［E3 2010］SteelSeries，ワイヤードヘッドセットでXbox 360用周辺機器市場へ参入

　主に「PCプロゲーマー向け」を謳う製品展開で知られてきたSteelSeriesは，E3 2010に合わせて，Xbox 360用のワイヤードヘッドセット製品「SteelSeries Spectrum 5xb」「SteelSeries Spectrum 4xb」（順に以下5xb，4xb）と，PC用ヘッドセットをXbox 360で利用可能にする「SteelSeries Spectrum AudioMixer」（以下，AudioMixer）を発表した。
　同社は，2010年1月の時点で，家庭用ゲーム機市場への参入を予告していたので，その活動方針に沿った，予定どおりの行動ということになる。

SteelSeries Spectrum 5xb＆4xb。発表時点で公開されているのはこの画像だけだ

　ハイエンド向けと位置づけられる5xbと，エントリー向けになる4xbはいずれも，足音や銃声など，情報として聞き分けるとき重要になる音を聞き取りやすいようチューニングされているとのこと。また，付属するAudioMixerによって，ゲームサウンドとボイスチャットの音量を個別に調整したり，あるいはワンボタンで双方の音量バランスを調整したりできるようにもなっているという。
　このほか，オープンエア仕様のエンクロージャと布製イヤーパッドを備えるオーバーヘッド型で，左エンクロージャ部に収納されたブームマイクを引き出して利用できるのが，両製品に共通する仕様だ。

　5xbについては，「SunDancer」と呼ばれる40mmドライバーユニットをオープンエア仕様のエンクロージャに搭載することや，ヘッドセット本体を三つのパーツに分解でき，持ち運びや収納がしやすくなっていること，布巻き仕様のケーブルを採用し，耐久性の高さを確保していることも，別途強調されている。


　なお現在のところ，詳細なスペックおよび価格は未公開。世界市場では，2010年第3四半期に発売が予定されているが，日本国内では未定とのことだ。
　善し悪しを判断するには情報が少なすぎるが，ともあれ，2010 International CESでコンシューマ機向けの周辺機器を発表したRazer USAに続き，SteelSeriesからも実際に製品がされたのは感慨深い。今後，どういった展開を見せていくのか，注目していきたいところである。