インタビュー
「英雄伝説 空の軌跡 スペシャルセット」に同梱されるドラマCDの収録現場を取材してきた
今回,「空の軌跡」単行本発売,そして「空の軌跡」アニメ化を記念して,日本ファルコム公認の限定オリジナルグッズを詰め合わせた「英雄伝説 空の軌跡 スペシャルセット」が発売されることとなった。気になる中身は,「特製遊撃士手帳」「特製DVD」(収録コンテンツは,アニメPV・サウンドコミック・ムービー集),そして「オリジナルドラマCD」の3点となる。
「英雄伝説 空の軌跡 スペシャルセット」紹介ページ
日本ファルコム公式サイト
いずれもファンには見逃せないが,まずはアニメPVから見ていこう。この作品は「星の在り処」のスペシャルアレンジバージョンに乗せて,エステルやヨシュアが活き活きと動く姿を見られるという,ファン垂涎の映像となる。
制作スタッフには,監督に橘正紀氏(代表作「.hack//Quantum」),キャラクターデザインに野崎あつこ氏,アニメーション制作にはキネマシトラスを迎えるという,豪華クリエイター陣が揃っている点にも注目すべきだろう。
サウンドコミックに関しては,マンガ「英雄伝説 空の軌跡」の第一話に掲載されたセリフが,オリジナルキャストの音声で収録されており,コミックを読みながらエステルやヨシュアの声を聞くことができる。
ドラマCDのタイトルは「空の軌跡外伝 The book of CARNELIA」。これはゲーム内の世界でベストセラーとなっている冒険小説,「カーネリア」をドラマ化したもので,運び屋のトビーをメインキャラクターに据えたストーリーを楽しめるそうだ。このCDはスペシャルセットを買うことでのみ入手できる,貴重な作品となっている。
購入するには,単行本の帯についている応募券をハガキに貼って必要事項を明記し,応募する必要がある。記載内容が確認されたのち,専用の振込用紙が送られてくる仕組みだ。価格は4400円(別途,送料が必要)で,5月下旬に届けられる予定。
「英雄伝説 空の軌跡 スペシャルセット」紹介ページ
このたび,「空の軌跡外伝 The book of CARNELIA」の収録現場を取材する機会を得た。収録の途中ではあったが,参加声優の皆さんからコメントをいただけたので紹介していこう。インタビューに参加していただいたキャストの皆さんは以下のとおりだ。
エステル・ブライト:神田朱未さん
トビー(トヴァル):杉田智和さん
カーネリア(アイン・セルナート):中友子さん
パヴェル:金光祥浩さん
クレイ:山本圭一郎さん
――ドラマCDの収録に向けての意気込みをお願いします。
神田朱未さん:
空の軌跡のドラマCDには何枚か参加させてもらっているんですが,そのドラマCDの中で「カーネリアのお話が大好き」っていう女の子のエピソードが出てきたことがあって,気になっていたんです。
今回,物語の題材がドラマ仕立てになっていて,カーネリアの全編を見わたすことができ,「ああ,こういう話だったんだな」って分かってスッキリしました。
エステルの出番は導入部分と最後の部分だけなんですが,うっかり寝てしまうという役なんです。中身はとても楽しいので,皆さんは寝ないで聴いてください(笑)。
今回エステルは,残念ながら物語に関わってはいないんですが,出来上がったら聴いてみて,皆さんと一緒に楽しみたいなと思っています。
杉田智和さん:
作品が持つ長い歴史,膨大な時間が一度に流れ込んできたイメージでした。「ハチャメチャが押し寄せてくる,泣いている場合じゃない」と自分に言い聞かせ,収録に望みました。
演じながら作品のことを共に学んでいく感覚を覚えて,とても勉強になりました。
中 友子さん:
杉田さんとも話したんですが,前回のドラマCD(「零の軌跡プレストーリー 〜審判の指環〜」)のことで,分からないまま突き進んでしまった自分達がいたんです。でも,そこが今回ものすごく解明されて「こういうことね」と思いましたね。そして些細なことですが,「ミラ」というのが通貨だと分かって面白かったですね。
今回トビーはずっとしゃべっていて,「大変そうだな」と思いながら,一緒にやれてすごく楽しかったですね。今度は朱ちゃん(神田さん)とも絡みたいな。
金光祥浩さん:
私は,空の軌跡のドラマCDに参加するのは今回が初めてなんです。パヴェルという役柄は,クレイが相棒なんですが,出てくるセリフの部分が「マスク」といって,トビー達からは見えないところで何かしている……というものが非常に多いんです。これからもっと活躍できる場面が出たら嬉しいなと思いつつ,楽しく収録させてもらっています。
パヴェルはストーリー上,重要なキャラクターというわけではないんですが,いいアクセントになるよう,微力ながら頑張っているところです。
山本圭一郎さん:
空の軌跡のドラマCDには,過去にも何度か,いろいろな役で出させてもらっています。神田さんほどじゃないですが,今回「この世界はこういうふうになっているんだな」「この人のバックサイドには,こういう話があるんだな」と思わせるエピソードを,チラホラ見聞きさせてもらいました。
今回は,いつもよりもうちょっとお話に関われる「クレイ」というキャラで出させてもらいまして,「楽しいな」と感じたほか,中さんや杉田さんのお芝居を見られて勉強になるなとも感じましたね。
またこういう機会があれば,もっとストーリーに参加できるようなキャラクターでお手伝いできたら嬉しいなと思いますね。
――収録を見たり台本を読んで,印象に残ったシーンなどはありますか?
神田さん:
私が一番感じたのは,カーネリアの世界観というのが,スモーキーな大人っぽいテイストで,いつもの「空の軌跡」の空気とは違っていることです。その空気感に味わいがあって,楽しいなと思いましたね。
杉田さん:
物語の大部分がモノローグで,主人公であるトビーが進行役として立ち回ります。聴いてくださる方にとって印象的な部分,面白いと思う要素があってくれれば,自分の役割は果たせているのではないだろうかと思います。
中さん:
今回はトビーとの最初の出会いが描かれているので,自分でも演じていて役が深くなったと思います。「この人って,こういう部分を持ってやってきたんだ」というのが分かりましたし。トビーはすごくカッコイイんだけど,ちょっと弱い面もあったりして,成長の過程を見られるのが面白いと思いました。あと,途中で「えっ!?」って思うようなシーンもありますね。
金光さん:
今回は杉田さんが主人公・進行役を務めていて,モノローグでもずっとしゃべっていらっしゃるので,このCDはどこを聞いてみても,だいたい杉田さんがしゃべっている作品となっています。杉田さんのファンにとっては,たまらない作品になったのではないかと思います(笑)。
杉田さん:
僕が嫌いな人には毒になるね(一同笑い)。
山本さん:
アクションのイメージがあったんですが,人間同士のコミュニケーションややりとり,ちょっとした会話から垣間見える二人の性格や考え方などが,ドラマCDの中で描かれています。そういうところを聞き逃さないでほしいですね。「こういう思いを持って演じていたのでは?」と考えながら聞いてもらえれば,より一層楽しめるのではないかと思いますね。
――空の軌跡シリーズはゲームやドラマCDなどで展開していますが,今後「こういうことをしてみたい」という願望はありますか?
神田さん:
空の軌跡のゲームが出て,ドラマCDが出て,プロモーションのアニメが出ます。それに加えるなら今度は劇場版ですね,そして打ち上げで箱根に温泉旅行へ行きたいです。応援してください。
杉田さん:
新しく展開があったとき,キャスト変更されないよう頑張りたいと思います。
中さん:
トビーあってのアインですから,また一緒にやりたいですね。そして,できれば朱ちゃんと露天風呂に入りたいなと思う今日この頃です。
金光さん:
今後テレビアニメ化,劇場版と展開していったら,僕も,ちょっとずつでもいいので入れたらいいなと思っています。
山本さん:
金光さんと同じですね。せっかくクレイをやらせてもらったんだから,立体的な絵で見られたらと思います。キャラクターとして,もっと動いている絵を見たいし,そこに参加できたらなと思います。
――ありがとうございました。
- 関連タイトル:
英雄伝説 空の軌跡 the 3rd
- 関連タイトル:
英雄伝説 碧の軌跡
- 関連タイトル:
英雄伝説 空の軌跡FC
- 関連タイトル:
英雄伝説 空の軌跡SC
- この記事のURL:
キーワード
(c)2007-2008 Nihon Falcom Corporation.All rights reserved.
(C)2011 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.
(C)2006-2007 Nihon Falcom Corporation. All Rights Reserved.