「3DMark Vantage」と「PCMark Vantage」のサポートが2017年4月11日に終了。Windows Vistaのサポート終了に合わせて

3DMark Vantageの製品ボックス

　フィンランド時間2017年3月28日，Futuremarkは，3Dベンチマークソフト「3DMark Vantage」とPCシステム総合ベンチマークソフト「PCMark Vantage」のサポートを，2017年4月11日に終了すると発表した。

　3DMark Vantageは2008年，PCMark Vantageは2007年に，当時の最新版Windowsであった「Windows Vista」に合わせて登場したベンチマークソフトだった。しかし，MicrosoftによるWindows Vistaのサポートが2017年4月11日に終了することを受け，両ソフトのサポートも足並みを揃えて終了することにしたのだそうだ。

3DMark Vantageのメインメニュー（左）と，「Graphics Test 1: Jane Nash」の画面（右）。懐かしく思い出す人もいるだろう

　サポート終了によって，3DMark VantageとPCMark Vantageの有料版である「Advanced Edition」は購入できなくなるほか，ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールのアップデートや，FuturemarkのWebサイトにおけるオンラインサービス，およびユーザーサポートも受けられなくなるとのことである。
　ただ，Futuremarkは従来から，サポートの終了したベンチマークソフトを無料版として公開しており，3DMark VantageとPCMark Vantageでもそれは変わらないという。4月11日以降，Advanced Editionの機能をアンロックするキーと合わせて，FuturemarkのWebサイトで公開予定だそうだ。あえて残してある古いシステムをテストすること自体は今後も可能ということになる。

　なおFuturemarkでは，今後の3Dベンチマークテストには「3DMark」を，システム総合ベンチマークテストには「PCMark 8」か「PCMark 7」，あるいは今後リリース予定の「PCMark 10」を使用するよう呼びかけている。
　3DMarkとPCMarkの両Vantageに思い入れのある人がどれだけいるかは分からないが，Windows Vistaと共に1つの時代が終わることに，感慨深いものを感じる人はいるのではないだろうか。

Futuremarkによる当該プレスリリース（英語）

Futuremarkのサポートが終了したベンチマークソフト公開ページ（英語）