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[E3 2007#13]Games for Windowsのキーマン二人が熱く語る,「PCゲームをやるなら今だ」
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印刷2007/07/13 15:03

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[E3 2007#13]Games for Windowsのキーマン二人が熱く語る,「PCゲームをやるなら今だ」

Kevin Unangst氏(左)とChris Early氏(右)
 E3 Summit 2007開催前夜,「Microsoft Media Briefing」というイベントが行われたことは,[E3 2007#01]でお伝えしたとおり。このイベント,Xbox 360の話がメインだったわけだが,「Gears of War」のPC版発売など,Games for Windows関連の発表もあり,PCゲーム専門情報サイト4Gamerにも,十分意味のあるイベントとなった。
 その翌日,つまりE3 Summit初日の7月11日(現地時間),Games for Windowsに関わるキーマン二人に話を聞くことができたので,その内容をお伝えしよう。

 そのキーマン二人とは,Games for Windows担当のグローバルディレクター,Kevin Unangst(ケビン・ユーネスト)氏と,Games for Windows - LIVE担当のジェネラルマネージャー,Chris Early(クリス・アーリー)氏。



 まずアーリー氏が,昨年のE3でのMicrosoftのプレスカンファレンスで,ビル・ゲイツ氏とピーター・ムーア氏の二人が「Live Anywhere」構想について語っていたことに触れ,その後1年経っての現状に凄く満足している,と話した。当時は少なかったパートナー会社も今では充実しており,今回のE3 Summitでは,実に30もの新たなGames for Windows対応タイトルが出展されているうえ,それらはすべて2007年中に発売される(アメリカでの話。以下も同様)という。さらに,E3後に公開される……つまり現時点では未公開のタイトルも含めれば,年内に60タイトルがリリースされるというのだ。なおLIVE対応タイトルに限っても,12+2本程度が年内に出るとのこと。
 また,「Crysis」「Company of Heroes: Opposing Fronts」「Hellgate: London」「Gears of War」などのタイトル名を挙げて,クオリティの高いソフトが揃っていることも強調。なかでも,Gears of WarのPC版には二人とも大いに期待を寄せているそうで,前夜に同作の開発元Epic Gamesでリードゲームデザイナーを務めるクリフィーB(Cliff Bleszinski氏)が,PC版にはXbox 360版にない要素を追加すると約束してくれたことに,非常に感謝しているという。
 また,Unreal Engine 3がGames for Windows - LIVEに対応した(つまり同エンジンを用いてゲームを作れば,自動的にLIVE対応になる)ことに触れるなど,色々と理由を挙げて,二人は「Windowsでゲームをやるなら,今だ」と熱く語っていた。



 とまぁ,ひとしきり「今後もPCゲーム頑張りますよ」という話をしたあと,今度はWindows VistaとDirect X10の話に。といっても基本的に話の方向性は同じで,二人曰く,Vistaはゲーマーを考慮して設計したOSで(ゲーマーのために作った,とまで言っていた),今後PCゲームは,質,量ともにどんどん向上していくという。その幕開けとして,「昨日(7月10日)もピーター・ムーアが話していたが,2007年のホリデーシーズン,Windowsゲーマーはこれまでにないくらい素晴らしい日々を過ごせるだろう」,と締めくくってくれた。

 さてさて,二人はこのような話を,夢見るような眼差しで実に熱く語ってくれたわけで,集まったPCゲーム関連メディアにとっては嬉しい限りだったが,さすがに質問は,もっと現実的なもの(?)がいくつか出た。
 なかでも4Gamer読者にとって気になると思われるのが,Gears of Warの,日本語版についての話。Xbox 360版は日本語化されているので,当然PC版でも期待したいところだが,日本のマイクロソフトによる報道資料を見ると,Gears of Warに,国内販売予定があることを示す「※」マークがついていないのだ。
 その点についてアーリー氏は,「確かに現在,プランはない」と明かした。実はXbox 360版では,日本とドイツのバージョンのみ,レーティングの問題で,内容がよりマイルドなものに改変されている。PC版でも現在,まったく同じ問題が生じているそうなのだ。アーリー氏曰く,現在,どこを変更しなければいけないのか,何をしなければいけないのかを考えているとのことで,今回の発表のタイミングの関係で,とりあえず予定がない状態になっているようだ。「プランとしてはないけど,検討中ではある。日本に持ってきたいのは確かだ」と話してくれた。

 また,「Shadowrunでは,Xbox 360とPCの同時発売を行ったし,カプコンのタイトルでも,そういう流れになりそうです。今後,それが主流になるのでしょうか」という質問には,「ポリシーとしてはノー,ただし奨励はする」という回答。例えばオンラインゲームの場合,ネット上にたくさん人がいるほど,その魅力が増す。そういう意味でも,同時に出したほうがいいと思うが,強制はしないとのことだった。



  ところで,年内に60タイトルリリースされる予定で,E3では30タイトルを公開しているということは,これから公開されるタイトルが,30タイトルはあるという計算になる。中には,コンシューマゲームのタイトルで,「PCへ移植されることが決まっている……けどまだ話せない」ものがありそうだったので,試しにいくつかかまをかけてみたのだが,どれも「ぜひPC版も出てくれることを期待している」(アーリー氏)というお返事。当然,事実がどうであれ,彼らのクチからそれを明かすことなどできないだろうが,それが何にせよ,まだまだ隠し球があることはにおわせていた。
 例えばアーリー氏が,「色々と革新性に富んだゲームの計画があるけど,悔しいことに今はまだ言えないんです。あれこれ面白いことを考えているので,お楽しみに」と話すと,それを受けてユーネストが,「私がとてもエキサイトしているゲームがあるんだけど,女房はちっともエキサイトしてくれないんだ。……とだけ言っておこう(笑)」といった感じ。はてさて,どんなゲームが出てくるのだろうか。
 そういえばユーネスト氏は,カプコンの名前を出し,「彼らは我々にとって,実にいいパートナーです。ロスト プラネットのPC移植にも成功しているし,引き続き投資してくれると考えています」と話していた。これだけの言葉からバイオハザード5のPC版を期待するのは気が早いというものだが,「4」がPCで出ている以上,計画くらいはあるはずだ。早期実現を望みたいところである。

 ともあれ,彼らの話にはリップサービスも多かったと思うが,一PCゲーマーとして,ここは素直に,今後のGames for Windowsの動きに期待したいと思う。(Iwahama)

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