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[GC 2007#079]1Cの一押しFPS「Cryostasis」は,ハイレベルなグラフィクスがウリ
気象学者のAlexander Nesterovは,北極基地「Pole 21」で働く気象学者。いろいろな偶然が重なった結果,彼は,数年前に氷海に閉じこめれたまま凍てついた砕氷船「North Wind」の内部から出られなくなってしまう。
船内を歩き回るうちに,彼は“Mental Echo”と呼ばれる現象に遭遇する。これは,過去にその場所で起きたことがビジョンとなって再現されるというもの。本作でプレイヤーはAlexanderとなり,迫り来る寒さと戦いながら,船からの脱出を目指す。しかし船内では,変わり果てた姿の船員達がプレイヤーに襲い掛かるのだ。
とくに,船内の凍てついた様子が非常に緻密に描かれており,Mental Echoによって過去の船内の様子がフラッシュバックするシーンで,その効果を確認できる。テクスチャやモデリングなどは,正直言ってまだ粗いと感じたが,グラフィックスエンジンのポテンシャルはなかなかのものであるようだ。
例えば,凍りついたレンチが机にへばりついて使えないとき,Mental Echoを使って過去のレンチの位置を変え,持ち上げられるようにするといったことが可能なのだ。
ただし,Mental Echoを発動させる方法については教えてもらえず,そのことも物語の核となっているようである。果たして,North Wind船内で何が起きたのだろうか。
ロシア製タイトルは日本での入手が難しく,また発売予定日がめったに守られないため,そもそも売られているのか開発中なのかが分からない場合もある。このへんがクリアになれば,なかなか期待の持てるタイトルだと感じるのは筆者だけではないだろう。
なお,Cryostasisの発売予定時期は,「2008年のいつか」とのことだった。(松本隆一)
- 関連タイトル:
クリオスタシス 日本語版
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