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新たな“恐怖”を発掘したいあなたへ。「Steam絶叫フェス:ザ・リベンジ」参加タイトルから,注目してほしいタイトル10本を一挙紹介!
本イベントは,最近ではお馴染みになってきたSteamのテーマ別セールの1つ。今回スポットが当たっているのは,ホラーやバイオレンスをテーマにした作品だ。特設サイトを開けば「バイオハザードRE:4」や「Inscryption」など,テーマに合った人気タイトルが出迎えてくれる。
今回はセールの対象となっている作品の中から,インディーゲームを中心に“一風変わった恐怖”を味わえる10本の作品をピックアップして紹介していく。気になる作品を見つけたら,合わせて掲載したトレイラーも視聴してみてほしい。
「Steam絶叫フェス:ザ・リベンジ」特設サイト
Outer Wilds
22分後に超新星爆発が発生しようとしている小さな惑星系を舞台にした,オープンワールド謎解きアドベンチャーゲーム。プレイヤーはタイムループに囚われた宇宙飛行士となり,さまざまな惑星を調査しつつ,宇宙に隠された秘密を探ることになる。
主人公は四つ目種族「Herrthian」の若者だが,この惑星系には「Nomai」と呼ばれる別の種族の痕跡が,そこかしこに散らばっている。惑星を渡り歩くほどに成長した彼らは,なぜこの惑星系に到達し,いかにして滅びたのか。それが,22分のタイムループとどう関係しているのか……。複雑に入り組んだ宇宙の謎を,自分の足で解き明かしていくロマン溢れる探索を楽しめる。
本作の惑星系は非常に小さなものだが,宇宙のロマンと無慈悲さはしっかりと表現されている。下手に恒星に近づけば凄まじい引力で焼き尽くされ,慣性が乗った状態で宇宙に出れば帰還は不可能になってしまう。いわゆるホラー的な恐怖とは別の“無限の空間”に挑む,ここにしかない怖さを体験できる作品だ。
Black Book
近世に足を踏み入れたロシア帝国の辺境地帯を舞台に,闇夜に紛れる悪魔の軍勢と戦う魔女「ヴァシリーサ」の姿を描くRPG要素が特徴のアドベンチャーゲーム。スラブ神話をベースにした世界はダークながらも美しく,神秘的な色合いを見せてくれる。
ヴァシリーサは出会った悪魔の情報を記憶する本を持ち,バトルではそれらを召喚して戦うことになる。ただし,召喚するのは悪魔である以上,見返りを要求してくるので注意が必要だ。
独特な世界観で話題を集た本作だが,リリース当初は日本語に対応していなかった。物語が重要なゲームだけにプレイを諦めていた人も多かったと思うが,実は8月23日に日本語を含む新たな言語を追加するアップデートが行われている。本作をウィッシュリストで眠らせていた人は,この機会に購入を検討してみてもよさそうだ。
The Painscreek Killings
ゴーストタウンと化してしまった小さな町「ペインスクリーク」を襲った事件の真相を究明するため,自分の足で情報を集めていく謎解きアドベンチャーゲーム。プレイヤーは新米ジャーナリストのジャネットとなり,町に残された記録から真相を導き出していくことになる。
システムは「1つの町をまるごと使ったオープンワールド型の脱出ゲーム」といった趣で,いつでも自由な順番で町を調査できる。クエストマーカーやヒントシステムなどは存在せず,自分でメモをとって情報を繋ぎ合わせていく,リアリティのある調査を楽しめる。
完全に無人と化した町はどこか不気味で,町に隠された秘密が姿を見せるたび,ゾワッとする感覚がやってくる。雰囲気満点の硬派な謎解きゲームへの挑戦を求めている人であれば,かなり熱中して楽しめる作品になるだろう。
Unheard ―罪の代弁―
犯罪の現場に残された“音”を頼りに情報を収集し,事件を解決していくミステリーアドベンチャーゲーム。記録された会話の内容や,それに付随する音,記録されたタイミングなどを組み合わせて,事件の真相を暴き出そう。
キャラクターの名前なども音声から聞き出す必要があり,リアルな調査官のように集中して音を聞くことになる。画面にはマップが表示されており,どの地点の音声を聞くかはプレイヤーが選択可能だ。キャラクターの移動経路などを予測しつつ,決定的な情報を得られる場所を探さなければいけない。
ゲーム本編の謎解きはそれほど難しくないが,各種DLCは十分な手応えのある内容になっている。無料DLCの形式で配信されている追加シナリオもあるので,本編を攻略したら今度はそちらに挑戦してみよう。
UNDYING
ゾンビの大量発生によって終末を迎えた世界を舞台に,我が子を守る母の姿を描くサバイバルアドベンチャーゲーム。プレイヤーはゾンビウイルスに感染した母となって,自身がゾンビと化してしまう前に,息子に世界を生き延びる手段を教えていくことになる。
資源は常に不足しており,息子と協力して探索を行って資源を収集したり,クラフトや調理をしたりして,限られたリソースを有効に活用する必要がある。母の体には少しずつ異変が起こり始めるので,息子に十分なスキルを習得させなければ,生き残るのは難しい。
本作はアーリーアクセス中で,12月7日に正式リリースを迎える予定だ。現時点では日本語に不自然な点が散見されるが,これはアーリーアクセスの終了に合わせて正式なものに差し替えられることになっている。本作は後に価格が上がることが発表されているので,フルリリースで購入を考えていた人は今回のセールが買い時だ。
Ring of Pain
円形に並べられたカードをダンジョンに見立て,異形のモンスターや,危険なギミックを攻略していくターン制ローグライクゲーム。カードを使用するがデッキ構築要素は存在せず,限界まで抽象化されたダンジョン探索型のローグライク体験を楽しめる。
プレイヤーができる行動は,主に「隣(左右)のカードに移動する」「現在目前にあるカードを選択する」「所持している魔法などを使用する」の3種類で,選択したカードがアイテムであれば獲得し,モンスターであれば攻撃できる。一度対面したモンスターを横切るとダメージを受ける可能性があるので,カードの“並び”を把握して動かなければいけない。
また,並びを調整して爆弾などの罠を敵にぶつけたり,外見を見て戦う敵を選んだりと,パッと見の印象からは想像もつかないほど硬派で緊張感あふれる作品となっている。展開はスピーディで1プレイは短いので,短時間で真面目に向き合える作品を求めている人は要チェックだ。
DREDGE
人里離れた地にある忘れ去られた島々「マローズ諸島」の漁師となり,小さな船を操作して生活費を稼いでいく釣りアドベンチャーゲーム。集めたお金で船を改良し,陰鬱としたどこか不気味な雰囲気と,雄大な自然の美しさが同居する島々の謎を解き明かしていこう。
謎多きマローズ諸島の背後には,それが忘却されるに至った理由が隠されている。住民からは,海底に沈んでしまった物品のサルベージなどの依頼を受けることもあり,そうした交流を通じて地域の歴史を垣間見ることができる。
本作の大きな特徴は,クトゥルフ神話にインスパイアされたというホラー要素の数々だ。グロテスクな外見の怪魚や,霧に紛れて水面に現れる巨大生物の影など,正気度が削られそうな存在がヌッと現れる。海という舞台と,クトゥルフというテーマを存分に生かしたホラー体験を求めている人にはピッタリの1本だ。
Killer Frequency
ある時,ラジオ番組のDJとして仕事をしていたプレイヤーの元に,切羽詰まったリスナーから電話がかかってくる。その内容は,「殺人事件に遭遇してしまった!」という衝撃的なものだった! 通話相手から情報を引き出しつつ,適切に指示を出してリスナーを殺人鬼から生き延びさせよう。
番組を放送する施設には,地図やテープレコーダーといったオブジェクトが存在し,これらを探索することで解決のヒントを得られることも。電話での会話は一度きりでログもなく,選択は後戻りができないものばかりと,リアルな犯罪の瞬間に立ち会っている緊張感を楽しめる。
ホラーテイストではあるものの,1980年代アメリカのレトロでおしゃれな雰囲気と相まって,独特な味わいのある作品となっている。一風変わった作品を求めている人は,トレイラーでその空気感をチェックしてみよう。
リサーチアンドデストロイ
滅びたはずの超危険生物「人類」となって,超自然的存在が平和に暮らす地球を制圧していく,ターン制の三人称視点シューティングアクション。地球をふたたび支配下に置くため,超常の存在を調査(リサーチ)&殲滅(デストロイ)していこう。
システムは非常に特徴的で,本作はアクションゲームでありながらターンの概念がある。自分のターンでは,3人の科学者を操作して移動や射撃を行い,全員の行動が終わったら敵勢力が行動を開始する。こちらのターン中は敵が動かないので,エイムが苦手でも落ち着いて狙うことが可能だ。
敵を撃破すると調査が進み,新たな装備品や武器がアンロックされる。超自然的存在から取り返した地域に「大学」を建設すれば調査の速度を高められるが,あまり広範囲に支配領域を広げると反撃を受ける,といった戦略シム風の要素も取り入れられている。
なかなか珍しい要素が組み合わさったゲームだが,不気味ながらもコミカルな世界観も含めて,不思議な噛み合いを感じる作品だ。体験版も公開されているので,まずはダウンロードして遊んでみるのをオススメする。
Outcore: Desktop Adventure
プレイヤーのPCに迷い込んでしまった少女「ルミ」と一緒に,Windowsのペイントやメモ帳といった機能を使ってゲームを楽しむ無料アドベンチャーゲーム。ルミは記憶を失っているので,いろいろな遊びを通して過去を探っていこう。
デスクトップ全体を活用した演出の数々には「そんなこともできるのか!」と驚かされること請け合いだ。基本的にはパロディ満載の明るい雰囲気の作品なのだが,随所にフィクションが現実に“染み出して”くるようなブルッとさせる演出もあり,ホラーなテイストを感じられる要素も少なくない。
最後まで無料で遊ぶことが可能で,サウンドトラックを含む各種有料DLCは“お布施”に近い存在となっている。セールの対象作品と言いつつ無料のタイトルを紹介するのもどうかと思わなくもないが……。なかなか紹介できないゲームなので,この機会に取り上げさせてもらった。気になる人はダウンロードして,ルミをデスクトップに招待してみよう。
「Steam絶叫フェス:ザ・リベンジ」特設サイト
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