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Fallout 3 連載 荒野に咲いた一輪の花 / 最終回:荒野に咲く花
戦いが始まった。
最初にこちらに気がついた金網の近くにいるスレイバー(奴隷商人)が反応し,それに呼応してプラットフォーム上の見張りがミニガンを構えて撃ち始めた。少し離れたところにいた二人の女奴隷商人もこちらに気がつき,銃を抜いて近づいてくる。
金網のスレイバーは,ハンティングライフルでこちらを狙ってくる。バレル束の回転数が十分に上がったミニガンは,こちらに向かってすさまじい勢いで鉛の弾丸を吐き出す。そして,こちらを射程内にとらえた女商人達はハンドガンを撃ち始めた。
ステルスボーイの効果が切れたあたしは,その瞬間から転がるように後退を始めていた。構えていたアサルトライフルを抱え込みながら,今やってきた入り口付近へと逃げ込もうとする。あそこなら,上に頭蓋骨が並んでいた衝立の背後に身を隠せると思ったからだ。
三方からの銃撃が始まり,火線は一瞬前にあたしがいたところを薙いで,すぐに今いるところにずれてくる。かすめた弾丸のいくつかに肉をえぐられながら,あたしは衝立の裏に転がり込んだ。
衝立の向こう側をミニガンの弾が雹のように叩く。あたしは自分の体の状態をチェックしつつ,アサルトライフルに弾薬がフル装填されているかどうかを確認した。姿勢も確認すると,しゃがんでいる。いけない。あわてていたので自分がしゃがんだままでいることに気がついていなかった。立ち上がってここまで走っていればダメージはもっと少なかったかもしれな……いや,今はそんなことを考えている場合じゃない。
とりあえずスチム2本を身体に突き立ててヘルスを半量程度までもどし,追撃してきた敵が走り込んでくるであろう右方へと銃口を向ける。
ハンドガンの女スレイバーが撃っている。女の身体と自分の間に障害物がない状態まで身体をズラしてV.A.T.Sを起動。命中率の高かった腕の部分に狙いを定めて射撃を開始する。数度の点射で左腕は女の身体から離れ,クルクル飛び去った。女はその勢いのまま後ろに飛んで倒れた。
遠くのほうにいる奴隷商人達も反応し,こちらにぞくぞくと集まっているのが雰囲気で分かる。状況を確認するため遮蔽物の隙間や上からあちら側をのぞき見ようと試みるが,少しでも身体をはみ出させると,そこを狙ってミニガンの連射が行われるので,思うようにいかない。
二人のスレイバーが右手側,こちらを射撃できる位置まで来た。かする銃弾に顔をしかめながら衝立に身体を押しつけるように身を隠す。こうやって死角に入り,もっとこちらに近づいてくるようにしむけ,十分な距離まで来ていることを気配で確認したら,すばやく身体を開いて正面から迎撃した。
一人の頭をクリティカルヒットで吹き飛ばしたが,その間にもう一人が放ってくる弾がいくつか身体に当たり,ヘルスを減らされてしまう。額から流れてくる自分の血で視界がにじむ。そのまま眼をすがめて狙い,二人目の腹と胸をフルオートで撃つ。カートリッジがカラになるのと同時にそいつの身体の前面が真っ赤になって倒れた。
――はあ,はあっ,息が苦しい。
次の状況が来る前に回復しようと持ち物に目を向けて,食べられるものを手に付いた順に口の中へ放りんだ。そのとき,能力値を上げる錠剤があることに気が付いた。
これまではあまり積極的に使ってこなかったドラッグの類だが,今こそ使うときだろう。「Buffout」「Mentats」などとラベルの付いたそれらを水とコーラを使って喉に流し込み,「Psycho」という使い捨ての注射器型の薬もあったので迷わず使った。これはどうやら攻撃力が増す薬らしい。
振り返ると,刀を振りかざしたスカートの女がすぐ近くまで迫っていた。しまった。リロードをしていなかったので,それが終わるまで斬激に耐えるしかない。頭上から振り下ろされる一撃一撃がとてもキツく,肩口を斬りつけられると気を失いそうになるほど痛い。
それに,この女はたぶん尋常じゃない。首輪を付けているから奴隷なんだろう。見ればCloverという固有名を持っているNPCだ。なるほど,名なしのやつらとはちがうんだ。
識別に「Slaver」とか「Raider」とかではなく固有の人名が付いているということは,このキャラクターはたぶん,クエストをもらったり話しかけたりといったインタラクトが可能なNPCだ。
パラダイスフォールズは別の方法で訪れれば町として機能する場所だ。そのとき彼らは商人や住人として,あるいはクエストの関係者として,つまりは普通の人間としてこちらに接してくれるはずだ。彼らと普通に会話する――あるいはそんな未来もあったのかなぁ,と夢想する。けれど,あたしの成したこの選択では,彼らはただただあたしを殺そうとする敵で,あたしは彼らを倒すことでしか生き残れない。
長かったリロードを終えて,至近にあるCloverの顔面に銃口を向けて射撃する――が,近くまで詰め寄られているせいで狙いがそれて当たらない!
まずい。得意ではないがメレーウェポンで応戦する。以前倒れている兵士の死体から取り上げた小型のチェーンソーのような武器を取りだして構える。スイッチを入れると耳障りな音を立てて歯が回転を始める。あたしはそれを刀を持った女のピンク色のワンピースの胸元に力一杯押し当てた。
じゅじゅじゅと肉を削ぎながら回転するブレードが沈んでいく。耐え難い感触が手に伝わってくるが,さらにぐっと力を込めて奥へと押し込む。しかし,Cloverは狂ったように刀を振り回すことをやめない。どうなってんだ? ブレードが女の胸からさらに腹の方へ,ぎゃぎゃぎゃぎゃと引っかかりながら降りていき,身体の前面から噴き出すものが二人の向き合った側すべてを真っ赤に染め終わると,やっとCloverは倒れた。
――はあ,はあ,はぁっ,―――――。息があがる。
Cloverの死体を身体から引きはがして蹴り倒し,目を向ける。
―――恐ろしい。これが選択の結果。ほかの可能性を摘み取りながらしか生きていくことができない現実に身体が震える。選ぶとはそういうことなんだ。ここでは選択をせずに生きていくことはできない。そして選択するということは,こんなにも恐ろしい。
ぬるぬるする顔と両手のひらを拭う。口に詰めたスナックをばりぼりかじり終えると,体力を回復させられる食べ物はほとんどなくなった。まだ足りないヘルスを,スチムの針を身体に突き立てることで補う。行動力を増すための「Jet」というドラッグもたどたどしい手つきで吸引する。
その間も,見張り台からのミニガンの連射は薄い衝立の向こう側を叩き続け,その音と空気の振動を感じるたびに胸がビクンと跳ね上がる。まだ,終わらないようだ。
こちらをのぞき込みながら拳銃を撃っていたスレイバーの一人に狙いを定め,撃つ。位置取りがうまくいって,数度のバースト射撃で首から上を吹き飛ばす。次! 看板の裏に一度隠れてリロードを終えて,やってきたターゲットを目視しようと身を乗り出すと,正面すぐ近くに立っている男がロケットランチャーをこちらに向けているのが見えた。
あ,これは本当にまずい。
すぐにV.A.T.Sを起動して撃たれる前に倒そうと試みるが,行動ポイントの自然回復が足りなくて殺しきれない。V.A.T.Sの効果が切れたところでミサイルを撃たれた。身体のすぐ横に着弾して爆発し,あたしの半身がつぶれた。
……血が足りないのか目がかすむ。それとも目が見えないのはひどい爆煙のせいかもしれない。次を撃たせてはダメだ。這いずりながら身体を動かし,男のほうになんとか銃を向けてトリガーを引く。バタバタバタと発射された銃弾の中の一発が,あと少しだけ残っていた男の最後のライフを削り取った。
―――痛い。現実は痛い。選び取ることはこんなにも痛いことだ。痛いのは自分の選択が世界を変えていくからだ。あたしの住むこの狂った土地では,それが人の血を流し,命を奪うこともあるからだ。
スチムを何本も使って身体を立て直す。歩けるようになったがスチムがもう底をつきかけている。なくなったら終わりだ。
次は,少し離れた金網の陰からハンティングライフルでこちらを狙ってきている男。あいつは初めからあの位置にいるので,こちらに引き寄せられる見込みはない。この距離なら走り込んで頭に向けて銃を乱射したほうが早そうだ。ミニガンの弾幕にさらされることになるけれど,どのみち次の相手はそのミニガンだし,そちらに近づいていかなければいけないことに変わりはない。
男の位置を確認し,タイミングを合わせて衝立の背後から飛び出した。見張り台の上にあるミニガンの銃身が回転を始める音が聞きながら,男との間の距離を一息で詰める。ライフルのボルトをいじる男のすぐ横に滑り込み,腰の高さにある男のこめかみのごく近くに銃口をあわせて撃ちまくる。男の頭部はつぶれ,飛び散った血があたしのアサルトライフルの銃身を湿らせた。
現実は痛く,人間の死体はこんなにも恐ろしい。浴びる返り血の熱さを感じるたびに,今にもあたしの正気はどこかへ行ってしまいそうになる。
人を傷つけ,身体が壊れれば命が失われるということは,Vaultでは誰かの手によってあたし達の目から隠されていた。そうすることによって,その誰かは,子供達の目の前から,命の重さや,自分や他人のそれを考える機会を隠し,奪い取っていたのだ。
ミニガンの弾が飛んでくる中を,プラットフォームに続く階段めがけて走る。進む先からこちらに向かってまっすぐにバラまかれる弾丸のうちのいくつかが顔の横を通り過ぎて,そのときに起こる風が頬を触る。そのたびにあの弾丸があたしの目から頭蓋の中に入り込み,後頭部の,こぶしほどの大きさに空いた穴からいろんなものが噴き出るシーンが脳裏に浮かぶ。だが,足は止めない。あいつさえ静かになればだいぶ希望が持てるようになると思いながらその距離を駆け抜け,階段に足がかかる直前―――視界の右から別の男が現れた。
両手持ちの大きなハンマーを抱えた男。しまった,反応できない――。男はその重い武器をあたしの顔のあたりを通る軌道で水平に振り抜こうとする。その鉄塊で一撃,さらにもう一撃――頭の横を殴られて,あたしは“横向きにコンニチワ”みたいな面白いポーズにさせられた。あまりの痛みに意識を持って行かれそう……。
……あたしは掃き溜めじみたこの世界をここまで生き抜いた。唾棄すべき場所。なくなってしまえばいいと思った荒野。つらい目にもあったけど,またこんなことになっている。最悪の状況の中にいて,あたしは…………アハハハ。どうしてか,まだすべきことが残っていると感じている。あたしにも,ほんの少しだけどできることがある。いやだって,本当にあったじゃん。ひょっとしたら,ここを生き抜いて,何かもっと,とてもすばらしいことに手を貸す機会だってあるかもしれない。
――――プハッ! ぁあ,まだ動けた。
体を起こしながらハンマー男の顔に弾丸を立て続けにめり込ませようと試みるが,完全なメレーレンジに入り込まれているのでうまくいかない。
ミニガンを連続で当てられないように,その射線を横切るように動きながら,目の前の顔に銃口を合わせる。今度はうまくほとんどが頭に当たり,ハンマー男の頭部はパチンと弾けて血煙を吹いた。
選択することは怖いことだ。その選択がすぐに誰かや何かの死に結びつく,こんな世界ではなおさらだ。だけど,そうあるしかないのなら,そうやって生きて,なにかできることがあるなら,選ぶことの怖さに負けない強い人間に,あたしは―――。
弾かれたように階段を駆け上がり,ようやくたどり着いたミニガンの男に肉薄して,もうAPがないのでそのままメッタ撃ちにした。
だけど,相手も止まらない。回るバレルをこちらに向けて引き金を絞り込む。気持ちがくじけそうになるのを避けるために,頭に受けているダメージのことと,足の肉が削り取られていることを無視しながら,こちらも相手の目玉に突き刺されとばかりに銃身を突き出して射撃する。ミニガンからの弾の嵐がもう少しであたしの命を完全に削り取るちょっと前に,男の動作が止まった。
そして,もうこの場所に,あたし以外で動いている者はいなくなった。
――戦いを終えたあたしの身体で,血で濡れていないところは一か所もなかった。
今のあたしには分かる。他人の身体でも,あたしの身体でも,斬りつけて血が出ない場所なんて,一か所だってないってことを。
町の奥に歩を進めると,奴隷が閉じ込められている囲いは簡単に見つかった。表からカギを開けることでクエストログはアップデートした。囲いの中には何人もの奴隷がいた。
救出しに来たのは子供なので,どこにいるのかと見回すと,隣の囲いの中にいた。話しかけて事情を教えると,子供達は町の外へと駆けだしていった。これでOK。囲いの中には大人の奴隷も何人もいたが,彼らは自分達で何とかするだろう。
依頼のとおりに子供達を奴隷商人の手から助け出したので,リトルランプライトに戻れば,おそらく中に入れてくれるだろう。けれども……あたしにはそこよりも先に行くところがあった。
メガトンは大きなすり鉢型のクレーターの上に作られた町だ。その中央,最も低くなっているクレーターの中心には,戦時に落とされた巨大な不発弾が鎮座している。
近づいていくと,いつもそこで爆弾に向かって語りかけている説教師の姿が見えた。町の中心地なのでここはいつでも比較的人通りが多い。何か言われることはないと思うが一応,話に夢中になっている説教師からは見えないところから爆弾に近づいて手を伸ばし,おそらく起爆関係のものは,このあたりにあるんだろうと見当を付けていた場所を探る。それはすぐに見つかった。
調べてみるとこの爆弾は,確かに今は単なる不発弾だが,手を加えれば爆発させることも可能なようだ。爆発させるには専用の道具が必要だが,絶対に爆発しないよう起爆機能を完全に停止するのは今すぐにでもできる。
あたしは爆弾の機能を完全に解除した。町の保安官にその旨を伝えたら,この件は終了。報酬として家をもらったけど,今のあたしにとってはこれはオマケみたいなものよね。
その後,町の中で旅装を整えて再び出かけようとしたところで,住民に突然声をかけられた。
「これ受け取ってもらえますか? その……あなたにお礼したいって,みんなで」
わたされたのは食べ物だった。あたしのことを話に聞いて,あたしの旅に必要だろうってみんなで持ち寄ってくれたとか。なんだよ……もぅ……っ。あたしはお礼を言って,あとはもう恥ずかしかったので,サッサカサッと町の出口へ向かって歩き出した。
――メガトンの町を出て荒野をしばらく北に進むと,かつて過ごしたVault 101の入り口近くにさしかかる。あたしは立ち止まって,そちらを見ながら少しの間,考えた。
Vaultで生きるのは楽だった。それは,選択肢を与えられなかったからだ。自分の頭で考えて,自分で選び取れる人間になることを,Vaultは許さなかった。
あたしの前には「メガトンの町を吹き飛ばす」という選択肢も用意されていた。しかし,目の前に示されたいくつかの可能性の中から,あたしは「爆弾を爆発させない」という選択肢を,自分の意志で選び取った。だからこそ,この選択はあたしにとって,価値がある。
あたしが今いるこの世界は,どこかで歯車がずれたことで,人が人を簡単に殺すようになってしまったディストピアだ。けれども,たとえ安全であっても可能性や選択肢を初めから与えてもらえない世界があるとしたら,やっぱりそこもディストピアだ。
あたしはポケットを探って爆弾の起爆装置,Fusion Pulse Chargeを取り出して,それをポーンと遠くへ投げた。それは荒野の固い岩肌にぶつかり,カシャと鳴って壊れて落ちた。
大戦後に降り積もったフォールアウト――死の灰による影響で,ウェイストランドに花は見られない。しかし大戦前の世界には,荒野の痩せた土壌にもしがみついて咲く,そんな種類の花もあったとか。それはどんな花だったろうかと想像を巡らせ,それがあたりに咲いている風景を思い浮かべながら,ひょっとしたらこうやって荒れ地に立つあたしの姿はその花に似ているんじゃなかろうかとか考えて……いやいや,やっぱりそんな,花なんかに自分を例えるのは恥ずかしいと思い直して……あたしは鼻の頭をかいた。
Fallout 3に登場する武器関連スキルには,“Big Guns”“Energy Weapons”“Explosives”“Melee Weapons”“Small Guns”,そして“Unarmed”の六つがある。
初めてキャラクターを作る際にはこれらがゲーム中でいったいどういう扱いになっているのか分からないため,結構戸惑う。実際のところ,これら六つのスキルは,同列に扱えるものではなく,非常に役に立つものと今一つ使いづらいものに分けられる。それなのに,インタフェースでは同列に並べられているので分からないわけだ。ここではそのあたりを,ビギナーにとって分かりやすいことを重視して,やや誇張もしつつ解説しよう。
まず,この六つの中から「通常戦闘において普通に使える武器スキル」として挙げることが可能なのは,Small Guns,Energy Weaponsのみだ。だから初回のプレイではこのどちらかを伸ばしていくつもりで進めればいいが,そのうえでさらに強く推奨したいのはSmall Gunsのほうだ。なぜならゲームの序盤で入手できる武器のほとんどがSmall Guns系だからである。
では,Energy Weaponsはどういう扱いなのかというと,ゲームを進めていって,メインストーリーが後半にさしかかると,エネルギー系の武器/弾薬を入手できる機会が増えてくる。そうなると,こちらの系統の武器は形の似た実体弾系武器よりもやや性能が高いので,Energy Weaponsスキルを伸ばしていた人はよかったね,という話になってくるわけだ。
「初回のプレイでは,まずはメインストーリーを集中的に楽しみたい」なんていう一般的なケースでは,やはり筆者としてはSmall Gunsの使用のほうがおすすめだ。
ほかの武器の説明もしておこう。
Big Gunsだが,まずこのスキルで使用する大型武器が,ゲーム序盤ではやはりほとんど手に入らず,さらに弾薬も手に入りにくい。Big Gunsの弾不足に対しては,ゲームを進めていってもこれといった改善策が現れることはなく,日常的に「お金を貯めて,商人から弾を買う」みたいなことをする必要があるようだ。いずれにしても,この武器はビギナー向きではない。
Explosivesは,地雷や手榴弾などの爆発物を扱うスキルだが,これらもやはり序盤では手に入りにくい。ゲームを進めたところで,そもそもこれらがプレイヤーキャラクターのメインウェポンになるということは考えづらいわけで,やはり初めて作るキャラが最初からがんばって伸ばすようなスキルではないだろう。
Melee Weaponsは,意外と武器の種類も多く,弾薬を必要としないという長所もあるため,使うと面白いスキルだ。だが,基本的にFallout 3はプレイヤーが射撃で戦うことを想定して作られたデザインであり,例えば本作の特徴の一つであるV.A.T.Sによる特定部位への攻撃はメレーウェポンでは使用できないし,遠距離からの部位攻撃ができなければ,そこから広がっていく戦術的な面白さも味わえない。だからやはりMelee Weaponsはビギナーがメイン装備として選択すべき武器ではないといえる。
最後のUnarmedだが,ゲーム内にはこぶしに装着するタイプの武器や,Unarmed戦闘にフィットしたパークスなどもあるが……やはりMelee Weaponsと同様の玄人向けの戦闘スキルだと判断できる。
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