連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第665回「新年の信念」
そもそも今の若い人にとっては「きんさんぎんさん」と言われたところでピンと来ない人も多いんだろうけども。逆に言うと,5月になるまでは四捨五入をすると0歳なので,今年の目標として前半は第二の人生を始めるつもりで,5月以降は穏やかな余生を楽しむことができるよう,生きていきたいと思っております。
ところで,ここまで話を展開してきたものの,さすがに50歳はともかく生きているかどうかも分からない100歳の自分にピンとくるわけもないので四捨五入するのはやめます。目標変更です。今年はしっかりと45歳の自分を見つめ直そうと思います。
というわけで,今年一発目の連載なのですが,ゲイム業界ってどうなるんでしょうね。この2年間は新型コロナウイルスによって,世界が変わった期間でした。見事に世の中の常識,生活様式は変わった。そして,当然のようにゲイムライフも変わった。
こうなると,まったく世の中が読めないよね。まだ家の中にいたほうが良いとされる生活が続くのか,人が集まることはまだできないのか。たとえ新型コロナウイルスが収束したとして,別の何かが起こるかもしれない。そうすると,世界はまた変わっていく。
あくまで,ゲイムは自分の人生を彩る一要素なのですよ。もちろん,私が本業としているプロレスも同じ。世界が変わると我々のような娯楽産業も変わらざるを得ない。だから,今年は読めない。ちょっと前の日常を取り戻すことができるのか,まだしばらくこのままなのか。はたまた,ひょっとしたらもうこういうものだとして世界が進んでいくのか。
建前としては「以前に戻るといいね」だし,人を集める職業の私は実際に強くそう望んでいるんだけど,現実はまた別にあってそれをしっかり見つめなければならない。その場合どうなるのか。分岐点だと思うんですよね,今年は。
ぶっちゃけて言うと,ゲイム性だけで判断すればもっと面白いボードゲイムって世の中にはいっぱいある。でも,人が集まって遊ぶ人生ゲームはめちゃくちゃ楽しかった。「ボードゲイムと言えば『人生ゲーム』」なのは,こういうことなのかなって。これって世の中に染み付いたイメージなわけです。このイメージをひっくり返すのは容易ではない。
で,人生ゲームも営業努力を惜しんでいない。時代によってマイナーチェンジしてるのよね。今だと「鬼滅の刃」とコラボしてるバージョンも売っているし。運が大部分を占めるとはいえ,絶妙にGOODイベントとBADイベントのバランスが取れてるんです。
それと「職業」だったり「副業」だったり,プレイヤーが選ぶ要素もある。絶大な知名度と実績を誇る人生ゲームも,努力し進化し続けているんですよ。
こりゃ,ほかのボードゲイムは大変だ。内容はもちろんのこと,別の要素でアプローチしないと人生ゲームの牙城は崩せないんだなと、我がことのように考えちゃいました。
デジタルゲイム業界もきっとそうで。スマホも含めて,ダウンロード文化が浸透したおかげで,いいインディーズゲイムが遊びやすい世の中にはなりました。ただ,やはり先日年末のTV番組で放送された「ゲーム総選挙」の上位は,もれなく大手メーカーの大ヒット作品ばかりなんです。それが悪いって話じゃないんです。これって突き詰めると,生き方の問題なんですね。
大手のゲイムはみんな遊ぶ。でも,有名でないゲイムにも,作り手の想いが詰まっているわけで。どちらも生きているんだ。だから,私はその熱量を伝えたいんですね,この連載で。大手が作るゲイムもそうだし,インディーズゲイムだって面白いものは面白い。
もちろん,私だってお金も時間も限られているから全部を遊ぶなんてことは言えない。けど,せめて私は有名無名に関わらず,なるべく多くのゲイムに触れて,その良さを伝えていきたいのですよ。あくまでマイペースで。
……と,こういうスタンスでこの連載を今年も続けさせていただきたいなと思っているっていう所信表明でございました。世の中には色んな人がいて,色んなゲイムがあって,そうなると色んな感じ方が生まれてくる。その中でなるべく多くのゲイムを紹介できればいいなあと思う2022年頭でした。
あ,今年もよろしくお願いいたします。
今週のハマりゲイム
PC:「METAL DOG」
PlayStation 5:「FIFA 22」
Nintendo Switch:「メガトン級ムサシ」
iOS:「龍が如く ONLINE」
iOS:「今三国志」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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