業界動向
SteelSeries,日本法人「スティールシリーズジャパン」を立ち上げ。世界市場における組織改編の一環か
日本法人のゼネラルマネージャーは,自作PC市場でCPUクーラーのメーカー兼販売代理店として知られるサイズの代表でもある渡辺剛博氏。所在地もサイズとまったく同じなので,日本法人は,サイズと何らかの関係がある企業ということになるだろう。
日本法人設立は,世界市場における組織改編の一環か
というのも,2014年夏頃までLogitech G(日本では「Logicool G」)を率いていたEhtisham Rabbani(エティシャム・ラバーニ)氏が,SteelSeriesの新CEOに就任してから(関連記事),1年近くが経過し,ここにきて,SteelSeriesが大幅な組織変更を行っていることが,4Gamerの取材で明らかになっているからだ。
組織改編における最大のトピックは,本社機構の移転である。
SteelSeriesといえば,デンマークの一軒家が本社というユニークな体勢で知られてきたのだが,Rabbani体勢で同社は,拠点を北米へ移すことになる見込み。確証は得られていないものの,すでに移転は完了しているという情報もある。
また,それに合わせて,世界規模で人員の入れ替えも進んでいるようだ。Rabbani体勢の誕生には投資会社の影響もあったと言われているが,拠点の移動に合わせて,投資会社によるアドバイスの下,いったん人員を整理し,財務的な健全化を図ろうとしているという可能性はあるだろう。CTOであるTino Soelberg(ティノ・ソルバーグ)氏がSteelSeriesに残っているのは確認できているものの,デンマークの(旧)本社にどれだけの人員がいまも働いているのかは,はっきりしない情勢である。
ゲートとの販売代理店業務契約がどうなるのかかは,目下確認中だが,スティールシリーズジャパンの所在地からすると,サイズが請け負う可能性が高そうだ。もっとも実際の活動はというと,サイズとは別の,業界内でよく知られた代理店の動きも確認できていたりするので,最終的にどう着地するのかは,まだなんとも言えないが。
いずれにせよ,SteelSeriesを取り巻く環境が,大きく変わろうとしていることは間違いない。それがどういう結果をもたらすのか,ゲーマーは,今後の動向を注視していく必要がありそうだ。
SteelSeries日本語公式Twitterアカウント
SteelSeries日本語公式Facebookページ
#### 以下,リリースより ####
SteelSeries、日本法人設立のお知らせ
2015年9月より「スティールシリーズジャパン株式会社」として新体制にて運営開始
ゲーミング周辺機器のグローバルリーダーSteelSeries(本社:デンマーク コペンハーゲン)は、2015年9月より、新たに日本法人「スティールシリーズジャパン株式会社」(所在地:東京都江戸川区、ゼネラルマネージャー 渡辺剛博)を設立しました。このたびの日本法人設立を通じて、ヘッドセット・キーボード・マウス・マウスパッド・コントローラーなどゲーミング周辺機器のリーディングカンパニーとして、世界中のゲーマーから絶大な支持を得てきたSteelSeries製品を、日本のマーケットにいち早く展開していきます。また単なる製品販売だけに留まらず、ゲーミング市場の活性化そのものを新たな使命として、これまで以上に日本市場と日本のユーザーに貢献します。
■会社概要
社名:スティールシリーズジャパン株式会社
住所:〒134-0003 東京都江戸川区春江町5-11 東亜物流船堀商品センター2F
代表:ゼネラルマネージャー 渡辺 剛博
業務開始日:2015年9月14日(月)
ホームページ:http://steelseries.com
Facebook:https://www.facebook.com/SteelSeriesJapan
Twitter:https://twitter.com/SteelSeriesJp
沿革:
- 2001年 コペンハーゲン(デンマーク)にてSteelSeries社設立
- 2015年 スティールシリーズジャパン株式会社設立
- 関連タイトル:
SteelSeries
- この記事のURL:
Copyright 2010 SteelSeries Aps