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[COMPUTEX]ASUS,「Xonar」初のゲーマー向けサウンドカードを公開。Sennheiserのヘッドセットが付属
PCI Express x1接続のカード本体に,Sennheiser Communications(ゼンハイザ−コミュニケーションズ)製ゲーマー向けヘッドセット「PC 350」のASUSカスタムモデルが付属するという,“ヘッドセット利用前提”の仕様が大きな特徴だ。
Xonar Xense |
PC 350のASUSカスタムモデル。ヘッドバンド部にSennheiserのロゴが躍る |
2ch出力サウンドカード「Essence」をベースに
ゲーム用の最適化を実施
以下,写真メインで,そのポイントをまとめてみよう。
●インタフェース
Xonar Xenseの機能面で最も印象的なのは,I/O周りだろう。6.3mm径の標準端子×2が,付属のPC 350カスタムモデルと接続され,DVI-I端子は,ミニピン仕様のアナログ5.1ch出力に対応。RCA端子は,同軸(RCA)&光(Toslink)両対応のS/PDIF出力用となる。Xonar Essence STXで用意されていたアナログRCA×2を廃してきているわけだ。
アナログマルチチャネル出力にも対応できるが,基本はヘッドセット接続ということがよく分かる構成といえる。
●搭載部品
搭載するサウンドチップは,C-Media Electronicsの技術をベースとしたASUSの「AV100」。本チップはPCI接続のため,PLX Technology製のブリッジチップを別途搭載することでPCI Express x1接続を実現する。
マイク入力用のA/Dコンバータは,2ch,24bit 192kHz仕様のCirrus Logic製「CS5381」。マイクプリアンプとして用いるためにAC’97 CODEC「DJ100」を搭載するのは,「Xonar D2/PM」以来の伝統だ。
●ドライバソフトウェア
ドライバソフトウェアをインストールすると,専用コントロールパネル「Xonar Xense Audio Center」がセットアップされる。
デザインは基本的に従来製品を踏襲しているのだが,ユニークなのは,「FPS」「RACING」(および「MOVIE」「HI-FI」)のサウンドプリセットが用意されていることだ。
動作デモは,「Call of Duty 4: Modern Warfare 2」のムービーを使って行われており,実際のゲームで試したわけではないため,「使えるかどうか」までは判断できないが,聞いてみた限り,FPSプリセットだと高域強調,RACINGプリセットだと低域強調が行われていた。「前者では銃声の音と場所が聞き取りやすくなり,後者では排気音の迫力が増す」とはLai氏の弁。
●付属ヘッドセット
PCゲーマー向けとして実績あるPC 350を,「Sennheiser Communicationsと協力して,Xonar Xense向けにカスタマイズした」(Lai氏)もの。ぱっと見た印象は通常版のPC 350とまったく同じだが,エンクロージャの色が異なり,さらに「Xense PC 350」と刻まれている点や,Xonar Xenseとの接続に当たって,インタフェースが標準端子に変わっている点は異なる。
PC 350といえば,出力インピーダンスが150Ωという仕様が知られるが,これにより,Xonar Xenseとの組み合わせで,極めてノイズの少ないサウンドが楽しめるというのが,アピールポイントになるわけだ。
PC向けサウンド製品としてはさすがに高めで,またその仕様上,イベントなどにヘッドセットだけ持って行くというのは難しい点には注意が必要だが,1万8000〜2万3000円程度で販売されている(※2010年6月7日現在)PC 350が付属してこの価格なら,悪くはないようにも思われる。ヘッドセット前提でゲームをプレイするつもりなら,その存在を記憶しておくといいだろう。
このほか,ちょっと気になるサウンド製品も
先にマザーボード関連の話題をお届けしたASUSだが,実はXonar Xense以外にも,サウンド&オーディオ関連の製品を充実させていた。以下,写真とキャプションで紹介してみたい。
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