プレイレポート
くノ一から戦車まで,新コンテンツ満載。「TERA」大型アップデート「くノ一」のプレイレポートを掲載
2月27日に行われた「新クラス“くノ一”先行体験会in東京」(関連記事)では,くノ一の特徴のほか,空を自由に飛べる乗り物“ペガサス”や戦車で戦うPvP“鋼の戦場”などが紹介され,実際に体験プレイもできたのだが,当然ならが時間の関係もあって,少し触った程度。やはり,じっくりと遊んでみたいということで,今回ゲームオンを訪れてプレイすることになった。本稿で,くノ一のプレイフィールや,そのほかのアップデート内容について,より詳細な情報をお届けしよう。
軽快な動きで敵を斬るくノ一。いかにも忍者というスキル満載のテクニカルなアタッカー
TERAとしては12番め,エリーンとしてはふたつめとなる専用クラスの「くノ一」は,巨大な手裏剣を振り回して戦う近接タイプのアタッカーだ。全種族,全クラス中最高となる130の移動速度を誇り,さらに豊富な回避スキルを持っているくノ一は,これらを活用して,手裏剣による連続攻撃で敵を切り刻んでいく。
ただ,通常攻撃は手裏剣を手に持って振り回すため,リーチは思った以上に短い。手裏剣を投げたり,くノ一らしく苦無(くない)の投擲や忍術などによる遠距離攻撃も持っているが,基本的には至近距離での戦闘が主体になる。
攻撃スキルは,木の幹を身代わりにしたりなど,いかにも忍者っぽいものが多くあり,見た目にも楽しいクラスだ。
また,くノ一のスキルは,ほかの攻撃と複数の組み合わせで効果を高められるものが多い。
例えば,先ほど紹介した二段斬りや三連殺,変わり身の術のほか,天地落とし,神速閃といったスキルは,使用後に通常攻撃をヒットさせるとクールタイムを減少させられる。つまり,通常攻撃とスキル攻撃を交互に連続して使うことで,より高いダメージが与えられるわけだ。
ほかにも,後方に跳びながら焙烙玉(ほうろくだま)を放つ「飛び焙烙」で空中に敵を浮かせ,「八連飛苦無(はちれんとびくない)」を当てると必ずクリティカルになるなどのコンボも存在する。それぞれのスキルの効果を覚えて組み合わることで,より大きなダメージが与えられる。そんなテクニカルな面もくノ一の特徴だ。
攻撃スキルのほかにも,自身の攻撃力を上げるバフスキル「極功術」や,一定範囲内の味方を無敵にする「朧月」など,便利なスキルも持っている。使いこなすのは難しそうだが,ソロだけでなくパーティプレイでも幅広く活躍できそうだ。
2分間,自身の攻撃力が増加する極功術は,敵から攻撃を受けると効果が切れてしまう。腕に自信があるプレイヤーほど,恩恵が得られるスキルと言えるだろう |
紫色をした円形の効果範囲内の味方を3秒間無敵にする朧月。レイドボスなどの範囲攻撃から味方を守ったり,ヒーラーに敵ターゲットが向いてしまったときなどに使うと良さそうだ |
また,くノ一には,ほかのクラスにはない「チャクラ」という要素が存在する。通常のスキルはMPを消費して発動するのだが,一部のスキルはMPではなくこれを消費して使用することになる。具体的には,敵を攻撃するとMPバーの下に白い「チャクラゲージ」が出現し,攻撃をヒットさせるとゲージが上昇,戦闘終了後一定時間が経つと徐々に減っていく。敵との戦闘前にチャクラを溜めておくことはできないわけだ。
手間が掛かるだけあって,チャクラを使うスキルの威力は抜群。くノ一最強の攻撃スキルである爆炎風車は,3連続で使うことができ,繰り出すごとに威力が大幅にアップする。3連続で使うにはチャクラが上限の1000必要になるのだが,それも納得の威力と言えるだろう。
このように高い攻撃力を誇るくノ一だが,一方で装備できる防具がプリーストやエレメンタリストと同じローブ系で,近接タイプのアタッカーとしては非常に防御力が低いというウィークポイントも存在する。いかに,敵の攻撃を受けずに戦うかが重要になるわけだ。
なお,既存のローブを装備しても,衣装の細部がくノ一用に調整されて表示される装備もある。見慣れた装備が可愛らしくなるのもくノ一のポイント……かもしれない。
ソロ用ダンジョン「天空の闘技場」が登場
くノ一以外の新しいコンテンツとして,「天空の闘技場」というソロ用ダンジョンが追加される予定だ。これは,マップ上に出現するモンスターを倒し続けるPvEコンテンツだ。プレイ条件は,レベル65であることと,装備品のアイテムレベルが一定値以上であることで,1日に2回までプレイできる。
ここでは,出現する敵をひたすら倒し続けていくことになる。倒した敵に応じてポイントが増え,最終的にはクリア時間やボーナスポイントが加算されたものが,クリアポイントとして表示される。そのポイントによって得られる報酬が変化するので,スコアアタックに気合いが入るというものだ。なお,1回のプレイ時間は約12分ほどになるとのこと。
ゲームはいくつかのフェイズに分かれており,フェイズごとに一斉に敵が出現する。出現する敵の数は尋常ではなく,背の低いエリーンが埋もれてしまうほどだ。これらの敵を全滅させると次のフェイズへ……というのがゲームの流れとなる。敵以外にも,攻略の手助けになったり,敵の姿が見えなくなったりするギミックが登場するなど,ただ敵を倒すだけのゲームになっていないのが面白い。
なお,参加できるキャラクターのレベルからすると,出現する敵はそれほど強くないので,一騎当千というか,まとめて敵をなぎ倒す気持ちよさが味わえるだろう。
ついにTERAの空を自由に飛べる日が。空を駆ける乗り物「ペガサス」が実装
今回のアップデートでは,乗り物としてペガサスが実装される。これまで,エリア間の移動時に乗ることができたペガサスからの光景に,目を奪われたプレイヤーも多かったのではないだろうか。そのペガサスを,自分の乗り物として自由に扱えるようになるのだ。
ペガサスは地上走行と飛行,どちらの移動も可能な乗り物だ。移動しながらスペースでジャンプして,されらにスペースキーを押すと,空を舞える。飛行していられる時間は,画面中央に表示される青いゲージがなくなるまでで,その間は,上昇も下降も自由自在だ。ゲージがなくなると自動で滑空状態になり,やがて地上へ降りていくことになる。
ただし,アップデート直後で飛べるエリアは,“ヴェリカの街周辺”と“バラカニア領”“黎明の島”に限られている。これはもともと,空を飛ぶ乗り物の実装を見込んでいなかったためで,今後,アップデートが進むに伴い拡張されていくことになるだろう。
また,今回のペガサスは,利用期間が30日間と限定されている。最初はイベントやクエストで入手できるとのことだが,それ以後,どのような形で手に入れるのかは未定となっている。
まだまだ,走り出したばかりといえるペガサスだが,入手方法や飛行可能エリアの拡張など,今後の情報に注目したいコンテンツだ。
戦車に乗り込んで敵を撃て! 超ゆるい新PvPコンテンツ「鋼の戦場」
最後は,新たに実装されるPvPコンテンツ「鋼の戦場」を紹介しよう。これは,レベル25から参加でき,戦車に乗ってほかのプレイヤーと戦うというものだ。
ルールは,8vs.8でラウンド中に相手の“キャラクター”を全滅させた方が勝利。3ラウンド中,2ラウンド先取したチームの勝利となる。
登場する戦車は,足は遅いが攻撃力が高い「強攻型戦車」,移動速度はピカ一だが攻撃力はほどほどの「高機動型戦車」,踏むとダメージを受けるエリアを発生させる「妨害型戦車」の3タイプ。自陣にはこの3タイプの戦車が3台ずつ,計9台置かれている。1チーム8人なので1台余る計算になるわけだ。どのタイプを2台にするかが作戦のポイントだろう。一度搭乗すると,自分の意思では降りられないので,乗る戦車は慎重に決めたい。
戦闘が開始されると,広いフィールドを舞台にした戦車戦がスタートする。山なりの軌跡を描く砲撃は射程距離が長いので,良い感じで遠距離砲撃戦が楽しめる。その砲撃ののんびりさや,全体的に牧歌的な雰囲気があるせいか,いい意味で“ゆるい”プレイフィールだ。
さて,撃って撃たれてを繰り返していると,やがて戦車は壊れてしまう。しかし,そこで敗北ではない。勝利条件に「相手の“キャラクター”を全滅」と紹介したように,倒すのは戦車そのものではなくキャラクター。戦車が破壊されると,キャラクターがその場に放り出されてしまうのだ。
生身になったキャラクターでも敵戦車と戦えるのだが……直接戦うのは,あまりにも無謀だろう。戦車から降りたキャラクターは,一定時間戦車の移動を止める「ネバネバ地雷」や,砲撃を一定時間行えなくする「ヘロヘロ地雷」などが使えるようになるので,うまく使って味方をサポートしながら,倒されないように逃げ回ろう。
戦車から降りたあとは,サポートしかできなくなるわけではなく,フィールド上に設置された「固定砲台」や,ほかの戦車に乗り込める。
固定砲台はその名のとおり,その場から動くことはできないが,長射程,高威力の砲撃が行えるものだ。さらに,固定砲台には必殺ともいうべき「空爆」コマンドが存在する。着弾までには時間が掛かるが,その威力は絶大だ。味方の戦車と協力して敵戦車を足止めし,そこを狙って空爆を要請する,といった使い方をすれば大きな力になるだろう。ただし,乗っている状態で固定砲台が破壊されると,戦車と違ってキャラクターもやられてしまうので注意しよう。
さて,実はラウンド開始から4分が経つと,マップ中央に「万能戦車」が1台出現する。実はこの戦車,3タイプの能力を併せ持った,最強の戦車なのだ。戦車を破壊されたプレイヤーが,これをうまく確保できるかも,戦局を大きく左右するだろう。
対戦が終了すれば,勝敗にかかわらず経験値のほか,戦場闘士団商店や狂気の虐殺者商店で使えるポイントが得られる(もちろん,勝ったほうがより多くもらえる)。レベル以外に入場制限はないので,狩りに疲れたときなどの気分転換に,遊んでみると良いだろう。
本稿で紹介するアップデート内容は以上だが,ほかにもバランス調整を終えたダンジョン「魔法使いの砦」「暴悪のキルガルの洞窟」「闇の洞窟」の再実装,新アクセサリーの追加,ヒーラークラスのバランス調整などが行われているとのこと。とくに,ヒーラーはエレメンタリストにフォーカスが当てられているらしいので,その変化に注目しよう。
さらに,キャラクタースロットがひとつ拡張され,上限が15になるとのこと。公式サイトでキャラクタースロットが拡張できるアイテムがもらえるシリアルコードが公開されているので,忘れずに手に入れておこう。
「TERA The Exiled Realm of Arborea」公式サイト
- 関連タイトル:
TERA :The Exiled Realm of Arborea
- この記事のURL:
Copyright (C) KRAFTON Inc. All rights reserved.
Copyright (C) GameOn Co., Ltd. All rights reserved.