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[E3 09]オープンワールドの過激アクション「PROTOTYPE」を発売直前に再チェック
それだけ可能性のあるソフトであると認められた証しであろうが,今回のようにプレイアブルな状態で試遊台が置かれているのは初めてのことで,長い間の混乱に揉まれながらようやくマスターアップへの道が見えてきたような印象だ。
デモは,ゲームのオープニングムービーを除いた序盤部分で,ゲームをプレイしながら操作法を学んでいくというスタイルのチュートリアルになっていた。面白いのは,地下鉄の出入り口のような場所から出るといきなりニューヨーク中心部にあるタイムズスクウェアになっており,ここで軍部の攻撃を受けながら,走り回ったり,壁をよじ登ったり,オブジェクトを掴んだりというようなことを学んでいくシチュエーションだ。
のっけからMレーティングに指定された,過激で派手なアクションで楽しませてくれるが,実際にニューヨークの街中を自由に動き回れるようになるには,この冒頭部分を指示されるままに終了させる必要があるのだという。ゲームはシングルプレイ専用で,ストーリーを終わらせるのは15時間程度かかるとブースにいた担当員は話していた。
主人公Alex Mercer(アレックス・マーサー)は,何らかの生体実験によって,DNAレベルでミュータント化してしまっている。彼の記憶が消えてしまっているのでプレイヤー自身にもゲームが始まる以前の経緯は分からず,その内情と,実験の裏に潜む陰謀をプレイを通じて解き明かしていくことになるのだ。
ニューヨークの街では,市民が逃げ惑い,乗り捨てられた車が街角に連なるなか,凶暴化したミュータント軍団と鎮圧に乗り出した軍部が激しい抗争を広げており,アレックスはその渦中に放り込まれる。敵を殺すことによって体内に眠るDNAが反応し,新たなパワーが加わっていく。車を軽々と持ち上げて戦闘ヘリにぶつけるといったものから,腕を剣のように尖らせて相手を突き刺すといったものまで,さまざまな力を持った“人間兵器”へと化していくのである。
かなり過激なメレー系アクションを含むPROTOTYPEだが,自由に広大なマップを散策できるあたりは,「Spider-Man」や「Grand Theft Auto IV」,もしくは「Crackdown」のような雰囲気に近い。開発元のRadical Entertainmentは,同じような路線の「The Incredible Hulk: Ultimate Destruction」を2005年にリリースしており,本作は同社のオープンワールド型アクションゲームの集大成といえるであろう。
PROTOTYPEはすでにマスターアップされており,PC,PLAYSTATION 3,及びXbox 360版が来週6月9日にリリースされることとなっている。日本でのリリースは未定だが,非常に楽しみな作品の一つである。
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