新生DHARMAPOINT，復活後初の製品となるマウス「DPTM37BK」を10月6日に発売

　ティザーサイトの開設から約9か月，公式サイトのオープンからは約2か月。ついに新生DHARMAPOINT（ダーマポイント）の復活後第1弾となる製品発表の日がやってきた。
　2017年9月21日，ソリッドのゲーマー向け製品ブランドであるDHARMAPOINTは，ゲーマー向けの右手用ワイヤードマウス「ダーマタクティカルマウス」（型番：DPTM37BK，以下型番表記）を発表した。税込のメーカー想定売価5980円で10月6日に発売予定だ。

DPTM37BK（※写真は2017年7月27日に撮影した展示サンプル。以下同）

　7月27日掲載の記事でお伝えしているとおり，新しい型番で復活した「37」は，かつてのDHARMAPOINTが手がけていた「DRTCM37」（以下，旧37）の形状を踏襲したマウスながら，細部は微妙に異なる製品となっている。とくに大きな違いは，旧37だとセパレート型だった左右メインボタンが，今回のDPTM37BKではワンピース型になっている点だろう。

　また，今回の発売にあたり，底面のデザインは公開されていないが，先に展示されていたものから変わっていないのであれば，ソールも旧37の小さなもの4枚から，大型のもの2枚に変わっているはずだ。いずれにせよ全体としては，旧37がそのまま復活したというよりは，旧37から派生したクローン製品の1つである「COUGAR 300M Gaming Mouse」のデザインを逆輸入したようなデザインとまとめるのが分かりやすい。

　一方，搭載するセンサーはPixArt Imagingの「ADNS-3090」で，これは旧37と同じ。100％同じではないかもしれないが，オリジナルにかなり近いセンサーの挙動を期待できるのではなかろうか。
　公称のスペックは本稿の最後にまとめているとおりで，最大トラッキング速度は60IPS，最大加速度は20G。2017年の新製品としてはエントリークラスということになるものの，むしろ37の復活を待ち望んでいたような人からすると，「センサーが変わっていない」ことのほうがプラスかもしれない。

無償ダウンロードでの提供となる設定ツール「ダーマコントロール」は旧37時代と同じバージョン2.1での復活となった。もちろん見た目も，ホイールのスクロールアップとダウンをボタンとして扱える仕様も変わっていない

　冷静になってみると，市場において旧37の後釜としてはSteelSeriesのRival 300シリーズが収まりつつあり，大きなタイムラグを経て復活した“新37”が，ほぼ当時のままのスペックでどこまで戦えるかという疑問はある。
　ただ，日本発のゲーマー向けブランドがこうして戻ってきたこと，それ自体は大いに歓迎できるところだ。価格はまずまず手頃と言えるレベルなので，発売になったら，一度PCゲームに強いショップの店頭で触ってみることをお勧めしたい。

●DPTM37BKの主なスペック

• 基本仕様：光学センサー搭載ワイヤードタイプ
• 搭載センサー：PixArt Imaging製「ADNS-3090」
• ボタン：左右メイン，センタークリック付きスクロールホイール，ホイール手前×1，左サイド×2（※左右メインボタンにはオムロン スイッチアンドデバイス製「D2FC」を採用するとのこと）
• トラッキング速度：最大60IPS
• 最大加速度：最大20G
• フレームレート：6400fps
• 画像処理能力：未公開
• トラッキング解像度：400〜4000 CPI（※3600 CPIを超える設定値はエミュレーション動作）
• レポートレート（ポーリングレート）：125〜1000Hz（※刻み未公開）
• データ転送フォーマット：16bit/axis
• リフトオフディスタンス：調整可能
• LEDイルミネーション：非搭載
• 公称本体サイズ：68（W）×124（D）×39（H）mm
• 公称重量：120g（※ケーブル含む）
• マウスソール：PTFE（ポリテトラフルオロエチレン）
• 公称ケーブル長：1.7m
• 対応OS：Windows 10・8.x・7
• 発売日：2017年10月6日
• メーカー直販価格：5980円（税込）
• 保証期間：1年間

DHARMAPOINT公式Webサイト