インタビュー
二大セールスポイント「霊獣」「飛行」をついに実装! 「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」大型アップデート直前インタビュー
最大32体所持可能! 豊富なカスタマイズ要素で戦闘をサポートするペット「霊獣」とは?
本日はよろしくお願いします。正式サービスを開始してからしばらく経ちますが,ゲーム内の状況などはいかがでしょう?
槇原之康氏(以下,槇原氏):
先日発表したとおり,登録アカウントが20万IDを突破しました。おかげさまで順調にいっていると捉えています。
その一方で,βテスト当時から発表していながらも,いまだ実装していなかったコンテンツに対する要望が非常に高まっています。今回,それらをようやく導入できます。
4Gamer:
4月のアップデートは,プレイヤーにとって待望のものとなりそうですか?
槇原氏:
はい,「霊獣」と「飛行」の二つのシステムを皆さんにお見せできます。3月の発表では飛行のみだったのですが,「霊獣はどうしたんだ」というお問い合わせが非常に多くて。
4Gamer:
その声に押されて,霊獣も実装することになったのですか?
槇原氏:
いえ,そうではないんです。もともと両方とも今回実装する予定だったのですが,霊獣の発表に関しては,このシステムをどういった形でプレイヤーさんに楽しんでいただくかという企画の確定を待っていたのです。またアップデートの延期にあたって何も情報を出さないのは申し訳ないですから,その時点で確定していた飛行だけは先に発表したわけです。
4Gamer:
それでは,新システムの概要について教えてください。
槇原氏:
霊獣は,いわゆるペットシステムです。誅仙の人気システムとして「法宝」が挙げられますが,霊獣も同じく戦闘のサポートが主な役割となります。霊獣は,法宝のように多彩なカスタマイズ性を持っていますが,見た目はより愛着のわくようなものとなっています。
最初の霊獣は,レベル5のクエストで入手できます。霊獣にもレベルの概念があって,高レベルになるごとにさまざまな機能が使えるようになります。外見も三段階で変化します。
4Gamer:
なるほど。
佐野氏:
霊獣のステータスは細分化されていて,同じ種類といってもプレイヤーの育成方法によって,かなりオリジナリティを出せます。
4Gamer:
プレイヤーキャラクター並みに項目がありますね。
佐野氏:
中でも面白いのが「占い」です。これは現実の曜日に合わせて,霊獣のステータスが変化するという仕様で,例えば日曜日には極端に体力が高くなったり,火曜日には攻撃力が高くなったりといった効果があります。
4Gamer:
プレイヤーはステータスの変化に合わせて,その曜日はボスモンスターと戦ったり,あるいは経験値稼ぎをしたりといった使い分けができそうですね。占いは,霊獣の種類ごとに異なるのですか?
佐野氏:
そうです。また同じ種類でも,育て方で数値の変動幅が異なります。霊獣は最大32体まで所有できるので,その日の占いと戦う敵を考慮に入れて使い分けることができます。
4Gamer:
32体ともなると管理が大変そうですね。霊獣の種類は全部でどのくらいになるのですか?
最初はゲーム内で入手できるものを4種類,有料アイテムとして2種類を実装します。今後,種類はどんどん追加する予定でして,入手クエストも増えていきます。
4Gamer:
なるほど。
佐野氏:
霊獣は,「戦闘」「採集」「製造」「休憩」の四つの状態いずれかに設定できます。簡単に説明しますと,採集は霊獣の装備を生産するための素材を集めてくるためのものです。「製造」では,集めた素材を使って霊獣の装備を生産できます。
4Gamer:
戦闘に連れて行かない場合でも,設定次第で何かしらやらせることができる,と。
佐野氏:
はい。プレイヤーとの「親密度」や霊獣自身の「知性度」に応じて,それぞれ効果が変わりますので,かなり遊びがいのあるシステムといえます。
ついに「精力値」の実態が明らかに! 高所への移動も可能になる「飛行」
それでは,もう一つの目玉となる飛行について教えてください。
佐野氏:
「飛仙剣」というアイテムを装備して,空中を移動します。飛仙剣を使用できるのはレベル45からで,最大の特徴は移動速度ですね。通常,キャラクターだけの移動速度はおよそ5.0で,従来の騎乗ペットを使うと最大6.0でした。飛仙剣はそれらを上回り,今のところ最大7.6くらいになります。
4Gamer:
キャラクターが走ったときと比べて約1.5倍になるわけですか。
佐野氏:
飛仙剣にもレベルがありまして,飛行するごとに経験値が蓄積され,レベルが上がっていきます。レベルが上がるごとに速度も上がり,ビジュアル的にもエフェクトが派手になっていきます。飛仙剣にもいくつか種類がありまして,それぞれ最大速度が異なります。
4Gamer:
なるほど。
佐野氏:
また飛行には,「精力値」が必要となります。実は,数値自体は以前から実装されていたのですが,ようやく具体的な用途を公開することができました。
4Gamer:
プレイヤーにとっては,これまで謎の数値だったわけですね。
佐野氏:
はい。ようやく実態が明らかになります。精力値が最大になっていると,飛仙剣を呼び出すことができます。そして飛行を続けていると,精力値が下がっていきます。
4Gamer:
精力値はどうやって溜めるのでしょう?
佐野氏:
ログインしている時間に応じて溜まっていきます。精力値は法宝のレベルによって異なるのですが,およそ10〜15分で最大になります。その状態から,少なくとも5分くらいは連続飛行できます。
4Gamer:
なるほど。ログインして,いろいろ準備しているうちに精力値が溜まるわけですね。そして目的地まで飛行で移動し,狩りなどをしているうちに,再び精力値が溜まるというようなイメージですか。
フィールドマップ上に,飛行を使わないと行けないような場所はあるのですか?
佐野氏:
はい。今まで行けなかった高い場所などにも行けるようになります。また,そういった場所に関連したクエストも追加されます。
4Gamer:
そのほか,飛行に関して何かありますか?
佐野氏:
男性キャラクターが女性キャラクターを抱っこした状態で,飛行することが可能です。また,今回は飛仙剣として剣型のものを例に説明しましたが,今後は別の形状のもの,例えば動物型の飛行用アイテムなども登場する予定です。
プレイヤー相互の連携を強める「夫婦スキル」「師弟クエスト」なども登場!
今回のアップデートの目玉は霊獣と飛行ですが,そのほかにもいくつか新しい要素が実装されます。まずは「夫婦スキル」ですが,これまで結婚は手間が掛かるわりにメリットが薄かった感がありました。それを解消すべく導入するものです。
4Gamer:
どういった効果があるのでしょう?
佐野氏:
結婚相手にのみ使える4種類のスキルが登場します。内訳は2種類のバフスキルと,戦闘不能状態からの蘇生,そして結婚相手の場所にワープするというものです。中でもバフスキルは,かなり高い効果を得られますので,家族スキル同様,かなりの頻度で使われるのではないかと予想しています。
4Gamer:
結婚までの苦労に見合ったものになっている,と。
佐野氏:
そうです。また同じくプレイヤー間の協力を強める「師弟クエスト」が登場します。高レベルのプレイヤーが師匠となり,低レベルのプレイヤーを弟子として指導する内容になっています。弟子が卒業すると,師匠には特殊な装備や強力な武器などがプレゼントされます。また,弟子のレベルが上がった幅に応じてポイントが与えられます。ポイントを溜めると「大師匠」といったような称号が与えられ,ランキングに反映されます。
4Gamer:
ランクが高かったり,立派な称号を持っていたりするプレイヤーは面倒見がいいというわけですね。
佐野氏:
関連して「見聞録」と呼ばれる,ゲーム内の掲示板が登場します。結婚相手やフレンド,旅団,そして師弟クエストの募集などを目的としたものですが,各プレイヤーのプロフィールを公開できます。その中には「人気度」がありまして,ほかのプレイヤーさんの投票に応じて上下します。ゲーム内で目立ちたいという人には興味深いシステムじゃないでしょうか。
4Gamer:
なるほど。
加えてゲーム内に,一人で遊べるミニゲームが登場します。今回は,いわゆる「タワーディフェンス」タイプのもので,全4ステージを用意します。将来的には,4種類のミニゲームが遊べるようになります。
4Gamer:
ミニゲームをプレイすると,何かいいことがあるのですか?
佐野氏:
稼いだ得点に応じて,ゲーム内アイテムを入手できます。フレンドを待つ間などに,ちょっと遊んでもらうといいんじゃないでしょうか。
4Gamer:
あくまでもオマケ的な位置付けなんですね。
佐野氏:
変わったところでは「業行」というシステムが登場します。これは,ポーズを取っているだけで経験値がもらえるというものなんですが。
4Gamer:
え? それはゲームの性質上,許容しちゃまずいところじゃないですか?
佐野氏:
まあクエストを達成したり,モンスターを倒したりといった場合と比較すると,本当に微々たる経験値しか入りません。用事でPCの前を離れるといった場合に使うと,わずかながら経験値が入るというものです。とくに低レベルのうちは便利なんじゃないでしょうか。
4Gamer:
何か制限のようなものはあるのですか? 効果があるのは何時間までで,それ以上続けても無効とか,あるいはレベル制限とか。
とくにありません。ただ高レベルプレイヤーになると,レベルアップに必要な経験値が増えて,相対的に業行の効果も低くなりますので,あえて使うメリットは少ないでしょう。
4Gamer:
なるほど。例えば低レベルプレイヤーが,あと数パーセント経験値が入ればレベルアップできるけれども,もう一度狩りに出るのは億劫というようなときに使うようなイメージですか。
佐野氏:
そんな感じです。低レベルのときでないと,あまり効果はないですね。
4Gamer:
そのほか,新要素などはありますか?
佐野氏:
細かいところでは,キャラクター選択時にモーションが加わったり,高レベルスキルの一部仕様が変わったりと,全体的に変更が加わっています。
槇原氏:
各種のバランス調整も行っています。あとから実装した「黒仙道」は,ほかの二勢力と比較して若干未実装の部分があったのですが,それも解決しています。
佐野氏:
黒仙道の法宝なども一通り実装して,ほかの二勢力に引けを取らないものになります。
4Gamer:
なるほど。
佐野氏:
またPKの仕様も若干変わります。今まではPKを繰り返して,いわゆる赤ネーム状態になったとき,ほかのプレイヤーに倒されると装備品をドロップしていました。しかし,今回からはドロップではなく,破壊されて使用不能になってしまいます。
4Gamer:
それは厳しい仕様ですね。
佐野氏:
壊れた装備を修復して,再び使用可能にする手段もありますが,それは追って公開します。
4Gamer:
それでは最後に,誅仙のプレイヤーと4Gamerの読者にメッセージをお願いします。
今回のアップデートは,ボリューム的にも大きいのですが,皆さんが待ち望んでいた部分を追加しているので,かなり充足したものとして受け入れていただけるのではないでしょうか。バランス調整と仕様の変更などは,引き続き行っていきます。
また問い合わせの多い不正者対策ですが,現状6万5000IDに対して処置を行っています。こちらも今後とも継続して対処していきます。期待してください。
佐野氏:
今回は,霊獣と飛行という,実装に関してお問い合わせの多かった二大要素が登場します。ぜひ楽しんでください。
4Gamer:
ありがとうございました。
霊獣および飛行という,クローズドβテストから本作の独自システムとして紹介されていた二大システムが実装されることで,誅仙はいわば“第二のスタート”といってもいいほど大きく変わるとのこと。加えて夫婦スキルや師弟クエストの登場で,もともと重視していたプレイヤー同士の繋がりをさらにバックアップしていくわけだが,こうした要素は,次に実装を控えた攻城戦や領土戦の実装に備えたものである。
プレイヤーからすれば,いつまで待たせるのかヤキモキしていたことだろうが,運営・開発にはきちんと段階を踏んで然るべき時期に投入すべきという思惑があったそうである。現役のプレイヤーはもちろんのこと,これから始めようという人であっても十分楽しめるよう配慮しているとのことなので,興味があるならばぜひチェックしてみてほしい。
(3月25日収録)
- 関連タイトル:
LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-
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