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クルセイダーキングス デウス ウルト【完全日本語版】

クルセイダーキングス デウス ウルト【完全日本語版】
公式サイト
発売元・開発元
発売日 2008/03/28
価格 8190円(税込)
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このゲームの読者の評価
75
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • Pages: 1
  • ある意味ではロールプレイングゲームとも言える作品? 80
    良い点
     シミュレーターとして考えたならば、私は一領主としての苦悩を味わえるという点が、このゲームの良い所ではないかと考えております。世界征服や用意された感動的なドラマはありませんが、不確定要素が織り成す用意されていないドラマは、このゲームにはあります。
     唯一絶対の目的である家系の維持を実行するために、このゲームは何でもしなければならない点も大変魅力的です(暗殺・謀略・戦争・婚姻etc)。

     冒頭に書きましたが、このゲームは家系を数百年間維持するシミュレーションゲームではなく、人間関係などが織り成すもうひとつの中世社会の中にいる一領主を、ロールプレイするゲームとして遊ぶゲームではないか? と思っています。そしてそれがとても楽しい部分ではないかとも思っております。
    悪い点
     まず前提として、このレビューを書いている時点での最新パッチの状態で、ということですが……非常に安定性が低いです。突然落ちるというのは他の作品でも体験しておりますが、それにしても残念だと思えるほどです。環境やパッチの状況などで変わることですので、一概に悪い部分と決め付けられない部分ではあるのも承知しております。

     それ以外では特に致命的に悪いという風に考えている部分はありません。細かな点ではありますが、それらはパッチなどで改善されている部分ではありますので。
    総評
     総評としましては、私はとても面白いゲームだと思っております。(ゲーム内の立場で)不安定さに怯えながらいつ殺されるんだろうか、うちの主君の国は安泰だろうかなどと怯えながら、中世社会数百年間の激動の渦の中を潜り抜けていく面白さを他のゲームでは体験しておりません。残念な点はやはり不安定さでしょうか、こればかりは非常に残念でなりません。グラフィック面では特に重視されるゲームではないと思いますが、細かな点でいくつかありましたので3としました。

     余談になりますが、なかなか人には勧め辛い製品である事は否めません。派手さがない部分もありますし、長期的な展望にたった計画がほんの些細なことで崩れ去るからです。ですが、そういうことに加えて縛りプレイをした場合は(他の同社の製品でも言えますが)異常の程の変な魅力を持った物になったりします。毎度違った展開になりますので、前回は時流に乗れたけれども今回はと……いう点も良い所ではあるのですが、プレイが無駄になったという感が生まれてしまうのではないかという不安もあり、冒頭の勧め辛いに繋がります。
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    3 4 1 5 5
  • 封建制妄想サポートツール 70
    良い点
     中世欧州の領主(の家系)をロールプレイするという特異なコンセプトが光る。
     過去に他社からリリースされた前作とは異なり、イベントはもちろん、人名・地名にいたるまで日本語化されている。同様の問題点だった絶望的な情報の見通しの悪さも、国勢台帳の実装によってほぼ解決されている。
     同社特有のMODとの親和性の高さは受け継いでおり、グラフィック、イベント、シナリオ、ゲーム内の各種数値などは容易に改造できる。
    悪い点
     インターフェイスの改善と引き替えに、プログラムの安定度は大幅に低下した印象がある。何の前兆もなくゲームが強制終了してしまうことが多い。特に調子が悪いと立て続けにゲームが落ちることがあるし、逆に何時間動かしても落ちないこともある。
     その他致命的なレベルではないバグももちろん存在している。
     英語版はベータパッチが数次にわたってリリースされているが、正式パッチでないためか、日本語版では一度も出ていない。
     
     また、イベントスクリプトの実装が弱く、新規キャラクターがゲーム内で登場する場合、能力値はおろか名前や性別すら指定不能である。
     メッセージの表示設定も甘さが目立ち、「誰が破門されたか」といった重要情報をポップアップ表示する方法がない。
    総評
     見た目は戦略系SLGのふりをしているが、実際のところは封建制の領主をロールプレイするゲームであり、さらに言うと領主の家系を中心として展開する様々なイベントをドラマとして感じ取って妄想するためのツールである。
     新たに「友人/恋人」と「敵」という人間関係が導入されたことで、さらに妄想の材料が追加されたことでこの傾向は強まっている。

     逆に言うと、「何かをクリアする」といった意味でのゲーム性は低い。たとえば自発的に大帝国を建設し、それが崩壊する様を楽しむ、といったたぐいの行動に出れば違うが。そうでない限り、結婚相手を探して、たまに出てくるイベント選択肢を選ぶだけの箱庭(を眺める)ゲームである。
     十字軍にでかけても大して変わったことは起きないし、モンゴルの脅威が空振りになったり、「内乱の危機」に陥ったはずの大帝国があっさり生き延びたりといったことも多い。

     また、家系がテーマだが、家系図の表示機能はないし、年表(イベントログ)も十分とは言い難い。この点妄想ツールとしても物足りない。

     とは言っても、コンセプトの特異さは卓越しており、水があえばずっとプレイし続けてしまうような不思議な魅力があるのも確かである。合わない人にはとんでもない地雷だと感じられるのも確かだが。
    プレイ時間
    -
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    3 4 2 4 3
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