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[CJ 2008#39]金庸氏原作,素でギャルゲのようなシチュエーションの可愛い系MMORPG「鹿鼎記」
総合情報サイトであり,ゲームポータルとしても大手の捜狐(sohu.com)のブースは今回,赤い壁に黄色い瓦屋根の宮殿ないし邸宅をモチーフに,だいぶデフォルメを入れたポップなデザインで目を引いていた。その雰囲気にふさわしく,展示作品「鹿鼎記」のムービーは,魔女っ娘みたいなアニメ風の女の子が踊っていたりする,ライトな雰囲気。そうでありながらこの作品,金庸氏の時代小説をベースにしているというから恐れ入った。
金庸氏の小説「鹿鼎記」は清の時代を舞台に,娼館に生まれた男がさまざまな政治的陰謀に巻き込まれながら巧みな立ち回りで切り抜け,7人の妻を持つまでに出世するという筋書きの小説だ。……とまあ,あらためて言葉にしてみると,ギャルゲ的シチュエーションといえなくもない。そんなシチュエーションを生かして,アニメのようなライト系MMORPGに仕立てたのがゲーム「鹿鼎記」ということになる。
ムービーで見られる以上の詳しいプレイ内容には未定事項が多く,例えば各キャラクターがどんな技を使うかといった話は聞けなかったものの,この年末にはクローズドβテストを予定しており,そのときには7人ないし8人のプレイヤーキャラクターが利用可能なハズという。
金庸氏の小説と聞くと大河ドラマのように重厚なストーリーに基づくシリアスな作品を想像してしまいがちであって,こういう雰囲気の作品に仕立てることも可能というのは,けっこう「コロンブスの卵」な気がする。現段階では海外でのサービス提供予定などは何も決まっていないそうだが,注目しておくべき作品だろう。
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鹿鼎記
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