連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第715回「W杯が終わっても『ドラゴンクエスト トレジャーズ』で夜更かしは続く」
私,謝らなきゃいけないことがあって,大会前はアルゼンチンが優勝することはないのかなーと思っていたんです。もっと言えば,大会中も。というのも,アルゼンチンのサッカーはメッシが守備をしなくていいスタイルなのですね。その代わりに攻撃では,メッシを中心に組み立てていく。そういうサッカー。だから,全員が攻撃をして全員が守備をする現代のサッカーの流れからすると,ちょっと厳しいのかなーと思っていたんですよ。でも結局,そのサッカーで優勝した。だから,私の認識が間違っていたということになる。
別に謝ることではないにせよ,それでも予想していなかったという意味では謝らないと私の気が済まない。すみませんでした。そして,おめでとうございます。絶対にアルゼンチン代表,何ならアルゼンチンの人がこの連載を読むことはないだろうけど。でも,サッカーという世界的な娯楽の力を,まじまじと見せつけられた1か月だったかなとは思っています。世界中が一喜一憂できるコンテンツなんてなかなかない。スゲーなサッカーって思います。
でも,それってDQの名前を背負う必要がない作品でやるべきことであって。DQの名前が作品についている以上,「ちゃんとDQであるかどうか」は問われ続けるんだと思います。そういう意味で、今回のDQトレジャーズもちゃんとDQです。やっぱここがすごいんだよなー。
ゲイム性はナンバリングのDQシリーズとは違うんですよ。それも当然で,ゲイムのジャンルがそもそも違うから。DQのスピンオフ作品全般に言えることなんだけど,楽しませるポイントが違うんですよね。「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズは,モンスターを集めて配合させてって作業が楽しいゲイム。「ドラゴンクエストビルダーズ」シリーズは,DQの世界観の中でサンドボックス的なスクラップ&ビルドを楽しむゲイム。で,DQトレジャーズはマップを歩き回って宝探しを楽しむゲイム。でも,どのスピンオフもDQから,はみ出していないのですよ。ここが本当に素晴らしい。具体的に言うと,「DQ遊んだ!」って気にさせてくれるんですよ。
私としては,作り手の苦労をいつか聞いてみたい。「DQであること」と「今までのDQでは表現してこなかった面白さ」の折り合いはどうつけているのか,と。
何よりゲイムとして面白いですよ。一応,オススメする対象としてはDQってこともあるので「すべての人」と言ってしまっていいのかもしれないけど,あえて私から刺さるであろう層を想定するならば,「コレクション癖がある人」かなあ。お宝の数が半端なさそうなんで,完全コンプリートを狙おうと思うと気が遠くなりそうだけども。
逆に言うと,コンプリートまでは考えず普通に楽しむつもりの人であっても,自分だけのお宝をゲットしたって感覚を味わえるのが良い。で,お宝にはグレードがあってレジェンドクラスのお宝を手に入れたらまあ単純に嬉しいよね。そういうシンプルかつ奥が深い楽しみ方ができます。比較的時間が取りやすい年末年始にうってつけではないかと。
私の場合は年末年始が忙しいお仕事で時間は取りづらいんだけど,ここ1か月でW杯を見るのに使った時間をこのゲイムにあてればちょうどいい気もしている。お宝探しでストーリーも自分の都合で進められるタイプのゲイムだから,眠くなったらすぐ中断できるしね。
てなわけで,W杯で作った朝方まで起きている一日のサイクルが,W杯が終わった今でもDQトレジャーズによって引き継がれているというお話でした。2022年は好きなコンテンツにまみれた,いい年末だなあ。そんな感じでまた来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2023」
Nintendo Switch:「ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤」
iOS:「ロードモバイル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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- 関連タイトル:
ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤
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