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ワールドサッカーウイニングイレブン 2010

KONAMI
発売日：2009/11/05
価格：7980円(税込）

海外での評価: 78; Powered by metacritic

ワールドサッカーウイニングイレブン 2010

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2010/01/07 13:24

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョーゼロ / 第62回：「独占手記私が見たSUPER J-CUP」

著者近影

　新年あけましておめでとうございます。
　2000年問題がどうのこうの言われてから10年経って，2010年となりました。私自身のこの10年を振り返ると，ノストラダムスの大予言が当たってくれてたほうが良かったのかなと思わなくもないですが，それを言い出したらマガジンミステリー調査団通称MMRの存在意義が吹き飛んでしまうので言いますまいて。
　ともかく，今年も非才の身でありながらも皆様に可愛がられるよう，また，皆様に楽しんでいただけるよう努力してまいりますので，本年もこの「男色ディーノのゲイムヒヒョーゼロ」および男色ディーノを，どちらかというと男色ディーノを，本音をいうと男色ディーノだけを，どうぞよろしくお願いいたします。
　……とまあ，思ってもいない挨拶が済んだところで，年末年始のゲイムプレイ近況をば。
　はふん!!　「ワールドサッカーウイニングイレブン 2010」（PlayStation 3/Xbox 360/Wii/PSP/PlayStation 2。以下，ウイイレ 2010）と「プロ野球スピリッツ6」（PlayStation 3/PlayStation 2。以下，プロスピ6）しかヤってねえ!!

　イヤ違うのちょっと待って。これには深い事情があってですね，年末年始は色々と忙しいわけですよプロレスラーって。
　だってホラ，みんなが休みのときに大会が行われるわけじゃん？　となると，ゴールデンウィークと夏休みと年末年始はどうしても忙しくなるわけで，そうなると家に帰ってちょこっとプレイして寝る感じになるわけよゲイムライフっていうかライフが。
　そうすると一試合10分やそこらで終わるスポーツゲイムはストーリーを思い出さなくていいし，気分転換になるしで，働く大人にはもってこいなわけ。逆に，スポーツゲイムを毎日プレイしてるってことを褒めてほしいわマジで。
　それに，ウイイレ 2010に関していえば，ナイジェリアでDivision 2まで行ったし，プロスピ6に関しては阿部慎之介とサブローを同時に引くなんてミラクルも起こったしと，かなりの充実を見せてるわけよ。そう，ゲイムライフとしてはなんら恥ずべきところのない年末だったわけ。
　それのどこに問題があるっていうの？　ウンあるな。新しいゲイムを開拓しろよと自分でもそう思うよ。実際「AGAIN FBI超心理捜査官」と「ゼルダの伝説大地の汽笛」は手元にあるけど，手をつけていない状態だし。

　という状況を踏まえ，今回は忙しかった年末年始の初っぱなともいえる「SUPER J-CUP 5th STAGE」についての独占手記をお届けしようと考えている次第です。
　そんなことプロレス専門誌でやれよという声が聞こえてきそうだけど，プロレス専門誌からのオファーがなかったんだから仕方ないじゃない！　だから，私が持つ最大のメディアであるところの，この連載で発表するしかないわけ。ゲイム用語を交えりゃそれらしく見えるわよ，きっと。では，「Jの神話」をどうぞ。

　2009年12月22日，後楽園ホールにて行われたSUPER J-CUP 5th STAGE……それは，団体の垣根を越え，ジュニアヘビー級の頂点を決めるトーナメント戦。
　過去にはザ・グレート・サスケやハヤブサなど，いわゆる地上波を持たない，“インディー”と呼ばれる団体の選手がブレイクするきっかけにもなったという，いわば伝説の大会である。
　そんな由緒正しい大会が4年ぶりに開催されることになり，私こと男色ディーノがエントリーされたわけ。しかもプロレス業界最大手の新日本プロレス主催の大会で。ちなみに，大会の由緒正しさレベルはロトのつるぎぐらい。
　そんなロトの大会だけれども，端的に言ってしまえば2か月くらい前から「出たい！　私を出さなきゃ私のを出す！」って駄々をこねたら出してくれた感じ。意外にあっさりと。
　結局のところ，完全に会社同士の見えざるパワーによって私は生かされてたのね，今になって思うと。そう考えるとDDTという私が所属するプロレス団体は，まあまあ頑張ってんだなーなんて思っちゃったわ。ちなみに今のDDTの業界的な立ち位置をスライム系で例えるならば，メタルスライムぐらい。

　で，いざ！　大会当日に会場である後楽園ホールに行ってみたら！　なんだか私の控室が隔離されているではありませんか！　なんで？　スタッフもなぜか目を合わせてくれないし……まさか，私，危険人物だと思われてる？
　おいおいちょっと待ってくれニュージャパン。私は確かにリングでは男のアレをアレしたりしてるけれども，基本モットーは「リングを降りたら紳士たれ」。英国紳士を隔離したり，目も合わせなかったりとかは，ちょっとやり過ぎじゃないかなあ。まったくもってナゾだらけですよ。
　さっきだって私，紳士的にちゃんと挨拶のキスしようとしたじゃない！　最大手の方々は挨拶すらちゃんとできないの？　私はいつだって受け入れ態勢バッチリだというのに！　なんならディープな挨拶でもかまわないというのに！　そんな釈然としない時間を過ごしつつも，やはり四角いジャングル，しかも未開の地に上がるからには地の利を知らねば，ということで普段は決してしないリングでのウォーミングアップを始めてみたわ。
　すると！　なんとリングの感触の素晴らしいことか。リングに上がったことがある読者がどれだけいるか分かんないから伝えるのが難しいんだけど，モノが違うとはまさにこのこと。肌に吸いつくようなロープ，そしてみずみずしいロープの張り，しっとりとしていてかつ足さばきの風味を損なわないキャンバス，思わず寝技に入りたくなってしまうようなマット……一流のリングがそこにはあったわ。これが最大手のリングか。高級感を例えるならば，これはまさにゴールデンスライム。最高級の一品と言って差し支えないでしょうね。

　ちなみにどうでもいい話だけど，私がリングに近づいたら，それまで練習していたみんながリングからいなくなったわ。これはいわゆるイジメってやつかしら。32年間イジメたこともイジメられたこともなかったのに，ここにきてハラスメントを経験することになろうとは。イジメ，カッコ悪い。
　そして，誰とも話をすることなく，ただひたすら孤独に枕を濡らし続けた時間を超えて，試合直前。一回戦を勝ち上がったタイガースマスク選手がすれ違いざま，真っ赤な目をした私に一言。

「決勝戦は我々の手で，OWF（私が学生時代にやってた学プロの名前）のリングでやりましょう！」

　……なんて感動的なセリフなんだ！　いいよ！　私のこと抱いていいよタイガース！　遠慮するなほら抱けすぐ抱け今抱け。私の中でエンディングテーマが流れるくらい素敵なシーンじゃないですか！　いやまだエンドしちゃダメなんだけども。勇気を貰ったよタイガース。広島出身の西武ファンなのにちょっと阪神が好きになったわ。よし！　OWFでやってやる！　ヤってやるぞ！

　そして私の出番が来て……私の入場曲が流れて……大観衆の前に姿を現して――私の暴走スイッチがONになる。解放。今までイジメられてきた2時間の鬱積した思い。世の中を変えてやるんだという野望。そして抑えられぬリビドー。それらの思いが一気に解き放たれ，私は会場の男性を襲った。唇をむさぼりつくした。体中を流れる血液。絡み合う舌と舌。混ざり合う粘液。

　だが，私は知らなかった。この一連の解放が，ファイプロでいうところの若元一徹との確執を生むことになろうとは――。

＜続かない＞

■■男色ディーノ（プロレスラー）■■
「どうして同じゲイムばっか繰り返し遊んでるんですか？」とディーノ選手に聞いたところ，「正直，今何をヤっていいのか分からないのよ。面白そうなゲイムはあるし，ヤれば実際に面白いんだろうなって思うんだけど。疲れてるのかしらね」なんて弱々しく答えてくれました。が，1月10日（日）に名古屋の今池ガスホールで開催される「新春！猛虎流大放屁in名古屋2010」には，きちんと出場するようです。

関連タイトル：
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プロ野球スピリッツ6
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