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インディーズゲームの小部屋:Room#07「RaidersSphere3rd」
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印刷2007/08/17 12:00

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#07「RaidersSphere3rd」



 個人/サークル単位で制作されたオリジナルゲームを紹介する「インディーズゲームの小部屋」。7回めの今回は,ゲーム制作サークルRectangleの3Dフライトアクション「RaidersSphere3rd」を紹介する。
 突如現れた敵性未確認飛行物体。超小型ジェット戦闘機Raidersを駆り,これを迎撃せよ。プレイヤーはRaidersチームリーダーのハヤトとなり,仲間達と共に人類の生存を懸けた戦いに挑むのだ。

 本作はタイトルに3rdとあることからお分かりのとおり,「RaidersSphere」シリーズの3作めに当たる。「スーパーエアーコンバット」や「エースコンバット」シリーズのように,アクション性に重点が置かれたゲーム性で,フライトシミュレータをあまりプレイしたことがない人でも十分に楽しめる。機体と武装を選択し,与えられたミッションを次々とこなしていくスタイルのゲームだ。ブリーフィング時の指揮官のセリフや,戦闘中に僚機や通信士から入る通信にはすべてボイスが充てられており,ゲームを盛り上げてくれる。



 ミッションを開始すると,まずはブリーフィング画面で作戦概要の説明が行われる。ここでターゲットの数や作戦目標を確認したら,次は機体と武装の選択に移る。機体と武装はどちらも10種類以上用意されており,ミッションをクリアすることで追加されていく。それぞれの機体は外見が異なるのはもちろん,速力や機動性,安定性,装甲といったパラメータや,装備可能な武装に違いがある。作戦目標や自分のプレイスタイルに合わせた機体を選択したいところだが,どの機体を選べばいいかさっぱり分からないという人は,マニュアルにも書いてあるように安定性の高い機体を選べばいいだろう。安定性が高いほど失速しにくくなるだけでなく,パイロットの操作に機敏に反応するようになるからだ。

 機体と武装を選択したら,いよいよ出撃だ。出撃後はいきなり戦闘空域に到達したところから始まるので,離発着がどうも苦手で……という人も一安心。しかし,本作ではアクション性に重点が置かれているとはいえ,フライトものである以上,画面内に表示される情報密度は高い。速度や高度,機体ダメージや残弾数などなど,把握すべき情報が多いのだ。攻撃目標は,画面に表示される黄色い矢印(エネミーベクタ)や,左下のレーダーマップに示されるので,ゲームに慣れないうちは,とりあえず速度と高度にだけ注意しつつ,そちらを目指して飛べばいいだろう。



 大空を飛び回るコツをつかんだら,あとは敵エイリアンの操る小型戦闘機や,クジラのような形の空中戦艦を相手に,大立ち回りを演じるのみ。戦闘には僚機も参加し,敵味方入り乱れての空中戦が繰り広げられる。
 敵エイリアンの放ってくるビーム兵器をかいくぐり,ロックオンして次々と敵を撃墜していく爽快感が本作の魅力だ。……と言いたいところだが,敵もサルものひっかくもの。敵の攻撃はかなり熾烈だ。ゲームの難易度は「EASY」「NORMAL」「HARD」から選択可能で,「EASY」モードで取得した機体と武装はほかの難易度でも使用できる。上級の難易度に挑むのは,「EASY」モードで地道に機体集めをしてからのほうが無難かもしれない。

 本作には,自作ミッションを作成するためのエディタ「RaidersSphereEditor3.0」が付属しているので,既存ミッションはすべてやり尽くしてしまったという人は,オリジナルミッションの作成にチャレンジしてみよう。実は本作自体,このエディタ上で作成されており,その気になれば本編以上のオリジナルミッションを作れるかもしれない。
 残念ながら本作の体験版は用意されていないが,Rectangleの公式サイトでは作品紹介ムービーとプレイムービーが公開されている。迫力満点の空中戦が収められているので,興味を持った人はぜひチェックしてもらいたい。本作の製品版は,1050円(税込)で発売中。また,本作の自作ミッションを公募して収録したアペンドディスク「RaidersSphere Other missions」が,525円(税込)で発売されている。
 なお,現在インターネットを通じた協力プレイ機能を実験中とのこと。また,2007年冬をメドに,自作ミッションを公募してオンラインで公開&オンラインゲーム大会を行う予定であるということなので,今後の展開にも期待したい。(ginger)

■Rectangle公式サイト
http://www.rectangle.jp/



(c)Rectangle

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