデートによって,次々に強い武器が登場しますので,これまでは“最強”ではなく“最高峰”と表現していました。
しかし,今回のG級進化武器はその入手や強化の難度も含めて,しばらくは“最強”といえる性能にしようと考えました。
4Gamer:
G級進化武器は,進化武器をレベル100まで強化後,攻撃力特化の「燦然(さんぜん)」,属性特化の「絢爛(けんらん)」,長リーチの「煌然(こうぜん)」のいずれかに派生させて,さらにレベル100まで強化すると可能になる派生のことですね。プレビューサイトでは,4つの派生が紹介されていますが,「G燦然」「G絢爛」「G煌然」についてはそれぞれの上位という認識で合っていますか。
関野氏:
そのとおりです。
そして新たに加わる「G玲瓏(れいろう)」は,リーチと会心に特化しています。100%を超えた余剰会心率を攻撃力に転換する新スキル「閃転」との組み合わせによって,どこまで伸びるのかという点が注目を集めるのではないかと思います。
また,G9では属性に手を加えていますので,武器種によっては絢爛が活躍する場面も出てきます。悩むくらいなら,バランスのいい煌然にしようという考え方もいいでしょう。その意味では,これまでの“燦然一択”という傾向に変化があればと思います。
4Gamer:
ちなみに“最強”というのは,どの段階を指しているのでしょうか。
宮下氏:
G級進化武器として最終強化となるレベル100の状態ですね。
4Gamer:
“最強”となると,ほかの武器はもう必要ないと思われるかもしれません。
G級進化武器を入手し,強化して最強にする過程においては,G級武器や遷悠武器などの従来の武器が必要でしょう。したがって,G級進化武器があればいいということにはならないと思います。
関野氏:
また,G級進化武器は龍属性なので,モンスターによってはほかの武器のほうが有効という状況もあります。少々矛盾する部分ではありますが,そのあたりのバランスは今後もベストな調整を目指していきます。
4Gamer:
G級進化武器の実装にあたって,ベースとなる進化武器の生産や強化の条件は緩和されるのでしょうか。
関野氏:
とくに変更はありませんが,ラヴィエンテおよびラヴィエンテ凶暴期の討伐クエストが最低4人から参加できるようになりますので,広義的には少し緩和されたと言えるかもしれません。
4Gamer:
「4人揃ったから,ラヴィエンテを討伐しよう」という状況が生まれそうですね。
それでは,ラヴィエンテ猛狂期の素材で作れる武具を教えていただけますか。
関野氏:
防具の「ラヴィGX:猛」シリーズは,すでにプレビューサイトで性能を公開していますが,非常に反響が大きいです。熱量の高いハンターの皆さんから,注目されているという実感を得ています。
宮下氏:
プレビューサイトでは公開していませんが,ラヴィGX:猛シリーズは装飾品に精錬することも可能です。
4Gamer:
裏を返すと,この防具にしか付かない新スキル「不退ノ構」をほかの防具で使うためには精錬が必須だと。
関野氏:
そうなりますね。ただ,防具の生産に必要な素材は,G級進化武器を強化していく過程で自然に集まるはずです。そのため,必要素材数はやや多めに設定していますが。
宮下氏:
それでも,その苦労に見合った性能の防具に仕上がったと思います。
4Gamer:
不退ノ構の効果も公開されていますが,これまでにないようなメリットとデメリットが二極化したスキルです。かなり尖っている印象を受けました。
宮下氏:
ここ数回のアップデートを通じて,これまでの定番化しているスキル構成を引っかき回したいと考えてきました。その最終的な結論といえるスキルですね。メリットとデメリット,それらを踏まえたうえで不退ノ構を使うのか,それとも別のスキルにするのか,ぜひ悩んでもらいたいです。
不退ノ構を発動させると,圧倒的な火力が得られます。ただ,このスキルが付いた防具さえあれば,ほかの防具はいらないということにはならないでしょう。「絶対防御態勢」や根性系スキル,あるいは「根性札」や「魂の再燃」を無効にしてしまうので,意外なモンスターと相性が悪いという状況が生まれるかもしれない。また,攻撃を食らうわけにいかないため,何かしらの方法で回避性能を上げることも必要でしょう。
宮下氏:
とはいえ,その段階に到達するには時間がかかります。そもそも防具を完成させるのが大変で,それを精錬し,さらにほかのスキルとの兼ね合いまで考えるとなると,最低でも1か月はかかると見込んでいます。
関野氏:
どのように不退ノ構が活用されるのか,我々も大いに注目しています。また,スキルの組み合わせや人気スキルに大きな変化が生まれたら,と期待もしています。
11月25日に鳥竜種「トリドクレス」,12月中旬には遷悠種「ベリオロス」が登場
4Gamer:
それでは,新モンスター「トリドクレス」について教えてください。
関野氏:
「照雷鳥」という二つ名のとおり,今回は鳥竜種です。当初は飛竜種という案もあったのですが,外見がどう見ても鳥ですからね……。
宮下氏:
名前にも“トリ”が入っていますし(笑)。
関野氏:
狩猟解禁日(11月25日)以降,「トリ,行きませんか?」というチャットが飛び交ってほしいです(笑)。
4Gamer:
どのようなモンスターでしょうか。
関野氏:
雷属性で,太陽光を吸収し,自身のスピードや攻撃力を上げるという特徴を持っています。鳥竜種というと,コミカルなタイプが多いですが,トリドクレスは王道的なカッコいい攻撃もあります。いい意味で,ラヴィエンテ討伐の箸休めになればいいですね。
宮下氏:
トリドクレスは1つのモーションが長めなので,従来の鳥竜種とは違う印象を受けると思います。
関野氏:
雷やフィールドの印象から,どことなくベルキュロスっぽい部分がありますので,懐かしく感じられるハンターもいるでしょう。その面白さもこっそり狙っています。
4Gamer:
ちなみに大きさは?
関野氏:
鳥竜種としては大きい部類で,それこそ飛竜種といっていいくらいです。
宮下氏:
足腰がしっかりしていて,動きも速い。何も知らない人には飛竜種に見えるかもしれませんよ。
4Gamer:
なるほど。トリドクレスの武具も公開されていますね。
関野氏:
公開直後から防具のデザインに関して反響が大きいので,あざといラインを狙って正解だったなと(笑)。
トリドシリーズ(剣士タイプ) |
トリドシリーズ(ガンナータイプ) |
宮下氏:
武器もカッコいいですよ。剛種武器とG級武器でデザインが少し違っていて,G級武器のほうがビカビカしています。まさに関野が好きそうな感じ(笑)。
関野氏:
確かにグラデーションの多いデザインが好きです(笑)。
それから,防具のスキル「纏雷」(てんらい)では移動速度の上昇や足元のビカビカするエフェクトを確認してもらいたいですね。うまく立ち回れると「オレ,強いんじゃないか?」と感じられて,こういうスキルは楽しいと思います。
4Gamer:
さらに,新たな遷悠種「ベリオロス」も実装されます。
宮下氏:
なぜベリオロスなのか,それは「冬だから」です。
実際,ベリオロスの狩猟解禁日は12月中旬を予定しています。4体めの遷悠種となりますが,外見がキャッチーで認知度が高いモンスターということで選びました。とくに防具の人気が高いですからね。
4Gamer:
MHF-Gに登場するにあたり,どのような変更が加わりますか。
宮下氏:
ジンオウガの新しい攻撃やブラキディオスの全体爆破など,遷悠種はMHF-Gならではのアレンジが好評です。そこでベリオロスも本来の攻撃を残しつつ,大胆に変更しています。
4Gamer:
クエストは従来の遷悠種と同じく,HR100以上対象の遷悠クエストと,G級遷悠クエストの2種類ですね。
関野氏:
弱点属性や相性のいい武器種が分かりやすいモンスターなので,HR100になったばかりの皆さんもぜひ挑戦していただきたいです。
逆にG級ハンターの皆さんは,一度やられてください(笑)。
ベリオシリーズ(剣士タイプ) |
ベリオシリーズ(ガンナータイプ) |
宮下氏:
ともあれ,今後も遷悠種は続々登場します。いずれもMHF-Gらしいアレンジ,ハンターの皆さんの言葉を借りるなら“魔改造”を施し,期待を超えることを目指しています。
これまでのジンオウガとブラキディオスはその目標を達成できたと思うのですが,イビルジョーはもう少しアレンジしてもよかったと反省しています。そこで,イビルジョーの強化版を登場させようと考えています(関連記事)。
4Gamer:
イビルジョーの強化版ですか。
宮下氏:
まずは「餓え喰らうイビルジョー」,しかも2頭クエストを年末に配信予定です。
さらに同じタイミングで,別のイビルジョーも準備を進めています。こちらは「設定が間違っているんじゃないか」と思われるような強さになります。
4Gamer:
なぜそこまでの強さを?
宮下氏:
話が少し戻りますが,今回の目玉であるG級進化武器がそれだけ強いということです。最強の武器を手に入れたからには,それに見合う強いモンスターに挑みたいですよね。イビルジョーの強化版は,そうした目標として設定しています。
関野氏:
最強の武器を手に入れることだけではなく,それによってモンスターを狩ることを目標にしてもらいたいんです。
「ラヴィエンテ猛狂期」と「G級進化武器」に合わせて,定期開催コンテンツをリファイン
4Gamer:
リファインに関しては,定期開催コンテンツに関するものが目立ちます。
関野氏:
コンセプトとしては,猟団に手を加えることで定期開催コンテンツに紐付けたいというものです。
G9の目玉はラヴィエンテです。その討伐クエストには多人数が必要になりますが,猟団システムをリファインすることで参加者を集めやすくしようというわけです。
また,ラヴィエンテ討伐をきっかけに猟団同士で協力したり,合併したりといった動きが活発になれば,我々としても嬉しいですね。
4Gamer:
新コンテンツ投入に伴い,さらなるコミュニティの活性化を狙っていると。
宮下氏:
やはりオンラインゲームですから,一人ではなく大勢で楽しんでほしいと思っています。
関野氏:
定期開催コンテンツ全般に,少し刺激を与えたいという狙いもあります。「翌週のコンテンツのために,今週のコンテンツを頑張る」といった好循環を生み出せればいいですね。
4Gamer:
定期開催コンテンツのほかには,状態異常に関するリファインが公開されています。
関野氏:
モンスターへの攻撃がヒットするごとに状態異常の蓄積判定を行うようにしました。これにより,モンスターは状態異常にかかりやすくなります。単純に判定の数値を上げ下げするより,使い勝手が良くなると考えました。
宮下氏:
なかでも双剣の麻痺と睡眠に関しては,ゲーム内の数値を上げましたので,今まで以上に使い勝手が向上しています。双剣の乱舞などは,全部当てるために立ち回りから見直すことになるかもしれませんね。
4Gamer:
武器の斬れ味ゲージに応じて,属性値に補正がかかるというリファインも同じ理由ですか。
関野氏:
従来の武器の強さは,主に攻撃力と斬れ味ゲージ,そして会心率で判断されていました。属性はオマケのような扱いだったわけですが,このリファインによって価値を上げて,武器やスキルの選択肢の幅を広げたいと考えました。
4Gamer:
武器種の調整はいかがでしょうか。
宮下氏:
今回は大剣と太刀が対象です。大剣に関しては「そもそも強い」という意見がありますので,相当悩んだところですが,状態異常や属性値のリファインによって強くなる武器もあるということで,攻撃力を中心にリファインをかけています。
関野氏:
どちらの武器種もアクションの幅が少しですが広がりますね。
ただ,以前からお伝えしているとおり,武器種のリファインは今後も継続していきます。最近はハンターの皆さんから,具体的な指摘を受けることも多くなっています。
4Gamer:
秘伝書育成ミッションは上限解放が行われます。
宮下氏:
これもG級進化武器の影響です。攻撃力の高い武器が実装されるので,それをさらに引き上げる効果を得られるようにしなくてはと。
関野氏:
従来の170弾までだと,武器種によっては攻撃力が頭打ちになってしまいます。そこで250弾まで引き上げますので,徐々に進めていただければと思います。
宮下氏:
あとは大きなものでは,入門区のリファインがあります。現在,MHF-Gの広場にはNPCが多く,クエストも多いので,始めたばかりの人は何をすればいいのかが分かりにくい。そこで入門区では,序盤に登場するNPCを絞り,クエスト数も減らしました。
また,公式狩猟試験とHR突破試練のリファインでは,サブターゲットを撤廃するなどでシンプルにしました。初心者の皆さんがつまづきやすい部分を改善するものです。
4Gamer:
分かりました。
それでは,最後に4Gamer読者にメッセージをいただけますか。
関野氏:
G9アップデートでは,ラヴィエンテ猛狂期とG級進化武器が軸になっています。ただ,“最強”を謳う武器を投入することで,その入手だけが目的となってしまい,ハンターの皆さんが長期にわたってモチベーションを保てなくなる。その懸念を払拭するため,ほかにもさまざまなコンテンツを用意したり,リファインをかけたりしています。
また,久しぶりにログインする人にとっても,最終的にラヴィエンテ猛狂期の討伐を目指すという目標があれば,「何をすればいいの?」という状況にはならないはずです。G級進化武器を手に入れて,MHF-Gをこれまで以上に楽しんでください。
宮下氏:
G9実装後も,来年2月に「G9.1」アップデートを予定しています。かなりのボリューム,そしてさらなる新モンスターを実装しますので,こちらもお楽しみに。それまではラヴィエンテ猛狂期とG級進化武器,そして年末の“イビルジョー祭り”を堪能してください。
4Gamer:
ありがとうございました。
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