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印刷2010/06/07 00:00

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[COMPUTEX]ASUS,「Xonar」初のゲーマー向けサウンドカードを公開。Sennheiserのヘッドセットが付属

 COMPUTEX TAIPEI 2010で,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,同社のサウンド関連製品シリーズ「Xonar」として初となる,ゲーマー向けサウンドカード「Xonar Xense」(ソナー・センス)を公開した。
 PCI Express x1接続のカード本体に,Sennheiser Communications(ゼンハイザ−コミュニケーションズ)製ゲーマー向けヘッドセット「PC 350」のASUSカスタムモデルが付属するという,“ヘッドセット利用前提”の仕様が大きな特徴だ。

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Xonar Xense
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PC 350のASUSカスタムモデル。ヘッドバンド部にSennheiserのロゴが躍る


2ch出力サウンドカード「Essence」をベースに

ゲーム用の最適化を実施


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 ASUSでマルチメディア製品のプロダクトマネージャーを務めるSean Lai氏(シャーン・ライ)氏によると,Xonar Xenseは,“ピュアオーディオ向け”として展開されている同社のPCI Express x1接続サウンドカード「Xonar Essence STX」のリッチなアナログ段をベースに,PC 350カスタムモデルの付属に合わせたヘッドフォン&マイク性能重視の最適化,そして,ドライバソフトウェア側のカスタマイズなどを果たした製品だという。
 以下,写真メインで,そのポイントをまとめてみよう。

●インタフェース
 Xonar Xenseの機能面で最も印象的なのは,I/O周りだろう。6.3mm径の標準端子×2が,付属のPC 350カスタムモデルと接続され,DVI-I端子は,ミニピン仕様のアナログ5.1ch出力に対応。RCA端子は,同軸(RCA)&光(Toslink)両対応のS/PDIF出力用となる。Xonar Essence STXで用意されていたアナログRCA×2を廃してきているわけだ。
 アナログマルチチャネル出力にも対応できるが,基本はヘッドセット接続ということがよく分かる構成といえる。

PC 350と組み合わせたアナログのヘッドフォン出力&マイク入力があくまでもメインとなる
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●搭載部品
 搭載するサウンドチップは,C-Media Electronicsの技術をベースとしたASUSの「AV100」。本チップはPCI接続のため,PLX Technology製のブリッジチップを別途搭載することでPCI Express x1接続を実現する。

アナログ段のカバーを取り外した状態
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アナログ段のクローズアップ
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 D/Aコンバータは,ヘッドフォン出力用が2ch&24bit 192kHz仕様となるTexas Instruments製の「PCM1796」で,ミニピンのマルチチャネル出力用がCirrus Logic製の6chモデル「CS4362」。ヘッドフォン出力段は,新日本無線製OPAMP(オペアンプ)「JRC 2114D」によるI/V変換を経て,Texas Instruments製のヘッドフォンアンプ「6120A2」へと流れている。
 マイク入力用のA/Dコンバータは,2ch,24bit 192kHz仕様のCirrus Logic製「CS5381」。マイクプリアンプとして用いるためにAC’97 CODEC「DJ100」を搭載するのは,「Xonar D2/PM」以来の伝統だ。

●ドライバソフトウェア
 ドライバソフトウェアをインストールすると,専用コントロールパネル「Xonar Xense Audio Center」がセットアップされる。
 デザインは基本的に従来製品を踏襲しているのだが,ユニークなのは,「FPS」「RACING」(および「MOVIE」「HI-FI」)のサウンドプリセットが用意されていることだ。

Xonar Xense Audio Center。FPSおよびレースゲーム向けのプリセットが用意されている
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 動作デモは,「Call of Duty 4: Modern Warfare 2」のムービーを使って行われており,実際のゲームで試したわけではないため,「使えるかどうか」までは判断できないが,聞いてみた限り,FPSプリセットだと高域強調,RACINGプリセットだと低域強調が行われていた。「前者では銃声の音と場所が聞き取りやすくなり,後者では排気音の迫力が増す」とはLai氏の弁。

●付属ヘッドセット
 PCゲーマー向けとして実績あるPC 350を,「Sennheiser Communicationsと協力して,Xonar Xense向けにカスタマイズした」(Lai氏)もの。ぱっと見た印象は通常版のPC 350とまったく同じだが,エンクロージャの色が異なり,さらに「Xense PC 350」と刻まれている点や,Xonar Xenseとの接続に当たって,インタフェースが標準端子に変わっている点は異なる。

Xonar Xense用にカスタマイズされたというPC 350。「PC 350 Xense Edition」と名付けられている
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 PC 350といえば,出力インピーダンスが150Ωという仕様が知られるが,これにより,Xonar Xenseとの組み合わせで,極めてノイズの少ないサウンドが楽しめるというのが,アピールポイントになるわけだ。

エンクロージャの色は,Xonar Xenseのカバーに合わせてグレーになっている(※通常版はブラック)
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Xonar Xenseの主な仕様。Dolby Digital Liveに対応しているので,ゲームのマルチチャネルサラウンドサウンドをS/PDIF経由でビットストリーム出力することもできる
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 Lai氏によると,2010年7月には,北米市場における想定売価300〜350ドルで発売予定とのこと。
 PC向けサウンド製品としてはさすがに高めで,またその仕様上,イベントなどにヘッドセットだけ持って行くというのは難しい点には注意が必要だが,1万8000〜2万3000円程度で販売されている(※2010年6月7日現在)PC 350が付属してこの価格なら,悪くはないようにも思われる。ヘッドセット前提でゲームをプレイするつもりなら,その存在を記憶しておくといいだろう。


このほか,ちょっと気になるサウンド製品も


 先にマザーボード関連の話題をお届けしたASUSだが,実はXonar Xense以外にも,サウンド&オーディオ関連の製品を充実させていた。以下,写真とキャプションで紹介してみたい。

ホワイトとブラックの2色展開されるUSB接続のワイヤードヘッドセット「CineVibe」。その名でピンと来た人もいると思うが,フォースフィードバック的にエンクロージャが振動するのが特徴となっている。ゲームと映画向けとされるが,試してみた感じ,ゲームで使うにはちょっと鬱陶しいかも。発売時期は「本当に間もなく」(Lai氏)だそうだ
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同じく「Cine」の名が冠せられた,こちらは5.1chスピーカ−システムを1ユニットで実現する「Cine 5」。373(W)×100(D)×100(H)mm(※写真の金属製スタンド利用時。ゴム製スタンド利用時は高さが80mmになる)と,ディスプレイの前に置けるコンパクトさと,ミニピンで簡単に接続できるのがウリ。このシンプルさと小ささは日本向けかもしれない。欧州市場では,200ユーロ程度で販売中
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4Gamer的にはちょっと“遠い”製品だが,これは140ドルの多機能メディアプレイヤーとして訴求される「O!Play HD2」。Realtek Semiconductorの最新チップセット「Realtek 1073+」をベースに,Webブラウザの「Opera」を搭載したり,NAS機能を統合したり,Dolby TrueHD&DTS HD MasterAudioに対応したりした製品という
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