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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第544回「今年のゲイムショウの見どころは?」
……分かりますよ。キャラクターを育てようと,ついつい行動力を消費しないフリーバトルを重ねて本編が進まないのよね。サクサク物語を進めるために難易度は「カジュアル」を選んだというのに。ええ,ええ。分かります。
え? ということは,せっかくFE風花雪月をプレイしていてゲイムの情報サイトで持っている連載に感想などを書きたいのに,ろくにストーリーが進んでいないから書くに書けないというお悩みも同時にお持ちなわけですね? 分かる,分かるよ。どうせ書くならしっかりと書きたいもんね。これだけ時間をかけてプレイしているわけだから,可能ならば2回に分けて書きたいくらいでしょうよ。
そんな顔しなくてもいいってば! そんなあなたの悩み,言わなくても分かりますとも。ウン,気にしなくていいんじゃないかな。後々書けば。今のところは事前の期待に違わず面白い,ということだけ伝えておけば。
以上,お悩み相談のコーナーでした!
てなわけで,ゲイムをプレイしているのに書くことがない最近でございますが,気付けばもう東京ゲイムショウ(以下,TGS)まで1か月を切ったわけですな。今年のテーマは何なのかしらね。毎年,なんだかんだでゲイム業界の今〜ちょい未来がTGSでは提示されるわけですよ。例えば新ハードが発表されたならそれが出展されたりね。ちょっと前まではVRだったり。あとはスマホゲイムのスペースが年々増えていたり。そういうゲイム業界の流れが反映されていた。
では今年は何なんだろうか。私個人的には,円熟味を増してきたeスポーツなのかなあ,と思ったりしているわけです。これが何を意味するかというとですね。もうぶっちゃけた話,TGSに来れば新しい情報が手に入る,という時代ではないのよね。各メーカーやパブリッシャが独自のメディアを持っている時代だから。こと情報という意味だけにおいては,家に居ながらにして新情報を得ることができるわけ。
何なら,情報だけに限って言えば,リアルタイムで4Gamerに注目していたほうが,よっぽど効率よくいろんな情報を手に入れられる。じゃあ,TGSに足を運ぶ意義が何なのかを考えていくと……。現状では“ゲイムが発信する空間を生で味わうこと”こそが,唯一かつ絶対的な意義なんじゃないかなって。
競技化されたゲイム対戦の空間,すなわちeスポーツがそうなのかもしれないし,ライブステージがそうなのかもしれない。各ブースのエンターテイメント化ってやつですね。そう考えるとかつての4Gamerブースは時代の先を行っていたわよね。リングを置いてプロレスをヤっていたんだもん。さすがに正気を取り戻したのか,最近はリング置かなくなったけども。
ただ,ヤってたことはeスポーツと一緒ですよ。惜しむらくは「e」の部分がなかっただけで。ようやく各メーカーのブースもエンターテイメント化しつつある。
全然関係ない話になるけど,今のプロレスも実はそうで,試合を見るだけだったら動画で配信されるわけだから,わざわざ会場まで足を運ばなくてもいい時代なのよね。だからこそ,実際に会場に来た人にどういう体験をさせられるかが重要になってきている。まだ答えは出ていないんだけど。そして今のところ,“配信より生で見たほうが面白いことを伝える”くらいしか手がないんだけどね。
そういう意味で,今年はeスポーツの場としてTGSが機能するんじゃないかと思っているわ。逆に言うと,お客さんを集めてどう盛り上げるかという意味において,私は本業であるプロレスラーの視点で今年のTGSを見ることになるんでしょうね。今まではゲイマーとしてTGSに臨んでいたけれど,職業病が炸裂するTGSになりそうです。
令和ってそういう時代になるのかもしれないね。部屋から出なくてもなんでもできてしまう中で,どういうメリットを提示して部屋から出させるか。ゲイム業界もプロレスも,ひょっとしたらエンターテイメント業界全体が,その点で四苦八苦する時代なのかもね。
というわけで,なんだかんだで今年のゲイムショウも楽しみだってお話でした。意外とまさに今がゲイムショウのあり方の転換期な気もするしね。だから,来られる人は足を運んでおいたほうがいい気はする。歴史の証人として。
と言いながら,例年どおりだったらそれはそれで。ま,身もふたもないことを言えば,難しいことを考えんと楽しんだらええんや。
それはそうと,私,今年はまだ4Gamerブースで何かに参加させてもらえるか定まってないんだけどね……。ま,お仕事があるにせよないにせよ,今年は例年とは違う部分を注目してみたいと思う次第です。ではまた来週。FE風花雪月について書けることを祈りつつ。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「プロ野球スピリッツ2019」
Nintendo Switch:「ファイアーエムブレム 風花雪月」
iOS:「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」
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