OBT開始＆パッケージ発売前日に「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン」“キックオフプレスミーティング”開催

　MMORPG「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン〜アングマールの影〜」（以下，LotRO）のオープンβテストの開始と，パッケージ版の発売を明日（5月11日）に控えた本日（5月10日），同作の日本サービス運営を担当するさくらインターネットは，都内で“キックオフプレスミーティング”を開催した。

さくらインターネット 代表取締役社長兼最高経営責任者 笹田 亮氏

　冒頭から登壇した，さくらインターネットの代表取締役社長兼最高経営責任者 笹田 亮氏は本作の要素を，

・イギリスの作家，J.R.R.トールキンが1954年に生み出した世界初の大人も楽しめるファンタジー小説「指輪物語」が題材
・開発元のTurbineが，トールキン財団の許諾/内容チェックを受け，原作の設定を忠実に再現
・5000万平方メートルもの広大な土地を持つ原作の舞台，中つ国で，小説や映画に出てきた場所や登場人物と接することができる
・4種族と7クラスが存在する
・一つのアカウントで五つまでキャラクターを作成できる
・ゲーム内で音楽を演奏できる
・対人戦，攻城戦では，モンスターとなってプレイすることもできる
・生産は，職業が7種類で専門分野が10種類存在する

などに分けて紹介。挨拶もそこそこにこれらについて語り始めたあたりから，笹田氏がLotROに惚れ込んでいる様子がうかがえた。

テクモ 代表取締役社長 安田善巳氏

　続いて，本作が提供されるゲームポータル「LieVo」から，テクモの代表取締役社長 安田善巳氏が登壇。「コンピュータゲームが1962年にマサチューセッツ工科大学の研究室で産声を上げ，進化をしていく中で，指輪物語の影響を受けることで作品ごとに確立した世界観，ルールを持つようになっていった。そういう意味でトールキンは，コンピュータゲームに創造性という新しい息吹を吹き込んだ，“コンピュータゲームの母”である」と語った。そんな指輪物語が，半世紀の時代を経て，新しい時代を切り開こうとしているオンラインゲームとなることは，安田氏にとって「非常に不思議な巡り合わせ」と映っているようだ。
　また，安田氏は笹田氏の欧米MMORPGに懸ける情熱やこだわりを，「尊敬と親しみを感じている」と評し，本作にとどまらず，日本のオンラインゲーム市場を盛り上げる共同プロジェクトを今夏にも発表したいと結んだ。

グリー 代表取締役社長 田中良和氏

　さらに，120万会員を擁する老舗SNS「GREE」を運営するグリーの代表取締役社長 田中良和氏も登壇し，GREEにLotROの公式コミュニティを設立することを発表。これには，携帯電話からもコミュニティにアクセスできるGREEとのコラボレーションによって，LotROをさらに盛り上げていきたいという思惑があるようだ。

　その後，再度登壇した笹田氏は，本作に登場する4種族（人間，ドワーフ，ホビット，エルフ），7種類のクラス（ガーディアン，キャプテン，チャンピオン，バーグラー，ハンター，ミンストレル，ロアマスター）を紹介し，実際のキャラクターメイキング，そして最初のクエストのデモプレイを自ら披露しながら，初めてMMORPGをプレイする人にとっても，取っつきやすい作品であることをアピールした。


■ブログや三つのワールドを駆使したプロモーション展開

　プレスミーティングの終盤には，本作のプロモーションプランとして，以下の三つが紹介された。

●「指輪物語ブログ」の開設

・「ロードス島戦記」などの代表作を持つクリエイター集団，グループSNEの安田 均氏の監修によるゲームリプレイを連載
・水谷さくらさん，松下まゆみさん，永田美穂さん，石原啓子さんら，LotROのイメージガール（後日公式サイトで名称を募集予定）による，ゲーム日記
・さくらインターネットスタッフブログ
・“サプライズ”ブログ

●推奨スペックマシンのリリース

　サードウェーブ，九十九電気，マウスコンピュータから，LotRO推奨スペックマシンをリリース予定

●三つのゲームワールドで，異なるタイプの運営を実施

・Aeglos（アイグロス）……ノーマルワールド
　エルフの言葉で「つらら（氷柱）」を意味する名称が付けられたこのワールドは，指輪物語にちなんだストーリーイベント，ゲーム機能を活用したチャレンジイベントなどが行われる

・Narya（ナルヤ）……ロールプレイワールド
　エルフの三つの指輪のうちの一つ，「火の指輪」から名付けられたワールド。ここでは，より指輪物語の世界に没頭できるようなイベント，指輪物語の住人としてロールプレイを楽しめるイベントを予定。なお，グループSNEによるゲームリプレイは，このワールドでの出来事が元になる

・Grond（グロンド）……チャレンジワールド
　サウロン率いるモルドール軍が使う「破壊槌」から命名されたワールド。イメージガールは，このワールドでプレイする予定。ちなみにイメージガールの4名は，「毎日のようにプレイしてくれる人達を選んだ」とのこと



　一部繰り返しになるが，本作は明日，オープンβテストとパッケージ版の販売を開始し，5月25日（金）〜31日（木）にパッケージ版購入者限定の“プレミアム先行サービス”を行ったのち，6月1日（金）に正式サービスをスタートする予定。
　そういう意味で，今回のプレスミーティングは，新情報を一挙に公開するというより，明日に向けて弾みをつけようというものに感じられた。
　4Gamerでは，ゲームシステムなどについては「こちら」に，指輪物語の世界観については「こちら」に掲載済みなので，併せてチェックしてほしい。


　なお，「こちら」でお伝えしたとおり，明日，秋葉原のヤマギワソフト館，ソフマップ秋葉原本店アミューズメント館，アソビットゲームシティで，イメージガールが登場するパッケージ版発売記念イベントが実施される。購入者には，当日だけのスペシャル特典が用意されているそうなので，平日ではあるが，都合の付く人は足を運んでみてはいかがだろうか。（TeT）

●左から，松下まゆみさん，石原啓子さん，水谷さくらさん，永田美穂さん

●上段左：水谷さくらさん
「今回，スペシャルサポーターとしてのお話をいただいたのをきっかけに，映画の『ロード・オブ・ザ・リング』を見たところ，エルフのレゴラスがあまりにもかっこよくて，何回も見てしまいました。ゲームは先ほど初めて見たのですが，映像が綺麗でびっくりしています。早く遊べることを楽しみにしています。自他共に認めるゲードル（ゲーマーアイドル）になるためにも，LotROをやり込んでいきます」

●上段右：松下まゆみさん
「プロモーション活動や，指輪物語ブログなどの活動を通して，皆さんと一緒にゲームの世界を楽しんでいきたいと思っていますので，よろしくお願いいたします」

●下段左：永田美穂さん
「プライベートでもゲームが大好きで，いろいろなゲームで遊んでいるのですが，RPGの経験はありませんでした。でも今回，この魅力溢れる作品をプレイできるということで楽しみにしています」

●下段右：石原啓子さん
「これから毎日のようにこのゲームに参加していくと思うのですが，物語の世界にどっぷり浸かって楽しみながら，皆さんと一緒にゲームを盛り上げていけるようにがんばります」