［CJ 2007＃15］KINGSOFTイチオシ，春秋時代が舞台の新作MMORPG「春秋Q伝」

　KINGSOFTブースに出展されていたタイトルの中で，とりわけ展示に力が入れられていたのが，同社が2007年3月からオープンβテストを実施中の新作MMORPG「春秋Q伝」だ。本作はその名のとおり春秋時代を舞台にした，可愛らしいキャラクターデザインが特徴のMMORPGで，正式サービス開始後は基本プレイ料金無料のアイテム課金制が予定されている。



　中国人にとって春秋時代というのはとりわけ魅力的な設定のようで，この時代をモチーフにした作品は数多く作られており，本作もそんなタイトルの一つである。タイトルにある“Q伝”というのは，“春秋伝”に“Q”という音の響きを加えて，可愛らしさを出したもの……とのこと。

　本作のコンセプトは「簡単かつ可愛らしい」で，そこへもってきて生活感が重視されている。生活感を表す要素の一つに，「鉄匠」（鍛冶師）「裁縫」「金匠」（細工師）「陰陽師」「薬師」の5系統の生活系スキルがある。
　この中でちょっと珍しいのは，もちろん陰陽師。陰陽師は，「風水」と「奇門遁甲」の専門家で，風水（というか，この場合は占いか？）を利用したアイテムの鑑定や，奇門遁甲を利用した一種の移動魔法のようなものが使えるようだ。これが生活系スキルと呼べるのかどうかは微妙な気はするが……。
　これらの生活系スキルは一度に一系統しか習得できないが，あとから変更することもできる。



　しかし，いくら可愛らしいキャラクターを登場させようと，そこはやはり春秋時代の世界観。世界は複数の小国に分かれており，国同士の戦闘（RvR）も行われる。
　プレイヤーが選択できる職業は，「刺客」「方士」「幻師」「祭司」「力士」「墨者」「射手」「武士」の8種類。このうち，方士/祭司はそれぞれ攻撃系/回復系の魔術師，幻師は変身術士に当たる。力士/武士はそれぞれ前衛職で，前者は斧，後者は剣や棒を得意としている。また，墨者は自分や味方の能力を上げる能力を持った職業とのこと。戦闘は，基本的に一般的なアクションRPGスタイルだが，任務（クエスト）の遂行中など一部の場面でターン制が採用されているのが特徴的だ。



　このほかにも，馬や鳥，象，古代の架空生物，“ハローキ○ィに似ている何か”など豊富な乗り物が用意されており，自分の家を持つことや，キャラクター同士の結婚なども可能。周辺マップを表示した状態でマップ上の離れた地点をクリックすると，自動的にそこまで移動してくれるなど，隅々まで手がいき届いた，全体的にそつのない作りだ。
　現時点では，日本でのサービスは未定。日本でサービスを提供することも希望しているようなので――日本法人のキングソフトはオンラインゲームの運営を行わない――興味のある会社はぜひ。（ginger）