連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第180回「今年中に結婚します」
というわけで,今週ついに35歳。すなわちアラウンド40,いわゆるアラフォーゲイレスラーになるわけですが……笑えんな。笑っとけ。フハハハハ。
そして私のパーソナルデータをもう少し説明すると,末っ子長男なわけですよ。末っ子長男がこの年齢になると,どうしても両親から「結婚しろ」「子供はまだか」との圧力がかかってくるの。これまではのらりくらりとかわしてきたんだけど,最近は屈しそうになっていてね。
なんでも,報道によると生涯未婚率が20%を超えたらしく,それを盾に戦おうかとも思っているんだけど,ほかの80%は結婚してるじゃん的な切り返しをされたら,ぐうの音も出ないわけよね。さてどうしたもんか。……と,ここまでが34歳の私。
しかし,私も伊達に年を重ねているわけではないわ。35歳になるにあたって,とうとうあの手を打つことを決断するに至るわけです。宣言いたします。私は今年中に結婚しようと思います。文字大きくしてもらってもう一回,
最後にダメ押しでもう一回,
そう,打つ手とはまさにコレ。先に宣言してしまうアレ。いわゆる,プロレス界に伝わるピンチの脱出法ね。Aという後輩がBという先輩に対してあり得ないレベルの粗相をしてしまったときに,私が先にAをメチャクチャに罵ったり,場合によってはボコボコにするくらい追い込んだりするわけ。で,Bが「まあまあ落ち着いて,誰にでもミスはあるから」って止めに入れば勝ち。結果,Aの粗相は水に流される,と。こういう作戦ね。
ちなみにこれはビジネスにも応用できるわよ。一番怒るであろう人より先に,別の人が凄いテンションで怒ってしまえば,なんとなく気勢が削がれてしまい,最悪の事態だけは免れるという。今回,私はそれを応用したわけね。先に結婚する,という宣言をしてしまう。すると,両親もそれ以上は何も言えなくなる,と。
問題は,今年中に結婚できなかったら,いよいよもって立場的に危うくなるって点だけど。とりあえず,宣言だけはしておこうかと。無論,結婚に向けたスタートラインにも立ってはいないわけですが。
ここから半年間で結婚にまで持っていく方法を,誰か知っていたら教えてはくれまいか。
身につまされすぎるタイトルからイメージするに,ギャルゲイや萌えゲイの匂いがプンプンするかもしれないけど,それは大きな間違い。もちろん,そういった要素も結果的にはあるんだけども,基本はとてもパンチの利いたRPGよ。ここは声を大にして言っておきたいわね。
要するに,子供をいっぱい作って,その子供でパーティを構成してダンジョンに潜っていくっていうRPGなの。感覚としては,ソニー・コンピュータエンタテインメントの「俺の屍を越えてゆけ」に近いかもしれないわね。もういっそ「俺の」シリーズと言ってしまっても差し支えないわ。イヤ,差し支えだらけだわ。
それにしても,世の中にはゲイムだけではなく「俺の」がつく作品がいっぱいあるけれども,個性が強い作品が多いわね。「俺の空」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」……えーと,「俺の話を聞け5分だけでもいい」ってこれはタイトルじゃなかったか。うん,そんなに無かった。
どうでもいいけど,「俺の」という言葉は非常にマジカルなワードだと思うのよ。「俺の」をつければ,たいがい面白い下ネタになってしまうという。試してみましょうか。「俺のソーセージ」「俺のお稲荷さん」「俺の鉄棒」……枚挙に暇がないとはまさにこのこと。「夜の」も同様の効果があるわね。
イカン! 話が逸れすぎたわ。ともかく,面白いのよCONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!は。最近のゲイムって,冒頭でプレイヤーの心を掴まなければ長くプレイしてもらえないという傾向があるからなのか,序盤からきっちり面白ポイントが用意されていると思うんだけど,この作品もそう。最初から,ちゃんと面白さが分かる。
さらに,主人公が強くなっていくのを実感しやすい作りになっている点も,好印象ね。学生時代って時間だけはアホほどあったから,じっくりゲイムをプレイすることもできたけど,この年になるとすぐに効果を期待しちゃうのよ。ダイエット商品と一緒で。本当はじんわり長く続けられるものが一番いいんだけど,ゲイムをプレイした効果が,数字としてすぐに出たりするのを求めてしまう。
ゲイムのほかにヤるべきことが増えた,すなわち大人になったということかもしれないし,ゲイムを楽しむ心の余裕が無くなったということかもしれない。
でも,この作品はそんな大人になった私にとって,きちんとフィットするゲイムだと思うわ。前に進んでるってのが実感できるゲイムは長く続けやすいのね。そして,その要素,成長を感じられる喜びっていうのは,まさにRPGの核になるものだと思うのよ。
その意味で,このゲイムは子供を産みました→自分が強くなりましたっていう流れが非常に分かりやすい。ストーリーだとかキャラクターも魅力的なんだろうけど,残念ながら私はゲイなんで,12人いる女性キャラの誰がいいとかそういう点はどうでもいい。
ただ,ゲイムの作りとして,“RPGにおける大事な部分”に対して真摯だなあっていう感想は持てたわね。好き嫌いがハッキリしそうな切り口ではあるけれど,根本的には名作と呼んでもいい類じゃないかしら。
RPG好きや,PSPで何をプレイしていいかわかんないって人は,ぜひ一度試してほしいわね。ホント,タイトルから感じる自分への切なさや両親からのプレッシャー以上に楽しめるとは思う。
さて,そんなこんなで今週は,35歳になるっていうタイミングでCONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!を紹介したわけだけれども。ホラ,私,毎週いろいろ紹介してるわけじゃん? 別に誰かから頼まれているわけではないけれども。でもさ,たまには逆に紹介して欲しいわけさ。なにぶん,あと半年しかないわけだから。理想は,何かをカモフラージュする必要がある資産家の女性。資産家っていうのがミソな。自薦他薦は問いません。見かけたらご一報を。
ひとまず結婚さえしてしまえば,もうしばらくは東京でゲイプロレスラー兼連載持ちゲイマーとして活動できる気がするのです。とりあえず,結婚相談所に登録はしますが,皆様も情報よろしくお願いいたします。また来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2012」
PlayStation Vita:「プロ野球スピリッツ2012」
PSP:「CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!」
Wii:「いただきストリートWii」
ニンテンドー3DS:「ファイアーエムブレム 覚醒」
Xbox 360:「トロピコ4 日本語版」
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- 関連タイトル:
CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!
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