連載
インディーズゲームの小部屋:Room#516「Iconoclasts」
出勤前に雪かきをして,すでにひと仕事終えた感のある筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第516回は,「Iconoclasts」を紹介する。大きなレンチを持ったメカニックの少女となり,滅びゆく世界の秘密を解き明かすために冒険を繰り広げるのだ。明日はきっと筋肉痛だな……。
本作は「Noitu Love 2」など,ハイクオリティな2Dアクションゲームの作者として知られるJoakim Sandberg(ヨアキム・サンドバーグ)氏が,7年の歳月をかけて一人で開発したアクションアドベンチャー。本連載の第70回で,同氏が手がけたフリーゲーム「Chalk」を取り上げたことがあるが,長年,その活動に注目していた筆者にとっても,待ちに待った一本だ。
主人公となるのは,メカニックになって人々の手助けをしたいと願っている少女,ロビン。しかし,この世界は“マザー”が率いる組織「ワン・コンサーン」によって支配されており,無許可で機械の修理をすることは許されていない。違法活動の罪で組織のエージェントから追われる身となったロビンは,彼らの手を逃れて旅をしながら,やがてこの星に隠された謎に迫っていく……。
ロビンの基本武器は,銃のように使える改造スタンガンとレンチの2つ。とくに面白いのがレンチの使い方で,振り回して敵を攻撃するだけでなく,レンチらしい活躍の場が用意されている。それは,ステージのあちこちにあるナットをレンチで回すことで,扉を開けたり,仕掛けを起動したりするというもの。また,空中にあるナットにジャンプで飛びつき,レンチを使ってぶら下がるなど,足場のようにも使用できる。
本作はマップ探索型のアクションアドベンチャーで,そのときどきの目標に従ってステージを攻略をすることでストーリーが進行していく。要所でボスキャラとのバトルもあるが,どちらかといえば戦いよりも探索がメインとなっており,行く先々でロビンを手助けしてくれるキャラクターとの出会いもある。
サンドバーグ氏の作品らしい,きめ細やかなドットグラフィックスとテンポのいいアクションは健在で,気持ちよく遊べる本作。ゲームを進めると新たな武器を入手したり,冒険を有利に進められるカスタムパーツを作成できるようになったりと,遊び応えも十分。パブリッシャであるDangen Entertainmentによる丁寧な日本語ローカライズが行われており,すんなりとゲームに入っていけるのも嬉しいところだ。
良質なアクションゲームを探している人に強くオススメしたい本作は,SteamにてPCおよびMac版が2000円で発売中。また,PS4およびPS Vita版がPlayStation Storeにて2160円(税込)で発売されているので,興味を持った人はぜひどうぞ。
■「Iconoclasts」公式サイト
http://dangenentertainment.co.jp/games/iconoclasts- 関連タイトル:
Iconoclasts
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(C)2017 Joakim Sandberg & BiFrost. Licensed to and published by Dangen Entertainment
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