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AVAの新作スマホアプリ「AIMS」も発表された「AVAれ祭2016 -横浜の陣-」をレポート。AWC2016やAVAEWT2016決勝戦の勝敗の行方は?
毎年恒例といった感のあるAVAれ祭だが,2015年は「AVA WORLD CHAMPIONSHIP 2015」が日本で開催されたこともあり,AVAれ祭の開催は見送られる形となった。2年ぶりとなるAVAれ祭2016では,日本王者を決める「AVAEST2016」の決勝戦のみならず,爆破部門の世界ナンバーワンを決める「AVA WORLD CHAMPIONSHIP 2016」(以下,AWC2016)の決勝戦が開催されるなど,ハイレベルな戦いが繰り広げられたイベントとなった。
そのほかにも,TOKYO MXで放送中の「eスポーツMax」のエキシビションマッチが開催されたり,AVAの新作アプリが初公開されたりと,正にAVAづくしの一日となったイベントの模様をレポートしよう。
新作スマホアプリ「AIMS AVA:Infinite Mercenaries’Story」が2017年にサービス開始
試合の模様をお届けする前に,会場で発表された新作タイトルを紹介しよう。
ステージには,同社のMMORPG「RED STONE」のプロデューサーを過去に担当していた嶋田真人氏が登壇し,スマホ版のAVAとも言うべきタイトル「AIMS AVA:Infinite Mercenaries’Story」(iOS / Android)のサービスを2017年に開始すると発表した(関連記事)。
以前にα版をプレイしたことがあるという井上氏は,会場で流れた映像を見て「あのときよりもかなり良くなっていて,面白そうに仕上がっている」とコメント。同タイトルの日本運営プロデューサーに就任した嶋田氏は,「簡単操作で誰でも遊べるタイトルです」と紹介しつつ,最新情報は公式サイトや各種SNSをチェックしてほしいと話してステージをあとにした。
「AIMS AVA:Infinite Mercenaries’Story」公式サイト
eスポーツMax「チーム金子」エキシビションマッチは,ファンやプロ選手も交えたお祭り騒ぎに
公式試合のほかに,TOKYO MXで放映中のeスポーツ番組「eスポーツMax」のエキシビションマッチが開催された。
お笑いコンビ「うしろシティ」の金子 学さんをリーダーとして結成された「チーム金子」の5人は,1か月の練習を経て「AWC2016」の予選に挑戦したのだが,あえなく惨敗。
しかし,せっかく練習したのだからと,井上氏の計らいでAVA祭のエキシビションマッチとして,8on8の殲滅戦が実施されることとなった。
しかし,チームは5人で8人まで全然足りない。おまけにチームが内部分裂してしまい,マンゴー北川さんと平岡さんのチームと,寿さん,堀内さん,金子さんのチームに分かれてしまった。そこで,残りのメンバーを会場から募っての戦いが行われることになったのだ。
試合内容は前述のとおり殲滅戦で,先に80ポイントを獲得したチームが勝利となる。試合が始まると,うまい具合に同じ力量のファンが振り分けられたのか,ほぼ互角の展開で試合が進む。どちらに転ぶか分からないシーソーゲームだったが,ギリギリのところでチーム平岡が勝利した。
本来ならばここでエキシビションマッチは終了だったのだが,やられっぱなしは悔しい! ということで,2戦めが実施されることに。
ここで,1人までならプロ選手を選んでもいいというルールが追加され,各チームの選手選びがヒートアップ。その結果,チーム金子はDeToNatorの選手,チーム平岡はRequishの選手をメンバーに加えて第2試合が行われた。その結果,チーム金子が勝利し,1対1のイーブンでエキシビションマッチの幕を閉じることになった。
「Clan Heat White」と「Howl」によるAWC2016決勝戦
2015年にスタートした「AVA WORLD CHAMPIONSHIP」(以下,AWC)は,AVAの爆破部門の世界一を決める国際大会だ。2015年に日本で開催され,日本のクラン「F4E」が準優勝に輝いたことを覚えているファンも多いだろう。そのAWCが2016年にも開催され,世界中のクランが世界一の座を目指して争い,その決勝戦がAVAれ祭で実施されたのだ。
決勝戦に進出したのは,AWC2015を制した韓国の「Clan Heat White」と,新進気鋭の台湾のクラン「Howl」である。
爆破のルールについて簡単に紹介すると,1クラン5人で先攻(EU/攻撃側)はマップのどこかにあるC4爆弾を入手し,それを2か所の爆破地点のどちらかに設置して爆発させれば勝利。後攻(NRF/防御側)は,C4爆弾の設置を阻止,たとえ設置されたとしても爆発前に解除できれば勝利となる。もちろん,相手クランを全滅させても勝利だ。
1セット13ラウンド中,6ラウンド終了後に攻守が入れ替わる。7ラウンドを先取したクランが1セット勝利となり,先に3セット先取したクランが世界一の座を勝ち取る。
「Clan Heat White」は総合的な強さとチームワーク,「Howl」はエイムの強さが際立っているというDarkよっぴー氏の解説の中,AIRPLANEで決勝戦の幕が開いた。
早々に2ラウンドを先取した「Clan Heat White」。しかし,「Howl」が煙幕の向こう側にいる相手をキルするなど,エイムの強さを活かして取り返す。これでエンジンがかかったのか,立て続けにラウンドを取り,3-3のイーブンに戻して攻守が入れ替わった。
このまま「Howl」の流れになるかと思われたが,そこから互いにラウンドを取り合うシーソーゲームとなり,白熱した展開が続く。そして,先にリーチをかけた「Clan Heat White」が,攻勢に出る「Howl」を押さえきって1セットめを手にした。
2セットめの舞台はINDIA。1セットめの勢いに乗った「Clan Heat White」が2ラウンドを連取するが,3ラウンドめは「Howl」に取られてしまう。マップこそ違うものの,AIRPLANEと同じような互角の展開が続くのだが,歴戦のクランである「Clan Heat White」は,「Howl」に動きを悟らせずに試合を有利に進めていく。
4-2という有利なスコアで攻守を交代した後もそれは続き,安定した動きで勝利を重ねていく「Clan Heat White」。終わってみれば7-2という圧倒的なスコアで2勝めを挙げ,世界王者にリーチをかけた。
3セットめとなるCANNONは,マップ中央付近での銃撃戦でスタートした。この撃ち合いに勝ったのは,エイムに勝る「Howl」。この勝利で流れが変わり,2セットめも勝利。3セットめも勝利直前まで持ち込むが,爆弾が解除され敗北してしまう。
4セットめも3セットめと同じような形で「Howl」が落としたことについて,Darkよっぴー氏は「Clan Heat Whiteの動きに迷いがない。すでにHowlの動きを読み切っているのではないか」と解説。
その言葉を証明するかのように,「Clan Heat White」は次々にキルを取っていき,逆転を果たす。攻守交代後もキルを重ね,5-3でリーチをかけた「Clan Heat White」だが,「Howl」の猛反撃により5-5まで戻されてしまう。
しかし,やはり経験がものを言うのか,「Clan Heat White」は追い込まれた状況でも慌てることなく,安定した試合運びで勝利を積み重ね,AWC2連覇を達成した。
新レギュレーションの「AVAEST2016」決勝戦
続いて,国内大会である「AVAEST2016」についてレポートしよう。「AVAEST2016」は,例年のAVAの大会と大きく異なるルールで行われた。そのルールとは「使用できる武器はユーロ(ゲーム内マネー)で得られるもの」というものだ。
試合で高いパフォーマンスを発揮したいと考えると,有料で得られる武器など最高クラスのアイテムを使いたいと思うのがプレイヤーの心情だ。しかし,一方で「強い武器を持っていないと大会に参加する資格すらない」と考えてしまうプレイヤーも少なくないという。井上氏は「大会に出場するハードルを下げたい」という思いから,今回のルールの採用に至ったと説明してくれた。
それでは,護衛部門の決勝戦の模様からお伝えしよう。
オンライン予選を勝ち抜いて決勝戦へ躍り出たのは,「Conclusion」と「Recycle」。「Recycle」は2014年のAVAれ祭の護衛で優勝したあとも2015年,2016年と実績を積み上げてきた強豪クランだ。一方,「Conclusion」にはDeToNatorからRPG使いとして高名な*Akane選手が助っ人として参加しており,mejika氏はこの試合を「護衛のオールスター戦だ」と評していた。
護衛のルールは,1クラン5人がチームとなり,先攻と後攻に分かれて対戦。先攻(攻撃側)は,制限時間(12分)内に戦車を第1,第2チェックポイントを通過させて,最終チェックポイントまで到達させる。後攻(防御側)は,それを妨害して戦車の到達を阻止するのが目的だ。
先攻が制限時間を使い切るか,最終チェックポイントまで戦車の誘導に成功すると攻守交代して対戦が続けられる。最終的に戦車の誘導に成功したクラン,もしくは最終チェックポイントに戦車が到達したときの残り時間の多いクランが勝利となる。
くじの結果,「Recycle」の先攻で護衛決勝戦がスタートした。初動から「Recycle」は「Conclusion」に完全に押さえ込まれる。何度も戦車の修理を試みて進めようとするものの,第1チェックポイントすら超えられないという状況だった。
「Conclusion」の圧力に手をこまねいていた「Recycle」は,残り時間3分半ほどのところでようやく第1チェックポイントの通過に成功する。しかし,「Conclusion」の守りが非常に固く,その先が突破できない。このまま膠着状態に陥り,第2チェックポイントを通過できないまま制限時間を迎えて,攻守交代となった。
攻守交代して防衛に回った「Recycle」は,先ほどやられたことをやり返すかのように苛烈な銃撃戦を仕掛け,「Conclusion」を倒していく。なんとか第1チェックポイントを抜けた「Conclusion」だが,ここで先ほどと同様に膠着状態に。戦車を修理しながら少しずつ戦車を進めていく「Conclusion」と,それを阻止する「Recycle」だが,徐々に「Recycle」が「Conclusion」を押さえきれなくなる。
そして,戦車が第2チェックポイント通過した瞬間,「Conclusion」の優勝が決定した。
爆破部門の決勝戦は,「Exploose」と「USG_AxeL」によって競われた。どちらのクランも2016年に台頭してきたクランで,互いにライバルとして意識しているという。また,両クランともオフライン大会に初出場とのことで,非常にフレッシュな印象の戦いとなった。
なお,AVAEST2016爆破部門の決勝戦はAWC2016と違い,1セットマッチで7ラウンド先取したクランが優勝となる。
対戦マップSTONE TEMPLEを舞台した決勝戦は,「Exploose」が先攻でスタートした。両クランとも相手の動きを探るように静かな立ち上がりで始まった試合だったが,ポジション取りでの遭遇をきっかけに一気に試合が動く。
互いにキルを取り合う激しい銃撃戦が繰り広げられたが,「USG_AxeL」が撃ち勝って1ラウンドを先取した。
続く2ラウンドめも同じような展開で進み,銃撃戦で数を減らしてしまった「Exploose」。しかし,スナイパーのMesser.選手が脅威の4人抜きを見せて逆転勝利をつかみ,さらに次のラウンドもスナイパーの活躍により連取に成功する。しかし,「USG_AxeL」もスナイパーを活用してラウンドを取り返し,取ったり取られたりのシーソーゲームとなっていった。
攻守を交替し,4-5と「USG_AxeL」が有利なポイントで進んだ10ラウンドめで事件は起こった。銃撃戦を制した「Exploose」が,「USG_AxeL」が設置した爆弾を解除しようとしたところ,キー設定のトラブルで解除ができず「USG_AxeL」が勝利となってしまったのだ。この事態に,審判団による協議が入った。
協議の結果,運営のミスで「Exploose」の選手1人のアカウント再設定を行った際,イベントの進行の都合で十分なセッティング時間を与えなかったとする,運営側の落ち度があったという。
これを前提に,残りの試合時間を考えて十分に爆弾の解除が可能だっことを両クランに確認し,先ほどの試合結果で5-5のイーブンになったとする判定が行われた。
そして,改めて試合を行い,先に2ラウンド先取したチームが優勝となると発表された。
この試合の中断が,どう試合に影響してくるのか。仕切り直して始まった試合は,どちらも慎重に歩を進めていく。
だが,遭遇戦で1人ずつキルを取ったところで,「USG_AxeL」が果敢に攻め込む。これに抗しきれず「Exploose」は全滅し,「USG_AxeL」が優勝に王手をかけた。
さらに次のラウンドで「Exploose」のスナイパーを早々に排除し,有利に立つ「USG_AxeL」。室内に立てこもって守りに入る「Exploose」に対し,全員一丸となって突入した「USG_AxeL」による銃撃戦が繰り広げられたが,最後まで立っていたのは「USG_AxeL」の選手達だった。この瞬間,「USG_AxeL」の初優勝が決定した。
すべての試合を終えた井上氏は「AVAEST2016は参加のハードルを下げて,いろいろな人達に参加してほしいという思いがありました。そして,いろいろな人達がステージ上で活躍してくれたのではないかと思います。そんな選手達のがんばりによって熱い戦いが繰り広げられ,ステージの上には涙も,喜びも,感動もありました。これからも彼らの後押しを少しでも続けていけるように,我々も頑張っていきたいと思っています」と述べ,AVAれ祭2016を締めくくった。
「AIMS AVA:Infinite Mercenaries’Story」公式サイト
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