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[CJ 2008#08]過去を飛び交って中国王朝間で戦うMMORPG「天子」は,スキル制のキャラ育成システムを採用
天子は,中国の神話に基づいたMMORPG。プレイヤーが最初にキャラクターを作成するときに,所属する国を選ぶのだが,選択できる国が,秦/唐/漢/宋/明の5か国になっている。そう,歴代中国の王朝がそのまま国になっているのだ。タイトルのとおり,プレイヤーは国を統べる「天子」になることが目標となる。天子になれば,自分の国を作ったり(?),独自の軍団を構成したりできるようになるという。
作成したてのキャラクターは現代にいて,クエストなどでアイテムを入手すると,過去の時代に移動できる。過去に移動すると,風景が変わったり,過去に移動して行ったクエストの結果が現代に反映されたりするのだそうだ。
キャラクターにクラス(職業)の概念はなく,スキルポイントをどの武器に振るかで,自分のキャラクターをカスタマイズしていく。つまり,最近珍しいスキル制主体のシステムを採用している。武器には6種類あり,刀/剣/弓/笛/符/扇それぞれで特有のスキルがある。武器にひもづいたスキルによって,キャラクターの特徴付けをしつつ育てていくことになる。
キャラクターはこれらのスキルを好みで習得できる。武器に紐づいた多彩なスキルの使い分けをこなせれば,万能タイプのキャラも作れるだろうが,1種類の武器に集中してポイント付与しているキャラと比べると,同一技能では明らかに差が出てしまうだろう。振り方次第でいろいろなタイプのキャラができる。状況にあわせて装備を素早く切り換えることが重要になるわけだが,このゲームではキー一つで装備セットを切り換えることができるのだ。なるほどと思わせる作り込みである。
選択できる国が5か国に分かれていることから想像がつくように,国対抗の大規模戦闘ももちろん用意されている。最大人数はどこまでいけるかというのは,まだテスト中でよく分からないようだが,一度に5か国が入り乱れて戦うことができるのだそうで,かなりの大規模戦闘までサポートされる模様だ。攻城戦など,対戦の方法はいくつか用意されているという。具体的な内容までは公開できないということだったが,種類の多さには自信を持っているようだった。
また,ゲーム内で,正方形4個で構成されたテトリミノが上から落ちてくるパズルゲーム,いわゆるテトリスなどのミニゲームが楽しめる。売り子をしていたりするときの暇つぶし用ということなのだが,高得点を出すとアイテムがもらえる……などの企画も持ち上がっているそうだ。
そのほか,ゲームを立ち上げていなくてもチャットができるように独自のメッセンジャーを用意していたり,レベルアップするペットや騎乗動物などもサポートされていたりする。また,好みは分かれそうだが,「どうせみんな使うから」ということで,自動戦闘ツールも最初から用意されている。
どこからどう見ても「テトリス」なミニゲーム |
独自のメッセンジャーツール |
最初見たときは,「航海世紀」(Voyage Century Online)や「機甲世紀」(Age of Armor)のようなクセのあるゲームを作ってきたSnail Gameにしては,なんとも地味ではないかと感じたのだが,キャラクター育成の多彩さなどは面白い試みである。地味に見える分,低スペックのPCでも軽く動くという。時間を駆け巡っての展開は,正直いってどうなるのかよく分からない。いろんなことはできそうだが,こればかりはフタを開けてみるまでのお楽しみにしておこう。
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天子
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